今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

電報の日

2005-11-05 | 記念日
今日(11月5日)は「電報の日」
電報を申しこむ時の電話番号「115」から。
電報(でんぽう)とは、電信を用いた文書(情報)の配達サービスであり、信書より高速に通報出来る。日本での電報は、1869(明治2)年12月から緊急通信手段として利用されてきた。1960年代の電話・1980年代後半のファクシミリ・1990年代後半よりインターネットの電子メール(Eメール)などの普及により、最近では、緊急連絡に用いられることは少なくなり、多くは冠婚葬祭での祝電や弔電用に使われている。また、モールス信号で多くの電報局を人手による解読で中継する方式から、テレタイプ端末と交換機による電報局間自動中継を経て、ISDNパケット通信による配達委託先への直接伝送・印刷が使用されるようになり、人員の合理化も進んだ。
日本では電気通信事業法附則第五条で、当分の間、電報の事業(配達の業務を含む)を電気通信役務とみなし、これに係る業務のうち受付及び配達の業務については、東日本電信電話株式会社(NTT東日本)、西日本電信電話株式会社(NTT西日本)及び国際電電(旧KDD)承継人であるKDDI株式会社のみがこれを行うことができることとなっているそうだ。
NTT東日本 HPによると、利用形態が変遷し、現在は「心に残る、形に残る、言葉のギフト」として広く定着しているのだそうだ。そして、「明朝横書き」と「毛筆縦書き」から選択でき、A5版専用用紙に印刷された電報内容は、添付の画像のようなぬいぐるみ形態等の場合、筒の中に入れて配達されているという。 こんなのは、小さな子供への入学や、誕生、その他の記念日などに使うと面白いね。
私が、初めて就職した昭和30年代初め頃には、まだ、電報がよく利用されていた。私は商社にいたので、一日何回かは、商用で、電報を発信していた。
当時、電報の電文にはカタカナのみが使用可能であった。そして、電文の空白・句読点を含めた文字数により課金され、文字数が多いと電報料金が高くなるの為、少ない文字数で伝える独特の短縮言葉「ウナヘンマツ」や「アトフミ」、「ヨロオネ」などがよく使用されていた。「ウナ」は至急、「ヘン」は返事、「マツ」は待っている。つまり至急返事をくださいという意味である。「アトフミ」、は、詳細は後程手紙で 、また、「ヨロオネ」は、宜しくお願いします ・・といったところだ。又、お父さんやおかあさんは「チチ」「ハハ」となる。まるで、今の若い子のギャル言葉みたいだね。
又、昔は、電報を電話で打つ時、明瞭に聞き取れるようにするため、アならば「朝日のア」、イならば「いろはのイ」などと読みあげていた。「ん」の場合は「おしまいのウン」である。このように○○の○と広く認知されている単語の先頭の文字で伝える方法だが、これは、正式にどのように言うんだろうね~。兎に角、仕事で、電報を利用することの多かった私は、これを丸ごと暗記し、何か、電話で電報をするのが得意になっていた時代があったよ・・・。
それで、いつか、休日前の土曜日になって、急に付き合っていた彼女に会いたくなって、彼女の自宅宛に電報を打ってしまったことがある。ちゃんと、其の日のうちに届いて、翌日、待ち合わせの場所に、何事があったのかと、びっくり顔の彼女が来た。ただ、会いたかったからだというと、あきれ返っていたのを思い出す。
それはそうだよね~、昔は、自宅に、電報が来る時などは、「チチキトクスグカエレ」なんていった緊急の時だけだから、「電報です」と言って、家の戸を叩かれると、慌てて玄関口へ受け取りに行ったものだものね~。本当に、家の人を驚かせたことだろう。
しかし、今の人は、メールや携帯電話で瞬時に連絡がとりあえるので、電報なんか使うことは、慶弔時以外はないだろうね。
(画像は、NTT東日本のものを借用)
参考:
NTT東日本
http://www.ntt-east.co.jp/dmail/
電報 - Wikipedia -
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E5%A0%B1
電報文例
http://www.ntt-west.co.jp/denpo/chugoku/message.htm
簡単なアマチュア無線の用語(和文の通話表など)
http://www.denka-p.co.jp/ham_words.htm