「西の谷緑地公園」を美しく!

「公園都市水戸」の街造りを考える人達と協働したいと思っています。

山田寺跡@桜井市山田

2013年12月22日 22時11分56秒 | 文化遺産
山田寺跡@桜井市山田

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東京藝術大学大学美術館で11月24日まで開催された「興福寺仏頭展」。
白鳳の笑みを充分に拝見することが出来た。
この仏頭は、大化の改新で名高い蘇我倉山田石川麻呂が、641年に建設をはじめた山田寺の本尊として678年(天武天皇7)に鋳造された丈六仏像。
この像の故里を拝見したいと山田寺跡に。

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(跡地の脇に小さなお堂が建っている)

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飛鳥の中心部を西に望む丘陵に立地し、塔、金堂、講堂跡の土壇や礎石が良好に保存されている。
本格的な発掘調査は1976年(昭和51)に開始され、南から南門、中門、塔、講堂が一直線上に配列された伽藍(がらん)であることが判明した。
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1982年の発掘調査によって、その東回廊が、倒れた状態で地中に埋もれているのが見つかった。
1,000年もの間、地中に眠っていた建築部材は、脆くこわれやすくなっており、保存処理に、14年という歳月がついやされた。

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これらは、山田寺跡から歩いて10分足らずの「飛鳥資料館」に展示されている。
飛鳥の文化財を調査・研究する「奈良文化財研究所」の展示施設で、昭和50(1975)年に開設された。

沢山の出土遺物や模造品が展示されており、飛鳥の田園風景の地下には、「日本書紀」に記された世界が、時を止めたまま埋もれていることが良く分かる。
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山田寺の屋根に葺かれていた瓦は、「単弁単子葉」と言う独特の紋様。


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『野の花でおもてなし 無法庵 花往来』田中昭光(淡交社)

2013年12月22日 22時11分52秒 | Weblog
『野の花でおもてなし 無法庵 花往来』田中昭光(淡交社)

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茨城空港から神戸空港経由、奈良・斑鳩・飛鳥の旅の記録がまとまらないうちに、東京・真鶴・熱海の美術館行脚の12月だった。
奈良博物館前の「奈良茶房・友明堂」のウインドや店内の「花と器」は定評のあるところで、奈良を訪ねる人達のお休み処。
日々の花を写真で紹介した『野の花を活ける 茶花十二か月』(文化出版)昭和59年に出版以来、版を重ねた。
店主の田中昭光さんが平成24年に担当した淡交テキスト「茶花」に『野の花を求めて』と題した連載が、このほど単行本として出版された。

『野の花でおもてなし 無法庵 花往来』を出版された。
季節の野の花を自由に見立てた器に生けているが『無法庵昔語り』と題し、交流のあったお茶人などとの、昔話が挿入されている。
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どのページをめくっても素晴らしい花と器に出会える。
花は全て、自分自身が身近なところから摘んできた花ばかり。

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(ご夫妻で花を探しに、野山を歩いている写真が掲載されている)

カバーの「野に咲く花を気どらずに活け ひとり楽しみ客と語らう」のとおり、田中さんの話し声まで聞こえてきそうだ。


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MOA美術館@熱海市桃山町

2013年12月22日 22時11分41秒 | Weblog
MOA美術館@熱海市桃山町

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昨年、箱根町強羅の「箱根美術館」を観て感激したが、創立者の岡田茂吉が「日本の優れた伝統文化を世界の人々に紹介したい」との願いを継承して、1957年(昭和32年)に熱海美術館を開き、岡田の生誕100周年にあたる1982年(昭和57年)を機に、現在のMOA美術館が開館した。

この美術館は国宝の紅白梅図屏風( 尾形光琳 二曲一双)、手鑑「翰墨城」 1帖 311葉、色絵藤花文茶壺 (野々村仁清 )3点の他重要文化財65点を有する美術館だ。
更に、復元ではあるが、秀吉の「黄金の茶室」など話題の多い。

