中央公園文化センター
十条台には旧陸軍の関連施設がいくつか残り歴史の証人となっています。
この白亜の建物は陸軍東京第一造兵廠(兵器工場)の本部として、昭和5年に建てられた昭和建築。
戦後、造兵廠の一部は米軍に接収され、この建物も米軍施設として使用されてきました。
特に、朝鮮戦争当時アメリカ軍の野戦病院となって多くの負傷兵士の手当をし、重傷者を本国に送るまでの後方支援の役割を果たしています。
外壁は茶色のタイルですが、病院に転用された際に白に塗り替えられましたが、現在も白いままです。
昭和46年に日本に返還され、昭和56年に北区の文化センターとして生まれ変わりました。
80年にわたり、戦争と平和を見つめ続けてきた建物。
内部には、当時の写真も掲示されています。
すべての記憶は風化します。
建物や写真などを見て、考える事も必要なことなのだ、と感じました。