「西の谷緑地公園」を美しく!

「公園都市水戸」の街造りを考える人達と協働したいと思っています。

幻の『薫染』なのか?

2009年06月05日 18時41分32秒 | 彫刻家 後藤清一


「薫染」木彫 昭和16年(1941)
後藤清一の作品で、「母と子」(昭和4年)が李王家の買い上げとなった。
昭和16年の第四回新文展では審査員となり「薫染」(木彫)を出品した。
この作品が、再度の李王家買い上げ作品となった。

李王家は明治43年に朝鮮が日本に併合されてからも朝鮮総督府の管理の下で存続し、歳費を支給されていた。
日本の植民地政策の一環として進めた「文化政治」の手段として『李王家徳寿宮美術館』ソウルに開設した。
この美術館はイギリスの建築技師の設計による石造建築で、日本の明治・大正・昭和の美術品を収蔵し、陳列公開していた。日本の近・現代美術の美術館が日本でなくソウルに出来たのは皮肉な話しだ。

李王家では精力的に日本の現代美術を集め、毎年展覧会を開いた。
この時代に、李王家によって購入された美術品は今もどこかに眠っているはずと、考えている。
しかし、朝鮮動乱などにより焼失した懸念もある。
以前に聞いた話しでは、ピョンヤンにあるのでは?とも聞いた。

最近ブログで「後藤清一」で検索したら、次のようなブログにを見つけた。

先日訪ねたソウルの、国立博物館の、日本の芸術の展示室で見た、
後藤清一さんと良さんの木彫の像の前で釘付けになりました。
人間がこんなに美しいモノを作れるのだろうか・・・と、
その表情の美しさと気品に、感動しました。
ぐるっとみてまわって、最後にもう一度、その像の前に立って、
しっかりと目に焼き付けようとおもったのでした。
帰ってからも、忘れることが出来ず、インターネットでも調べましたが、
その映像はありませんでした。


早速その方に、連絡を取った。間違い無さそうである。
掲載の写真は、小さな写真を複写したので、鮮明ではない。
是非ともソウルに行って確かめてみたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする