今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

生命保険の日(PartⅡ)

2010-01-31 | 記念日
今日・1月31日は「生命保険の日」である。
1882年(明治15年)1月31日に、日本で最初に生命保険の保険金が支払われたことが新聞に報じられたことから、MORT日本会が、お客様のために初心を忘れないようにと、世間の注目を引いたこの1月31日を「生命保険の日」とした。
このブログを呼んでもらう前に、最初に言っておかなければいけないことがある。実は、このブログでは、その日その日の記念日や出来事をテーマーに、思いついたことを書いているが、もう5年以上も続けていると、時として、以前に書いたことを重複して又書いてしまうことがある。今日の記念日のことも前(2005年の今日)に書いたことがあるのを忘れて又書いていたのを途中で気がつき、書くのを止めようかと思ったが、同じ「生命保険の日」のことを書いていても、若干重複しているところもありはするものの、内容は以前とは大分異なることを主題にしているのでそのまま書くことにした。その意味で、今日はタイトルも「生命保険の日」(PartⅡ)としておいた。以前のものは⇒ここを参照)。
MORT日本会HPによれば、”「生命保険の日」のもとになっている最初の死亡保険者は警察関係の人で、支払った保険料が30円、遺族が受け取った保険金は1000円とのこと。当時の物価から推測すると、現在なら保険料10万円、保険金300万円程度の金額となるようだ。この保険金は、1881(明治14)年の7月9日に日本で最初に設立された有限明治生命保険会社(現明治安田生命保険相互会社)によって、1882(明治5 )年1月27に支払われている。”・・・のだそうだ。
このMDRT日本会とは、 MDRT=Million Dollar Round Tableの略で、世界86の国と地域で、約4万名(2008年6月現在)の会員を有する、卓越した生命保険と金融サービスの専門家による国際的かつ独立した組織だそうで、世界中の生命保険・金融サービスの専門職のトップクラスのメンバーで構成されているという。
保険は、多数の者が保険料を出し合い、保険事故が発生したときに生じた損害を埋め合わせるため、保険金を給付する制度である、保険の対象とされる保険事故には、交通事故・海難事故・火災・地震・死亡など様々な事象があり、その中で、死亡に関わる生命保険とは、広辞苑によれば、”被保険者の死亡または一定の年令に達するまで生存したことを条件として、一定の金額を支払う保険。死亡保険、生命保険、混合保険の別がある。混合保険というのは2種類以上の保険を混合しした保険契約。死亡保険と生存保険とを結合した養老保険の類である。”とある。又、2008年5月30日に成立した保険法では、それまでの商法には規定のなかった傷害疾病保険契約に関する規定を新設し、生命保険契約については「保険契約のうち、保険者が人の生存又は死亡に関し一定の保険給付を行うことを約するもの(傷害疾病定額保険契約に該当するものを除く。)をいう。」(2条8号)と定義している(以下参考の※:法務省:国会提出主要法案第169回国会[常会]や※:保険法部会資料 8 保険法の現代化に関する検討事項(7){PDF]参照)
人の死亡に関する生命保険の元祖と言うべきものが出来たのは17世紀頃、イギリスのセントポール寺院の牧師たちが葬式代をまかなうために、お互いにいくらかずつ出し合って積み立てていったのが、始まりだと言われているそうだ(香典前払保険・香典前払組合)。ただ、これは年齢に関係なく同じ金額を払い込んでいたため、高齢者は比較的少ない保険料で保険金を受取ることになり、若い者の不評を買い、10年ほどでなくなったようだ。この問題を解決するきっかけを作ったのが、「ハレー彗星」の軌道計算を初め、多くの科学的業績で知られるイギリスの天文学者エドモンド・ハリーの作った生命表で、彼は実際に調査して人間の寿命を統計化した。生命表は、古くは共和制ローマ帝国時代にも、戸口調査による生命表が作成されていたようだが不完全なもので、近代的な形式をとった生命表を初めて作成したのがハリーであり、1693年に彼は終身年金に関する論文を発表し、この中で、住民の死亡記録を詳細に残していることで知られていたドイツ(現ポーランド)のブレスラウの1687~1691年の5年間の記録に基づいて、死亡年齢の統計的解析を行なった。それは、年齢ごとに生存している人、死亡した人の割合をまとめた統計データであり、この統計ができたことで分ったことは「誰がいつ亡くなるかは全くわからないが、年齢ごとの亡くなる人数(死亡率)はおおむねはっきりする」ことであった。これは、(「大数の法則」)と呼ばれるものであるが、これによって各年齢ごとに保険料を払う者の人数と亡くなる(保険金を受け取る)者の人数が推定でき、この統計による死亡する確率に応じて保険料に差をつけることが考えられ、18世紀、イギリスで死亡率に基づいた保険料を集める制度ができ、これが今の生命保険のルーツとなっている。
近代的な生命保険会社の最初は1762年にイギリスで設立されたイクィタブル社(Equitable Life Assurance Society)だとされている。同社の設立」を企図した英国の数学者であるジェームズ・ドドソン(James Dodson)はエドモンド・ハリーの生命表を活用して、自ら確率に応じた適正な保険料による近代生命保険の基礎ともいえる理論を生み出した。その後の生命保険会社の運用は基本的にはこのドドソンの方式を踏襲しているという。
