プロ野球界では、今年一年の守備に貢献した選手に贈られる、「ゴールデングラブ賞」が発表された。
我が愛する広島カープからは、菊池・丸・鈴木の3選手が受賞した。
トロフィーは、各選手が守るポジションで使用するグラブやミットを模造した、ゴールデンの皮製だという。そして副賞が50万円。
そんなことに刺激されたのか、それとも何のはずみを食らったのかよくわからないまま、野球のグラブを新調してしまった。
思えば、こんなかっこいいグラブを購入したのは何年ぶりだろう。いや、何十年ぶりだろう、というのが正しい。
30代半ばで、地元のソフトボールチームに入れてもらった。近郊の6チームによるリーグ戦で優勝を争うという本式のシステム。
中学校のナイター設備を使って年間30試合をこなす。仕事を終えてのナイター試合。再び訪れた青春を感じたものである。
大手企業の元硬式選手あり、鉄工所の社長あり、専業農家の主人あり、もちろんサラリーマンが多くを占める。
勝って飲み、負けて飲み、夏は海水浴に遊び、冬は忘年会を欠かさない。そんな楽しい楽しいチームであった。
その頃に、新しいユニフォームに負けないような、ちょっと気張ったグラブを新調した。その時は結構高価な買い物であった。
孫君にソフトボールさせようと、当時の古いグラブを引っ張り出して何とか使っていた。孫君の方は、目利きのお父さんが、流行りの先端を行く道具を取り揃えてやっている。それに比べるとジジの古い古いグラブは何ともみすぼらしかった。よ~~しそれなら・・・。と思い切って手を出したという次第。まさにあの時以来のグラブ新調である。
孫君は2年生ながら人数の関係もあって、一応レギュラーとなっている。そんな彼の我が家でのキャッチボール相手に、このグラブを使用するのが楽しみだ。目ざとい彼のこと、「じいちゃん、グラブ買ったん?」と聞くに違いない。鷹揚に「ウン」と答えよう。
グラブは新調したものの、彼は伸びていく盛り。こちらは急こう配の下り坂。果たしてどれだけ活用できるのか。
いやいや、実際に使用するのはどっちでもいい。応援するジジの心意気をこのグラブに託したかっただけかもしれないね~。
じいちゃんのだったとは、これを見たら心意気は十分に伝わり今後の活躍に力が一層入るのではないでしょうか。
初めて見た時の悠雅君の反応も楽しみですね。
「これを買ったのはいつじゃったかのお」と思い出せない程長く使ってご活躍をされますように。
ところがどっこい、ジジはまだ現役なのだ、自分のグラブをゲットしたのだ……と、本人が言っています。
周りは、「いい加減にしんさいよ」と。
とても長くは使えないでしょうが、悠雅君応援の心意気です(笑)気持ちと体のアンバランスはどうしようもないですねー。
最近は道具も進化し良くなったと思います。けど、よくみてみてください。お孫君の2本のバット、新しいグローブ、気持ちが入ってますか?バット拭いてますか?グローブ拭いてますか?自分は申し訳ありませんが練習にきたら併せて選手のスパイクもみます。程度により、本人の気持ちがどういう状態にあるかのバロメーターになります。そこで1日の練習をどうしようが決まります。何より手入れはウソをつきません。ただ面倒でも一拭きでさえすることは1日1回のフルスイングをやるのと一緒な訳で、手入れはやっていればいつの間にか身体の一部になります。お孫君の道具もお祖父ちゃんの新しいグローブと一緒で少しの気配りがあれば、まだまだお孫君にプレーゆとりが表れて来ると思います。
なんとも古すぎて、とうとう恥ずかしげもなく安い掘り出し物をゲットしました(笑)
確かに道具は愛着を持って付き合えば自然に身体の一部みたいになることってありますね。
我々の時代は物がなくて、大事に扱うことが必須でしたが、今は物があり過ぎるし、簡単に与えすぎる傾向にあるようです。
今一度「ものを大切に出来ない者に上達はない」ことを言って聞かせましょう。