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こ と の 端

散文でロジックを
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潜 在 能 力

2010-07-11 08:12:16 | Weblog
あたらしいエネルギー大系が誕生したそのときから

石油の需要は減り始める

地下資源に依存しないエネルギーモデルが

やがて

地上へとやってくる


出力変動の大きい自然エネルギーからでも

十分な電力を取り出すことができる能力をもち

発生させた電流を有効に使って

円運動を安定的に制御し

そこで発生させた磁場変化で

所期の誘導電流を

着実に生み出す

という

とても簡単な仕組みのエネルギー供給システム


誘導電流は磁場変化の割合に

等しい

回転軸に

ある処置を施してやると

エネルギーを機械的に増幅する効果が得られる

円運動を生み出すのに消費した以上の電力を

発生させるエネルギーシステムが

日本のどこかで

密かに

開発されている


電磁誘導の法則とその原理を調べると

磁場と電場の織りなす関係が浮上する

回転式の発電機の動作原理は

すべて

この電磁誘導の法則に基づいている


誘導法則のもつその意味が分かっていれば

資源を消費しない電力供給系に辿りつくことが

はるか以前にできていた

交流の高圧送電はこの法則で成り立っている

電流を導くには

電位差というものが必要だ

電流は電位の高いところから

低いところへと向かって流れる

電位の差が設定されていなければ

発電機を動かしても

電流は生れない


高圧の送電線はすべて接地点へと向かって落ちていくことで

電力輸送を成り立たせている

発電機へと戻る必要は ない

回路ではなく

そこにあるのは電路

電流を発電機へと戻す意味そのものが

ないのだ

このため

消費者がどれほど節電に励んでも

また

どんなに太陽電池を大量導入しても

それが発電所へと帰るための道は用意されていない


温暖化対策に大金を毎年投じていても

二酸化炭素が減らずに却って増加していたのは

発生させた電流が

地の底へとすべて消え去っていたからなのだ


変電所という中継点は

電流の電圧を下げることによって

電流値を増やし

それを分岐させるための施設

高圧側のコイルに流れている電流は

低圧側のコイルに誘導電流を生ましめるための

励磁電流となり

そのまま地下深くへと直ちに落ちてゆく

電路に接地がとられていなければ

励磁電流は存在できない

電流を地中へと落としても

ほぼ等量の電力が低圧側のコイルに誘導される

このため励磁電流を地底に捨て去っても

損失は2%程度しか生じない


この行程を繰り返して

100万ボルトの高圧電流を

需要地で100ボルトの低圧にまで下げている

変電所の置かれている数の分だけ

地球は電流を吸い込まされている

ということなのだ

接地されている電流が

発電機へと戻れないのは当たり前の話


あたらしい電力供給システムでは

電力需要が発生した時にだけ

その電気製品が求める適正な電流を生み出す

必要のない発電を一切行わないので

無駄なアース電流を生み出さようなことはない

送電に執着しているとゼロボルトの電位に拘束される

節電が有効ではなかった訳は

接地系とよばれている送電系統で

インフラが成り立っているからなのだ


回転機を動かす能力が一定時間確保されていれば

消費した電力を埋め戻しながら

その他の用途に供給するための電流を

誘導発生させることができる

これが増幅発電機の原型モデル

交流送電の課題を知れば

対策を有効に導くための方法を探りだせる

ただそれだけの

こと


問題を問題として観る目をもとうとしなければ

状況を変える力を引き出すことはできない

これが温暖化を止まらないものにしていた理由

事実認識を誤っていたからこそ

気候の変動が文明を淘汰しようとし始めた

設問の意図をただしく知れば

解が掌中にあったということを

京都会議の頃には悟ることができていた

そのときから現在までの間に起きたことの一切は

存在することさえできなかったはずである


原油相場の高騰による資源インフレがそうであり

ドル余り現象とその結果である金融危機もまたそうである

更に

発行過剰で余らせたドルを処分するためのドル安政策と

それが招いた貧困の蔓延などもそうであり

財政赤字の増加と金融機関が陥った与信能力の低下に加え

基軸通貨となったドルが世界市場を浸蝕していったことで

世界中の国々が財政赤字に苦しむようになった傾斜から

抜け出せなくなってしまっていた


石油の利権に絡む新たな軍事行動がおきて

更なる軍拡と核の拡散までがその後引き起こされた

これらの各項目は

あたらしいエネルギーシステムを開発した国が登場した時点で

消え去る


石油という地下資源に文明が条件付けられている間

温暖化は決して止まらない

ドルの価値は石油の需要によって支えられている

地下資源がなくてもエネルギーを賄えることが判明したとき

アメリカの役割は終わり

不具合の多くが地表から身罷る

地下資源を買う必要がなくなると

可処分所得はすべての面で増加する

繁栄を続ける上昇スパイラルが

どこかの市場で生れると

生産に寄与しない軍事予算は

世界規模で意味のないものになる

経済成長を遅らせるためのハンディキャップを背負った国は

その分だけ繁栄から長く取り残されるだけのこと


21世紀を起点とする平和へと向かうための競争が

この先のどこかで

唐突に始まる 
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