日本では1868年に福澤諭吉が『西洋旅案内』の附録の中で、保険制度を紹介されている。日本で最初の公式の生命表は、1902年(明治35)に矢野恒太が内閣統計局の依頼を受けて1891(明治224)~1898(明治31)年の資料によって作成した国民生命表であるが、生命保険会社は、被保険者の死亡経験を分析してつくられた経験生命表といわれるものを使用しており、日本で最初の経験生命表は、明治生命保険(明治安田生命保険の前身)、帝国生命保険(朝日生命保険の前身)、日本生命保険の3社による1911(明治44)年日本三会社表であり、ついで1931(昭和6)年商工省(現:経済産業省)日本経験生命表がある。現在は「生保標準生命表2007」(社団法人日本アクチュアリー会作成)を採用している。この「生保標準生命表2007」は、1996(平成8)年に作られた「生保標準生命表」が、11年ぶりの改定となったものである。保険会社が、予定死亡率の算出基準としている「標準生命表」が改定されたことにより、その後、各保険会社が生保保険料の改定をおこなっている。日本人の寿命が伸びたことによって死亡率が低くなったため、死亡保障の商品については、保険料が引き下げられたようだが、逆に、死亡率が低くなれば、終身年金保険(被保険者が生きている限り一生受け取れる年金)・医療保険・ガン保険などについては、支払う可能性が高まるので、それに備えて高めの保険料を設定しなければならなくなるわけであり、当然保険料は高くなるわけだ。だから、この改訂が、我々消費者にとって、実際に有利になったのか否かは入っている保険の種類・内容等によって人様々であろうから、自分の保険がどうなのかは、当然知っておかなければ損をするだろう。生命保険料改定のことについては、以下参考の※:保険法部会資料 8 保険法の現代化に関する検討事項(7){PDF]や※:生保保険料改定で保険は見直すべきか by 柳澤美由紀(5)AIGスター生命、又、※:[11年ぶりに保険料が大幅改定。今が入り時?] - ミセス All About・・・などを見られると良い。
今日の「生命保険の日」の記念日を制定したMORT日本会が、昨年(2009年)の『生命保険の日(1月31日)』を前に、全国の20代~60代の既婚男女を対象に、『生命保険』についてインターネットによる調査を2008年12月25日~26日の期間実施している(以下参考の※:MDRT日本会HPのトピックス一覧の中にアンケートの実施報告がある)。
それを見ると、生命保険に入っている人は40代を中心として、20代から40代までは上昇をしていき、50代から減少していく結果が出ており、生命保険に加入しているのは40代がピークで、60代になると、生命保険の毎月の支払い高も高く、子供も成長しているため、生命保険に入る必要性がなくなるからであろうことは理解できる。
「生命保険に誰の勧めで入りましたか?」の質問にたいしては、「配偶者」「保険会社の人」「自分で調べて」と言う意見がほぼ同数で、「自分で調べて」という場合、TVのCMを見たり、インターネットや、ダイレクトセールス型の生命保険に友人や、会社の人といった、第三者に相談することなく、保険に加入している実態が垣間見えるという。
自分が入っている生命保険の内容を知らない人は少ないが、20代男性で、知らない人の割合が高くなっている。又、最低限知っておかなければいけないと思われる自分が死亡した際に受け取る保障額をも知らないで生命保険に入っている人が割合多いようで、特に、20台の割合が高く、これを見ても、自分の意思ではなく他人から勧められるままに検証ももせず加入している人の多い実態が窺える。
それでは、「生命保険の見直しが必要だと思っているか?」の質問に対しては、全体の7割以上が必要と多いが、「生命保険加入後に見直しを行なったことがありますか?」の質問と比較してみると実際に見直しを行なっていない人が約1割いるようだ。
この時のアンケートで、「2~3年後の日本の経済に不安がありますか?」の質問も行なわれているが、3年後の日本経済に84%の人が不安をかかえているようだが、「人生設計(ライフプランニング)をしっかりと考えたことはありますか?」の質問に対して、しっかりと考えたことがある人は33,7%で、「いいえ」「どちらとも言えない」を含むと66.4%の人は人生設計をしっかりと考えていないと言える結果が出ているのには、日本の経済の先行きに不安を抱えながら自分のライフプランをしっかり立てない人が多いのはどうしてか・・・?と。私など、少々その気楽さに呆れた感じがするのだが・・・。最後の「日本で一番高額な生命保険に加入していそうな人は?」の質問に対しては、1位 麻生太郎 、2位 みのもんた。3位 イチロー、4位 孫正義、5位 北島三郎、6位叶姉妹、7位タモリ、8位に北野武、島田神助、浜崎あゆみ・・となったそうだ。実際にどうかは知らないが、私などの考え方では、高収入を得ている人は、生命保険などに頼らなくても、何かあった時の蓄えも普段からしっかりしているのが普通で、困ることはないものだ。保険を頼りにしなければ困るの人は、蓄えのない人なのだ。私が現役時代わかったことだが、生命保険ではなく損害保険の話だが、あのお金のことに細かい銀行などは、火災における損害に備えての保険や、銀行強盗などによる金銭事故などによる損失のための損害保険には入っていないようだ。兎に角、保険業者は、確率論に基づき保険料を決めているが、損害の発生する確率や保障される額と、保険料として支払う額を計算すると、確率的には必ず保険料を支払う方が損をすることになるのであり、・・・(それだから保険業者が儲かるのだが)・・損害が発生してもそれを補うだけの金のある場合は、保険など入る必要はないのである。入っておかなければ、困るのは、万一のことがあれば生活に困る我々、庶民である。お金がないからこそ、自分のライフプランニングをしっかりと立て、そのための必要な保険にも入っておかなければいけないのではないか?これからは、いつ企業が倒産するかもしれない不安定な時代になった。自分だけでなく、家族を路頭に迷わさないようしなければ・・・。保険料のことを見直すなら、一度以下参考の※:生命保険の基礎知識[All About]・・など見ておいても良いね。