20年以上前に訪れたが、再訪して、感激を新たにした。
エントランスから美術館本館まで約60mの高低差を、総延長200mにおよぶ7基のエスカレーターで登る。
エスカレーターの壁面や天井は照明が刻々と変化し、 エスカレーターの途中に直径約20mの「円形ホール」がある。
自然環境をそこなわないようとの配慮からオープンカット方式を採用し、山の斜面を上から掘り下げて通路を設置し、完成後もう一度土を盛って木を植え、元通りの山に復元した大工事。

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ヘンリー・ムアの「王と王妃」が設置されたムア広場 。

初島や伊豆大島、房総半島から三浦半島、伊豆半島まで180度の大パノラマを眺望できる。
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能楽堂もある。

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横山大観、菱田春草ら日本美術院の巨匠、京都画壇の竹内栖鳳の作品をはじめ、上村松園、伊東深水等の美人画など、日本画約50点の企画展が解されていた。。

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復元された「光琳屋敷」。
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構想の雄大さに改めて驚き、収集品の質と量にも驚嘆した。

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「天上の舞 飛天の美」@サントリー美術館

2013年12月22日 21時46分39秒 | 美術展
「天上の舞 飛天の美」@サントリー美術館
2013年11月23日~2014年1月13日まで


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宇治の平等院を訪ねたのは何時の事であったろうか。
古美術の世界に魅入られ、暇を見つけては奈良や京都に通った。
鳳凰堂に関しては、建物の見事さと堂の扉の下の七宝の飾りが印象深い。
堂内が暗く、阿弥陀さんや雲中供養菩薩像をはっきりと観た記憶は薄い。

平等院鳳凰堂が2014年春に解体修復・落慶を迎えるのに先立ち、国宝「雲中供養菩薩像」14躯や、国宝「阿弥陀如来坐像光背飛天」6躯などが「天上の舞 飛天の美」と題してサントリー美術館で展示されることになった。

「飛天」とは、仏を讃えて空を舞い踊る天人のこと。
あるものは腕や脚を大きく伸ばして踊り、あるものは楽器を奏でるなどその華麗な姿は様々で、古来多くの人々を魅了し続けてきた。

飛天はインドで誕生し、中央アジア、中国を経て日本に伝わった。
ガンダーラの彫刻から始まった歴史を、彫刻・絵画・工芸の作品によって紹介している。
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中川一政美術館@真鶴町真鶴

2013年12月22日 21時46分26秒 | Weblog
中川一政美術館@真鶴町真鶴

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相模湾に面し、鶴の様に伸びた半島の町が神奈川県下足柄群真鶴町。
先端の真鶴岬に近い山の中にアトリエを構えていた画家・中川一政(1893-1991)の記念館が開館したのは、1989年平(平成元年)3月だ。

平成2年には「第15回吉田五十八賞」(建築設計)、平成10年には「公共建築百選」(建設省=現国土交通省)を受賞するなど、建築物としても高い評価を得ている。
中川にとって、1986年(昭和61年)松任市に作品を寄贈した「松任市立・中川一政記念美術館」に次いで2つ目の美術館となった。

美術館には、作品並びに収集品など約600点が寄贈された。
それらは、年に数回の企画展などを通じ、順次公開されている。

真鶴は、1949年(昭和24年)にアトリエを構えて以来、「福浦」や箱根「駒ヶ岳」など1991年(平成3年)に97歳11か月で没するまで、制作に励んだ地であり、没する2年前に開館した記念美術館は正に記念だ

今回の展示は「参考作品」と位置づけられる中期の作品が主に展示されていた。
参考作品とは、本人が焼却してしまいたいと思った作品でありながら、焼かれなかった作品で、本人にとっては不本意であったらしい。
それらは、後年の作に通じるものが沢山ある。

中川作品の多くは油絵だが、書も多くの愛好家がいる。
僕もその一人だが、一見下手に見えるが、書けそうで書けない書は油絵と同等に評価されている。

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更に、古美術の収集家としても知られ、没後の2003年に開催されたオークションには168点が出品され、完売した。
特に、1万円以上として出品された作者不明の油絵がゴッホの作と分かり、数千万円で落札され、話題を呼んだ。

この時のカタログには多くの愛蔵品が掲載れている。
出来得れば、どれでも1点欲しくなる。

話題は脇道にそれたが、念願が叶った訪問であった。

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