「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「熊さん出没」

2019年05月17日 | ニュース・世相

               

「〇〇地区でクマが目撃されました。生ごみの扱いと朝晩の外出はご注意ください」
という警報音声が、3日も4日も連続で流されている。
国道も走っている。山陽本線も走っていて、それほどの山間の集落とも思えないこの地区で、たびたびクマの姿が発見されている。
怖いことである。地区内の小学生などは地元有志による登校班見守り隊の協力を得て、集団下校でなんとかしのいでいる。

孫君の通う小学校でももちろん最大級の警戒レベルが続いている。
特に昨日などは、小学校の近くで子熊が目撃されたことで、下校時は全員体育館に集合。迎えの保護者に直接手渡すという、大災害時並みの厳重警戒である。

4年生の孫君が言う。「母さん迎えに来なくていいよ」と。「なんで?」「母さんに何かがあったら大変じゃけー。じいちゃん迎えに来てよ」とのたまう。なんじゃこりゃ!!
母親を気遣う4年生の心配りは見上げたものである。とは思うが、じいちゃんには何かが起きてもいいんじゃろうか。
そうじゃなくて、母さんは「女だから」。じいちゃんは年はとっていても「男だから」というひとくくりの判断のようである。

いずれにしても、男の子にとっての母親の有難さは、10歳の今からもうすでに心と身体に沁みついているのであろう。
孝行息子に成長してくれるといいねぇ。それにしても、ジジとかババの存在は有り難いことこの上ないが、所詮3枚目なんだよねぇ。

子どもは世界の宝物。大切に育てなきゃならないこの時期に、都会ではクルマによる無謀な交通事故で命を散らされ、虐待によって親が子を傷める。その点、のんびり田舎の暮らしはいいね、などと思っていたらクマさんの出現で時ならぬ、命の危険にさらされる大騒ぎ。

これもひとえに、農業人口の減退や人手の不足によって発生する里山の荒廃が原因の一つではないか。などと思う。
山裾は人間の手が回らなくて荒れ放題。動物にとっては「どこまでが自分たちの領域なのか」「この荒れ地は全てが自分たちの住処だ」と勘違いして、餌を求めて徘徊するうちに人郷に出てしまった。そんな構図ではないのだろうか。

共に生きるためには、人間と野生動物の領域をはっきり区分けする必要があるようだ。ITが全ての世の中の大きな落とし穴かも。
クマさん、お願いだから、孫君たちの周辺に現れないでね。現れると、それ相応の処置が待っているんよ。

コメント (2)
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