(画像は、グリニッジ天文台にあるハレーの胸像。ハレーは近代的な形式をとった生命表を初めて作成した。Wikipediaより)
参考:
※:法務省:国会提出主要法案第169回国会[常会]
http://www.moj.go.jp/HOUAN/houan39.html
※:保険法部会資料 8 保険法の現代化に関する検討事項(7){PDF]
http://www.moj.go.jp/SHINGI2/HOKEN/hoken17.pdf#search='傷害疾病保険契約'
※:生保保険料改定で保険は見直すべきか by 柳澤美由紀(5)AIGスター生命
http://www.hoken-erabi.net/seihoshohin/goods/7251.htm
※:[11年ぶりに保険料が大幅改定。今が入り時?] - ミセス All About
http://mrs.allabout.co.jp/contents/mrs_g5_gs_c/insurancebeginner/CU20070202A/index/
※:生命保険の基礎知識[All About]
http://allabout.co.jp/finance/gl/1346/
MDRT日本会HP
http://www.mdrt.jp/
保険マンモス
http://www.hoken-mammoth.jp/educational_insurance/
Wikipedia検索『生命保険』
http://niwango.jp/mobile/search/wikipedia.php?wid=96129&f=9h3nj7
生命表-Yahoo!百科事典
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E7%94%9F%E5%91%BD%E8%A1%A8/
コレギウム-Yahoo!百科事典
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%AE%E3%82%A6%E3%83%A0/
疫学と予防医学[生命表]
http://www.mis.med.akita-u.ac.jp/~nakamura/LifeTable/life_table_No_01.html
保険 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%9D%E9%99%BA%E5%A5%91%E7%B4%84%E8%80%85
新聞記事文庫 生命保険(6-192)「新種保険"利源配当附"日本生命で売出し」
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00832870&TYPE=HTML_FILE&POS=1
アクチュアリー - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%BC

ブルー・ムーン

2010-01-30 | ひとりごと
今年の1月1日も月は大きくて赤みを帯びた美しい満月であったと、後日家人から聞いたが、私は、もう正月気分で、夕方早くからお神酒を頂良い気分になっていたので満月どころではなかった。
私のブログ仲間に、毎月満月のお知らせをしてくれる人がおり、”今月は満月が2回来る月でそれが30日だとBBSに書き込みをしてくれていた。そして、ひと月のうちに満月が2回あるとき、この2回目の満月を「ブルームーン」と呼ぶこと。本来、大気中の塵やガスの影響により月が青く見えたことを「ブルームーン」と言っていたのだが、1946年に「Sky & Telescope」誌の誤解により、ひと月のうち2回目の満月を「ブルームーン」と呼ぶようになった”と、いうことも教えてくれていた。
それでも、忘れかけていたのだが、今回は、家人が夕食前の夜の戸締りのとき、月を見て、大きな月が出ていることと、テレビで、1月30日の満月がいちばん大きい満月だそうだといっていたことを教えてくれた。見てみると、確かに、何時も見ている月よりは相当大きく見えた。
Yahoo!きっず星空[今年いちばん大きな満月 
http://contents.kids.yahoo.co.jp/hoshizora/topics/20100130.html]
月は地球のほぼ4分の1の大きさで、地球から38万km(平均距離)の軌道を回っているが、その軌道はまん丸ではなく、楕円軌道を描いて地球の周りを回っているのだから月と太陽の距離は近くなったり遠くなったりするので、近いところを通っているということなのだろう。最も近いときは約36万km、最も遠いときは約40万kmだそうだから、よく見ると月の大きさは約10%変化しているのだ。
何でも、『ブルームーン』を見ると幸せになるという言い伝えがあるそうだ。
来月2月は28日までなので満月がなく(これも珍しいことだそうだ)、3月も1日と30日の2回満月にるそうで、3月30日は今年2度目の『ブルームーン』ということになる。
1月30日に見れなかった人は3月30日に幸福が訪れるという『ブルームーン』ぜひ見てみてくださいね!
