左側:我が家で1年を過ごした。 右側:今年頂いたもの。
昨年のこの頃、色鮮やかな紅に染まったポインセチアを戴いた。従姉の旦那様から。
日当たりのいい窓辺に置いて、朝に夕に、花でもないのに真っ赤に染まった見事な様子を眺めて来た。
そのまま春を迎え、一旦は摘み取って新しい芽を出させた。日当たりもいいし、このままおいて秋を迎えれば葉っぱが赤く染まってくるだろう・・・。などと高をくくって、そのほかは何もせず秋を迎えた。
一向に赤く染まる気配がない。「おかしいね~」などと言いながら、手をこまねいていた。
そしたらまた今年も、「小さめですがよかったら窓辺に置いて…」と、見事に真っ赤に染まった一鉢を戴いた。
毎年見事に育て上げて、一室がポインセチアで赤く映える部屋を持つほどの丹精である。
「昨年いただいた葉っぱが青々しげったままなんですよ」とも言わず「それは有りがたいことで」と厚かましく戴いてきて、並べたらこんな具合である。
そこで、今さら手遅れながら「ポインセチアの育て方」なるものをひもといた。次のようにちゃんと書かれている。
『ポインセチアは短日植物のため、日の当たる時間が12時間以下にならないと花が咲かない性質を持っています。そこで、9月以降は光の当たる時間を調節してやることが重要な作業になります。夜の人工照明は禁物です。9月下旬から40日間は、毎日欠かさず17時~朝8時まで、段ボールなどをかぶせていっさいの光を遮るようにします。(この作業を「短日処理」といいます)。そのかわり、日中は良く日に当てること。ここでは目安として40日間と書きましたが、面倒でなければ葉の色が完全に色づくまでやった方が確実です。』
『この作業をしなくても、葉は色づきますが、売られているように立派なものは期待できません。短日処理は根気のいる作業ですが葉がきれいに色づいて成功したときは非常にうれしいです。逆に言うと根気があれば失敗は少ない作業ですので、余力があれば挑戦してみましょう。』 いずれもネット拝借。
ということで、分からなきゃ早くに調べてみりゃいいものを。但し、調べたとしても根気に入る作業なので、この手にかかったポインセチアは、真っ赤な葉っぱを見ることなく終わっていたかもしれない。
ぐうたら小生の場合、こうしたことが往々にしてある。だからいつも反省する。「他人任せやほったらかしておいてはきれいな花を見ることは出来ないよ・・・」と。
これは、人との付き合いにも似ている、というか全く同じであるように思う。
時々は油を差したり、思いを聴いてあげたり、口先だけでない寄り添いを見せたり・・・。
たまにはそんなこともしなければ、期待に沿う働きも援助も期待できなくなるということかな。
ポインセチアの教訓ということにしておこう。