今宵はちょっとだけ、面白くもない話にお付き合いください。
面白くもなんともない話ですが、本人にとっては、久しぶりの「えも云われぬ楽しい話」になるのだから世の中複雑、というか自分が黙っていれば何事も起こらない話でもある。それでいてちょっと知って欲しい、ちょっと聞いて欲しい話でもある。
このブログに何度も登場する故郷自慢、岩国のシンボルとも言うべきあの日本の名勝錦帯橋が、今年で創建350年の記念の年に当っている。
兼ねてより「錦帯橋を世界文化遺産に押す会」などが盛んにPR活動を続けて来た。そんな活動の一環で、吉川家第32代当主吉川重幹氏の肝煎りによる岩国吉川会オープンフォーラム2023、錦帯橋の思い出をテーマにしたエッセイの公募があった。夏の盛りの頃だったか。
ナヌ? 錦帯橋の思い出エッセイとな? これは放ってはおけない。子供の頃から馴れ親しみ、初めてのデートも先ずは錦帯橋というほどに、もう心の中に沁みついた大切な場所。しかも個人的には錦帯橋に続く岩国城ロープウエイの、片道2分48秒の観光案内はいつまでたっても頭から離れない、自分を助けてくれた大切な思い出がある。自己紹介を求められたら「2分48秒のお時間を頂きまして・・・」と、錦帯橋を中心とする岩国の歴史と観光ガイドを披露するかくし芸として持っていた。東京本社に転勤した時の自己紹介は文句なし自分の紹介というより住んでいる岩国を吹聴して好評を得た。
そんなこんなを「錦帯橋思い出エッセイ」を1360字に認めた。
意外や意外、思わぬ賞を頂くことになった。普段はけなされることはあっても褒められることの少ない我が人生。ついつい喜んでしまう。
錦帯橋を世界文化遺産に押す会会長賞を頂いた。何のとりえもない平凡な人生の中で、これだけは!と言う気持ちの依りどころがあるのは心強い。
これからも数少ない我が住む町のシンボルを披露させて頂きたい。辛抱強くお付き合いください。