ただ、今年・2010年はブルームーンが2回もあるとても幸運な年・・・と言うことになるのかもしれないが・・・、今の民主党を中心とする政府の迷走ぶりをみていると、本当に幸せな年を実感できる年になるのだろうかね~。
(画像は、1月30日夕方6時ごろ、家の2階ベランダより撮ったもの。)

クレープの日

2010-01-29 | 記念日
日本記念日協会の今日・1月29日の記念日に「クレープの日」があった。
記念日の由来を見ると“クレープをもっと身近なおやつにしたいとの願いから、さまざまなケーキ、スイーツを製造販売している株式会社モンテールが制定。日付は数字の9がクレープを巻いている形に似ていることから。毎月9日、19日、29日と、9の付く日を記念日とすることでより多くの人にクレープの美味しさを知ってもらうことが目的。 ”・・・とあった。
クレープは、パンケーキの一種で、フランス北西部のブルターニュ地方が発祥の料理で、元になったのは、そば粉で作った薄いパンケーキのガレット(galette)だそうだ。
ブルターニュ地方は土地がやせていて気候も冷涼であるため、小麦の栽培が困難でそばが常食とされていた。古くはそば粥やそばがきにして食べていたが、そば粥を偶然焼けた石の上に落としたところ薄いパン状に焼きあがることを発見し、そば粉を焼いてパンの代わりに食べるようになったといわれている。石で焼いたことからフランス語で小石を意味するガレ (galet) にちなんでガレットと名づけられたというのが通説だそうだ。
その後、伝説ではスペイン王フェリペ3世の長女でルイ13世ブルボン朝第2代のフランス王)の妻であったアンヌ王妃が、ルイ13世に伴ってブルターニュ地方へ狩りに訪れた際、現地の庶民が食べていたガレットを偶然口にして気に入り、宮廷料理に取り入れたといわれているそうで、生地はそば粉から小麦粉へ変更され、粉と水と塩のみであった生地に牛乳やバター、鶏卵、砂糖などが加えられるように変化してゆき、名称も焼いた際にできるこげ模様が縮緬(ちりめん)を連想させることからクレープ(「絹のような」という意味)と呼ばれるようになったという(Wikipedia)。
少し前まで、日本ではクレープといえば小麦粉で作られた甘いデザートというイメージであったが、最近では、そば粉で作られた生地に様々な材料が載ってボリューム満点の「ガレット」も出すレストランが増えてきているようだ。残念ながら、私は、デザートとしてのクレープは食べたことがあるが、デザート以外の「クレープ」や「ガレット」は食べたことがない。
ところで、前にも書いたことがあるが、最近は、日本記念日協会に登録されている記念日にも、このような企業の販売促進用のCM的記念日が多くなったね~。
アメリカのリーマンショック以降の世界的大不況の中で、日本はかってないデフレスパイラルに入っており、企業が生き残りをかけた熾烈な値下競争の時代に入っている。雑誌等の廃刊や休刊にも見られれるが、経済成長期のように、テレビ等マスコミを利用した広告にも費用を使える余裕のある企業は少なくなくなってきているようだ。最近のテレビ局など、広告収入が減り、局の経営が大変と聞いているが、そのせいだろう、これは、番組なのか?それともCMなのか?区別の付かないような番組が増えてきている。旅番組や食べ物に関する番組は以前より多くあったが、最近特に多い。どこどこの店の料理が美味しい、ここの旅館が安くてよいなどといった番組だが、そのほか、これが安くて便利、使い勝手が良いといったものなどアイデアグッズやこれが美味しかったなどと、番組の中で盛んにその商品のメーカーやブランド名、価格などを露骨に示し紹介する番組が増えている。これって、本当に番組と言えるの・・・?恐らく、紹介している店舗や旅館、メーカーなどから、CM目的で、番組での紹介を名目に金銭を要求しているのだろうと邪推をしたくなるものが増えた。こんな番組を作っていると、ますますテレビ離れが進むのではないかと心配しているのだが・・・。同じ様に、記念日協会の記念日を見ていても、記念日を装ったCM的なものが非常に多くなり、記念日とは、企業の製品PRの寄せ集めか?といった感じになってきたね~。
それはさておき、今日の「クレープの日」は、クレープを巻いている形が数字の9似ているからと言うだけ、だからどうしたの?といった記念日だが、クレープ発祥の国と言われるフランスの代表的な菓子のひとつであるクレープは、家でも手軽に作られ、街のあちこちには屋台があり、フランスのストリートフードの一番人気としてよく食べられているもののようだが、そんなクレープが一番食べられる月が2月のようだ。
クリスマスという大イベントが終わっても、キリスト教の世界ではイエス誕生にまつわる行事がいろいろ続くが、その各々の祭りには特色のある祝い菓子が使われる。
先ず、フランスでは1月6日の公現節には、王冠がのった折りパイにアーモンドクリームが入ったパイ菓子で中にフェーヴ(ソラマメの意)と呼ばれる陶製の小さい人形が入ったガレット・デ・ロワを家族で切り分けて食べるという。フェーヴが当たった人は王冠を被り、祝福を受け、幸運が1年間継続するといわれ、フランス人はこれを食べないと一年が始まらないといわれているようだ。
次に、イエス・キリストの誕生を祝うノエル(クリスマス)から40日目にあたる2月2日の「La Chandeleur」(シャンドリュール)というカトリックの祝日にはフランスの家庭ではクレープを焼いて食べる習慣があるようだ。
「Chandeleur」は英語のキャンドル(Candle)であり、日本語では「聖燭祭」と訳されているようだが、キリスト教の豊作を祈るロウソクの祭りに由来したものだそうだ。しかし、他にもクレープが太陽の形に似ているとかクリスマスから40日目にマリアが幼子イエスを抱いて神殿にお清めに行った日に由来するなどの説もあるようだ。
なにか、良く分らないが、3つぐらいの古くからあるローマ時代の祭りやキリスト教の祝日などが混在しているようだが、このクレープの日には、左手に小銭を握りしめ、右手でクレープをひっくり返し、うまく焼けるとその年は、「よい年になる」とか「お金に困らない」とか「健康で過ごせる」など地方によっていろいろな謂れがあるそうだ。
この日は休日とはいっても、仕事や学校が休みになるわけではないが、現在では、家族や親しい仲間たちが集まって、ワイワイとクレープを焼いて楽しむ日となっているようで、この日は「クレープの日」などともいわれているようだ。
続いて、「マルディ・グラ」と呼ばれる謝肉祭の最終日にクレープを食べるようだ。
フランス語のマルディ・グラ(Mardi-Gras)の「マルディ(mardi)」は「火曜日」、「グラ(gras)」は「フォアグラ(「フォア(foie)」は「肝臓」)、の「グラ(gras)」と同じで、「脂の多い、肥大した、太った」を意味しており、「肥沃な火曜日」の意で、謝肉祭の最終日、灰の水曜日(Mercredi de Cendres)の前日であり、英語の「Shrove Tuesday」(告解火曜日、懺悔の火曜日)に相当するそうだ。
2月3日から3月9日の間の各年のイースター(復活祭)の日に影響を受ける移動祝祭日(2010年の場合は2月16日だそうだ)で、節欲と悔改の期間として肉食を禁じる四句節(しじゅんせつ。四旬とは復活祭前の40日間のことであるが、日曜日を除いて40日を数えるので46日前からとなるようだ)の1日前の日である。復活祭はキリストの復活を祝い、四旬節は、聖週間(復活祭前の1週間)を準備するものであったが、四旬節に入る前に祝宴を行う習慣が、カーニバル(謝肉祭)として現代に至っているようだ。肉食を禁じる四旬節に入るのに先立ち、こってりとした脂の多いものをたっぷりと食べて盛大に楽しむ1週間が謝肉祭、つまり、かって四旬節の節食(大斎)の前に行われていた祭りであり、その最終日のマルディ・グラには、無理なく節欲に参加できるようクレープを食べるのが習慣になったもののようだ。兎に角、しっかりと食べてカーニヴァルを楽しみ、翌水曜日には、厳粛なカトリック教徒は教会へ参拝するのだという。
これらフランスの伝統的な祭りや食べ物については、以下参考の、※:(社)日本洋菓子協会連合会「ベルギーの街角から七」や※:MATOの“グルメ・ガーデン”[伝統や祭日にまつわる食とその由来]が詳しく書いてあるのでそこを見られると良い。
いずれにしても、歴史や文化、伝統等を大切にするフランスのクレープを食べる日は、形は変わっても、古くからの宗教や祭りと関係のある日であり、商業ベースで出来た記念日ではない。近年の日本では、割と伝統や文化が大切にされず、国民の祝日に関する法律なども、「第1条 意義」では、高尚な定義づけをしているものの、祝日そのものを大切にしてしていこうとすることよりも、振り替え休日などを設けることにより連休を増やし、家族での旅行などに結び付けようとの魂胆が丸見えの感じ。又、事実そのようになってしまっているように見えるのが情けない気がする。
(画像は、積み上げられたクレープの皮。Wikipediaより)
※:MATOの“グルメ・ガーデン”[伝統や祭日にまつわる食とその由来]
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Desert/1113/tradition/tradition.html
※(社)日本洋菓子協会連合会「ベルギーの街角から七」
http://www.gateaux.or.jp/g/news/008-belgium.html
株式会社モンテール
http://www.monteur.co.jp/
クレープ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%97
Sweet Cafe
http://www.sweet-cafe.jp/chihougashi/top.html
日本記念日協会
http://www.kinenbi.gr.jp/index2.html
デフレーション - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
公現祭- Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AC%E7%8F%BE%E7%AF%80
マルディグラ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B0%E3%83%A9
辻調グループフランス校[クレープ / Crepe]
http://tsuji.fr/diary/france.cgi?2007,02,02
祝祭日 – Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9D%E7%A5%AD%E6%97%A5

コラーゲンの日

2010-01-26 | 記念日
日本記念日協会の今日・1月26日の記念日を見ると「コラーゲンの日 」があった。
由来を見ると”株式会社ニッピ(当時は日本皮革株式会社)の研究員、西原富雄氏がコラーゲンの可溶化に成功して特許を出願したのが1960(昭和335年のこの日。それを記念して株式会社ニッピコラーゲン化粧品が制定。可溶化により化粧品や食品などコラーゲンの用途は飛躍的に増えた。 ”・・・とあった。
コラーゲン(ドイツ語: Kollagen、英語: Collagen) は、皮膚、血管、(けん)、歯などの組織に存在する線維(繊維)状のたんぱく質のこと。
たんぱく質は、多くの食品にも含まれる栄養素として、その名は誰もが知っているものであるが、その正体は必須アミノ酸を含む多数のアミノ酸が結合してできたものだそうである。アミノ酸は約60兆個ともいわれる細胞を活性化させている物質であるが、コラーゲンは、身体を構成する全たんぱく質の約30%を占めており、その40%は皮膚に、20%は骨や軟骨に存在し、その他に血管や内臓など全身に広く分布している。
コラーゲンは他のタンパク質とは異なり、細胞と細胞の隙間、つまり細胞の外側に繊維や膜などの構造体をつくり(細胞外基質の主成分)、その殆どが水に溶けずに存在し、細胞と細胞をくっつける糊(のり)のような役割、つまり、結合したり境界を作ったりたりしている。
このコラーゲンという言葉の語源は、ギリシャ語に由来し、「Kolla(コラー)」は「膠(にかわ」、「gen(ゲン)」は「~のもと」という意味だそうで、接着剤としてのにかわ(膠)ゼラチンの原料でもあり、私達は古くから食材としても利用している。
コラーゲンは熱によって溶ける性質を持っているので、私達は皮や骨付きの肉、皮の煮込みや豚骨スープ、魚の煮汁(煮こごり)などの料理から日常的に気付かないうちにコラーゲンを摂取していた。
コラーゲンが熱によって変性したものがいわゆるゼラチンであるが、このゼラチンをさらに加水分解して分子量を数千程度まで小さくしたものがコラーゲンペプチドとよばれるもので、近年これを健康食品の素材として利用されている。
コラーゲンの効用としては、骨・関節疾患に伴う症状の緩和、骨形成促進作用、美容効果などが標榜され、常に売れ筋ランキングの上位に位置しており、また、ひざ関節を使うアスリート選手にも人気が高いようだ。しかし、独立行政法人・国立健康・栄養研究所が行った調査では、現在市場に出回っているコラーゲンを含む健康食品は約30品目あるそうだが、有効性と安全性について、科学的には十分に検討されているとはいえないのが現状のようだ。特に気になったのは「安全性については、アレルギーを誘発する可能性が示唆され、妊娠中・授乳中の安全性についての十分なデータはないことから使用を避けるべきとされている」点だ、又、コラーゲンの摂取は、安全性については食経験からは大きな問題はないと考えられているようだが、機能性については科学的に十分に証明されていない面が多いため、今後さらに研究を進める必要がある」としている。利用にあたってはちょっと以下など読んでおく必要はあるかもね~。
コラーゲンの安全性と機能性:食品成分有効性評価及び健康影響評価プロジェクト解説集、厚生労働省
http://www.nih.go.jp/eiken/chosa/ishimi.htm
いわゆる健康食品のアレルギー誘発物質について(国立健康・栄養研究所)
http://www.nih.go.jp/eiken/chosa/hirota.html
300億円「コラーゲン市場」のウラ 読売ウィークリー
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/yw/yw08020301.htm
「♪たんぱく質が足りないよ~♪」・・・。かって、こんなフレーズのCMが大変流行したことがあった。戦後という言葉もまだ新しく、小学校で給食が始まった頃の食生活は豊ではなく、ご飯とみそ汁、漬物だけ、といった食事が多く、肉や卵などをしっかり食べるのが良い食事であった。学校の教室などにはよく三大栄養素炭水化物、たんぱく質、脂肪)の表が貼ってあった。日本の経済成長と共に次第に食事も豊かになってくると、次には、微量ではあるが生理作用を円滑に行うために必須な有機化合物であるビタミン不足が盛んに言われるようになった。ビタミンは、三大栄養素のエネルギー変換や反応を助けて体の機能を調節する「微量栄養素」であり、これが不足すると三大栄養素の変換がうまくいかず、疾病が起こったり成長に障害が出たりと体にさまざまな影響(ビタミン欠乏症参照)が出てくる。
さらに、このころから、代謝を補助するミネラル等の微量物質の重要性もいわれるようになったが、食生活も豊かになると、好きなものばかり食べるようになり、栄養面の片寄りが問題視されるようになった。特に、かっての日本人は和食を中心にしていたが、それが、洋風化に伴ない食時の内容も和食から洋食化し、野菜や魚よりも肉食化が進み、脂肪の取りすぎによるコレステロールや、中性脂肪の取りすぎの問題が生活習慣病なる言葉をも生むようになった。
そして、植物繊維が、ガンをはじめ高血圧や糖尿病、高脂血症、胆石などあらゆる生活習慣病との関係が深い事が明らかとなり、その重要性が見直され、2000(平成12)年の「第6次改定日本人の栄養所要量」から植物繊維が、栄養素の1つとして摂取量に言及されるようにもなった。以下参考の※:日本人の食事摂取基準について(厚生労働省 )参照。
近年は、日本人も健康や美容に対する意識は高くなり、近年のアミノ酸ブームにより様々なサプリメントや粉末等の健康食品が販売されている。これはこれで、余分な脂質やカロリーを摂ることなくアミノ酸を補給できるので、価値はあるのだが、これらの原料アミノ酸は分解という過程が必要でないことから、その結果、胃や腸に楽をさせてしまい、それらの本来の働きを弱めてしまうのではないかと考えられているそうだ。だらだらと過ごせば筋肉が衰えるのと同じく、働くべきところを楽させると必ずどこかでその負担がで出てくるようだ。なかなか上手く行かないものだ。
やはり、不足する栄養源等はあくまで、自然の食べ物から採取し、その働きは運動などをすることによって促進するのが本筋であることには違いない。
コラーゲンにしても、先に述べたように、古来ヒトは、肉や魚等の食品から自然と採取していた。特にその皮や骨にコラーゲンは豊富に含まれている。それが今出来ないのは特に、魚離れが大きく、そのうえ、食生活の変化によって、かつてのように煮こごり等の煮汁も食べることが少なくなり、さらには魚なども実は食べても、アラ炊きなどをすることは少なくなった。
コラーゲンは熱によってゼラチン化するから、その汁の部分にコラーゲンがたくさん溶け出している。この一番大事なものを捨ててしまっているために摂取量が大幅に減っているのである。これは肉においても同様である。この肉に関しては、年齢とともに摂取することは少なくなる。これは、私たち夫婦も同様であり、特にコラーゲンが多く含まれている皮などには脂質もたくさん含まれているから、コレステロールのことを考えて避ける傾向にある。それに、最近は肉もレアを好む傾向にあるが、これも十分にゼラチン化していないコラーゲンを摂取することとなり、消化吸収には不利であると考えられている。それに対して、魚の刺身の場合は変性温度が低いので体内でゼラチン化しやすく、消化吸収も肉の場合よりは良いという。
コラーゲンは、私達の身体を構成する重要なたんぱく質である。歳をとると共に身体は老化するが、特に女性など、関節にある軟骨に含まれているコラーゲンが不足すると軟骨がすり減ってしまい、骨同士が直接接触することになり、痛みを伴うことから困っている人も多いようだ。さらに、コラーゲンには血管の弾力を維持する働きもあるので、コラーゲン不足は動脈硬化などの原因にもなるようだ。私たちのような歳をとったものにとって、コラーゲンは、まさに老後を健康で元気に生きるための源と言えるが、そのためにるコラーゲンを含む健康食品を利用するのも手ではあるが、先ずは、極力毎日の食時により摂取するよう心がけなければいけないだろう。
(コラーゲンの3重らせん構造。Wikipediaより)
参考:
※:日本人の食事摂取基準について(厚生労働省 )
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2004/11/h1122-2.html
にかわ-Yahoo!百科事典
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E3%81%AB%E3%81%8B%E3%82%8F/
栄養素の生理作用
http://www.spa-heal.com/vitamin_seirisayou.htm
独立行政法人・国立健康・栄養研究所
http://www.nih.go.jp/eiken/
熱分析による天然高分子の熱変性温度の測定(PDF)
http://www.hokkaido-iri.go.jp/book/dayori/05-28-04/28-04-07.pdf#search='変性温度'
コラーゲン - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%83%B3
栄養素- Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%A4%A7%E6%A0%84%E9%A4%8A%E7%B4%A0
株式会社ニッピコラーゲン化粧品
http://www.nip-col.jp/top.php
コラーゲンとは(株式会社 ホーペック)
http://www.hopec.biz-web.jp/collagen/collagentoha/index.html
コラーゲン調査隊
http://colla-gen.com/
日本記念日協会
http://www.kinenbi.gr.jp/index2.html
食物繊維 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9F%E7%89%A9%E7%B9%8A%E7%B6%AD
9月10日「キューテンの日(Q10の日) 」
http://blog.goo.ne.jp/yousan02/e/eafa6814eb9f5d47c24449798b689fd2
サプリメント - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88

ふみの日

2010-01-23 | 記念日
毎月23日は「ふみの日」。「ふみの日」のことは、以前に、このブログ、7月23日「文月ふみの日」で書いたことがあるので、今回で2回目になる。
「ふみの日」は、郵政省が1979(昭和54)年に制定した7月23日の記念日である。主旨は「手紙の楽しさ、手紙を受け取るうれしさを通じて文字文化を継承する一助となるように」というもので、郵便物の利用促進を目的としている。1975(昭和50)年度から毎月23日を“ふみの日”として、各地方別に手紙を書く運動を展開していたが、1979年から国民的運動にするために、全国的な規模でキャンペーンを展開するようになった。
なお7月は日本では旧暦7月のことを文月という別称でよんでいたことから、毎年7月23日には、キャンペーンの一環として「ふみの日」切手が発行されている。冒頭掲示のものは、昨:2009(平成21)年ふみの日「百人一首」切手シートの部分である。恋の歌が一首ずつ選ばれており、50円郵便切手シート、80円郵便切手シートがあるがその80円郵便切手シートの一部(小野小町のデザインの切手)である。
百人一首に選ばれた次の歌は、最初の勅撰和歌集『古今和歌集』に収められているものである。
「花の色は うつりにけりな いたずらに わが身世にふる ながめせし間に」
この歌の意味等解説は以下参考の※:「小野小町 千人万首」また、※:「9 花の色は 移りにけりな いたづらに 我が身世にふる ながめせし間に(PDF)」を見られると良いが、以下のような意味になるらしい。
桜の花の色は移り変わって、すっかり、色あせてしまったなあ!
むなししく、私が人生を過ごし、降る長雨を眺めてぼんやり物思いにふけっている間に・・・・。
(桜の花の色と同じように、私の容色もすっかり衰えてしまった・・・!)
歌の中の「ふる」には、「(雨が)ふる」と「「経(ふ)る(年月を過ごす)」の2つの意味が、また、「ながめ」には「長雨(ながめ)」と「眺め(物思いにふけってぼんやりと遠くを見ること)」の2つの意味がそれぞれ込められているという。万葉の時代の歌には、このように、同音であることを利用して1つの表現に複数の意味を持たせる和歌の修辞技巧をもたせているものが多いようだ。
六歌仙三十六歌仙の1人に数えられる平安前期の女流歌人・小野小町の詳しい系譜は不明であり、又、古代エジプトのクレオパトラ、中国の楊貴妃とともに世界の3大美人に数えられるほどである。そして、絶世の美女として七小町など数々の逸話もあるのだが、当時の小野小町像とされる絵や彫像は現存せず、後世に描かれた絵でも後姿が大半を占め、素顔が描かれていない事が多く、実際に美女であったか否かについても、真偽の程は分かっていないのだという。
系図集『尊卑分脈』によれば小野篁の息子で出羽(ほぼ今日の山形県と秋田県)郡司・小野良真の娘とされ、生没年は天長2年(825年) ~昌泰3年(900年)となっているものの小野良真の名は『尊卑分脈』にしか記載が無く、他の史記には全く見当たらないという。また、小野篁の生没年(延暦21年【802年】 ~仁寿2年【853年】)を考えると篁の孫とするには年代も合わないようだ。
京都市山科区小野は小野氏の栄えた土地とされ、小町は晩年この地で過ごしたとの説もある。ここにある随心院には、卒塔婆小町像や文塚など史跡が残っており、「花の色は..」のこの歌は、この地で花が色あせていくのと同じく自分も年老いていく姿を嘆き歌ったものかも知れない。
こんな素敵な歌が詠めたら、文通もたのしいだろうな~。しかし、何時も思うのだが、万葉人は文学的なセンス抜群だね~。時代を経て、科学技術面では今は物凄く進歩しているのだが、このような文学面では、現代人は、昔の人より完全に劣っていると思うね~。
この「ふみの日」切手のかな文字監修は、三宅 相舟(みやけ そうしゅう)氏(書家、東洋大学文学部教授、大東文化大学書道研究所 兼任研究員) のものだというが、素晴らしく綺麗だね~。せめて、字だけでも綺麗に書ければよいのだけれども、私は字が下手で、字を書くのが大嫌い。学生時代から、ノートだってまともに取らなかったよ。字を書くのが嫌いだから年に1度の便りである年賀状だって字を書くのが否で、何時も版画をこさえて刷っていた。カラー物の版画作りには凄い時間を要するが、それでも、絵を書いたり細工ごとは好きなので、私にとっては字を書くよりは苦にならない。しかし、大変な労力であり、年に1回のことだから出来たものだ。
この地球上に、の発明以来、人類が最も長く愛用してきた筆記用具は、東洋では、西洋でペンだろうが、日本でも、文明開化の明治以来、西洋化し、毛筆の変わりにペンが使用されるようになるが、近年は、ワープロやパソコンの発達により、筆やペンを使わなくても紙に文書が書けるようになった。
字を書くのが大の苦手の私などにとって、このパソコンの普及は、本当にうれしいことだった。現役時代など、仕事上のレポートを下手な字で書くのが苦痛だったが、パソコンの出現は大助かりだった。だから、本当に早くから、パソコンの利用を始めたよ。機械物には弱い私なのだが、周りには、親しくしている情報システム関係の仕事をしている者が沢山いたので、手取り足取り親切に教えてくれた。だから、会社で、パソコンを利用して色んなグラフを使ったり、又、写真入のレポートなどを提出したのは私が一番早かったのではないかな・・。字を書くのが嫌いだから、それまで、レポートだって、ミミズがはった様な字で本当の結論だけをごくごく簡単に書き、詳しくは、口頭で報告していたが、いろいろなデーターをグラフ化し、現場の状況やそのものの説明などには写真を取り込み、入念に状況や条件の説明を詳しく書いた上で、その結論を簡潔に書いて提出したので、提出された者はそれまでの私のレポートとの違いの大きさに驚いていたよ(^0^)。
年賀状書きも1年に1度の憂鬱であったが、イラスト入りの賀状作りは現在では楽しみの1つにまで変わっている。そして、普段は友人や兄弟などとの交信もパソコンの御蔭で、手紙などを書かなくとも、メールなどで交信できるし、このようなブログも書けるようになって、定年退職後の暇つぶしまでも出来るようになって喜んでいる。
しかし、パソコンを大いに利用させてもらっているが、その御蔭で、どんどん漢字忘れが酷くなり、又、ますます、字を書くのが下手になって行くのが恐い感じ・・・。今でも、たまに、どうしても、自筆で字を書かなくてはならないときもあるのだが、その時は、本当に困ってしまう。上手く行かないものだね~。
それに、私は、色々な我楽多ものを集めているが、その中に、記念切手も結構ある。しかし、このような記念切手やテレホンカードドなどを扱っている家の近くのショップの人に聞くと、最近は、パソコンや携帯電話などインターネットの発達などで、文書による通信が激減しているため記念切手は価値がドーンと下がり、切手の価格の半額くらいでないと買取出来ないと言う。せめて、郵便局で、年賀状などととの交換ができないかと聞くと、記念切手との交換は出来ないという。
かって、このような記念切手は、価値は上らなくても下がらず、現金代わりにも利用できたからこそ収集の価値があったが、今のように、処分する際に半額ぐらいになってしまうようだと、もう、このようなもの収集しても仕方がない。それでも、郵便局などに行くと相変わらず、記念切手を発売しているが、どの位売れているのだろうか。これから、ますます文書などによる通信は減ってゆくだろうからね~。
民主党政権になって郵政民営化見直しが採決され、民営化法案が凍結されてしまった。郵政民営化に反対している人達は、地域の郵便局のなくなるのを愁いているようだが、今は、コンビニエンスや宅配便も発達しているし、金銭の振込みなどもネットを通じて簡単に自由にできる。高齢者でも私同様パソコンを扱う人は扱っているのだから、そのうち、誰もが使うようになると郵便局などなくっても生活には何も不自由がなくなるのではないかと思うのだが・・・。むしろ、民営化しないと、そのうち、破綻し、かっての銀行同様に救済のための税負担がドーンと我々にのしかかってくるのではないかな~。
なんか、今日は、「文の日」のことから、逸脱したことを書いてしまったかな・・・。
(画像は2009(平成21)年ふみの日「百人一首」切手シートの部分・小野小町)
※:小野小町 千人万首
http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/komati.html
※:9 花の色は 移りにけりな いたづらに 我が身世にふる ながめせし間に(PDF)
http://www.qmss.jp/i-student/koten/hyakunin/09.pdf#search='花の色は移りにけりないたづらに我が身世にふるながめせし間に'
特殊切手「ふみの日にちなむ郵便切手」等の発行 - 日本郵便
http://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/tokusyu/2006/h180721_t.html
7月23日は、「文月ふみの日」今日のことあれこれと・・・
http://blog.goo.ne.jp/yousan02/e/5cd4dc29944e2c15d42ba3f32aed31f9
小野小町 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E9%87%8E%E5%B0%8F%E7%94%BA
ふみの日 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B5%E3%81%BF%E3%81%AE%E6%97%A5
古今和歌集 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%8A%E5%92%8C%E6%AD%8C%E9%9B%86
紙 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%99
郵政民営化 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%83%B5%E6%94%BF%E6%B0%91%E5%96%B6%E5%8C%96
クレオパトラ7世 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%91%E3%83%88%E3%83%A97%E4%B8%96
楊貴妃 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A5%8A%E8%B2%B4%E5%A6%83