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「西の谷緑地公園」を美しく!

「公園都市水戸」の街造りを考える人達と協働したいと思っています。

楽しいクレパス画展@笠間日動美術館

2021年07月22日 17時13分15秒 | 美術館
楽しいクレパス画展@笠間日動美術館
7月 22 日(木・祝)~9月 26 日(日)






こんな描きかたもあるの?楽しいクレパス画展





クレパスは世界初の描画材料として、1925年(大正14)に桜紹介が開発した。
「サクラクレパス」の登録商標で、クレパスの一般名称は「オイルパステル」という。
「クレヨン」と「パステル」の長所を取り入れ、専門家の画材として多様な技術に対応できる製品を開発した。











クレパスは軟質で伸びがいいので、スクラッチ技法や重ね塗りなど、幅広い絵画表現が可能な画材なので多くの作家が使用している。

本展は現代洋画壇を代表する作家から若手まで、76点が展示されている。



笠間日動美術館は1972年(昭和47年)11月に東京・銀座にある日動画廊創業者、長谷川仁・林子夫妻により、創業45年と金婚式を記念し、長谷川家ゆかりの地である笠間に創設された。
日本を代表する画商の系列美術館であり、更に2000年には山岡孫吉(ヤンマー創業者)が収集した洋画コレクションも加わり、西洋の近代、日本の近・現代の巨匠が描いた絵画を中心に3千点を超す所蔵品がある。

フランス館および日本・アメリカ館と、企画展示館の間にある庭園からの眺めも素晴
らしい。

シノザキ マサミチ展 36×24 Vision@ギャラリーしのざき

2021年07月06日 23時17分49秒 | 美術館
シノザキ マサミチ展 36×24 Vision@ギャラリーしのざき
7月3日(土)~7月11日(日)







水戸市泉町1丁目の・田村ビル3Fの「ギャラリーしのざき」で「シノザキ マサミチ展 36×24 Vision」が7月11日(日)まで開催されている。

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入り口に展覧会の趣旨と作家の略歴。
『何か』を感じる作品。
個展・グループ展、雑誌などにも掲載されているプロカメラマン。





お祝いの花が幾つも届いている。





撮影した作品が雑誌などに使用されている。



このギャラリーはレトロなビルの3階、鉄枠の窓ガラス越しに見える京成百貨店や街並みが素晴らしかった。
建設中の水戸市民会館の偽悪な姿を見るのは寂しく切ない。



西側に水戸京成百貨店が在る、備前町の通り。
1Fが「ビストロ・BABA」2Fは音楽とお酒の「ぐゎらんどう」。
どちらも僕の好みのお店が入っている田村ビル3階が「ギャラリーしのざき」。



「ギャラリーしのざき」は2011年の11月にオープンした。
企画・レンタルのギャラリースペースと笠間焼などの作家の陶器・木工・ガラスなど工芸品の展示販売。
途中、休廊した時もあったが多くの作家の展覧会が開催された。
今回の「シノザキ マサミチ展 36×24 Vision」展の作家が画廊主の篠崎正道さん。
お別れと感謝の意味を込めた展覧会となった。



このエリアにマンション建設が計画され、再開発されるという。
それに従い「ギャラリーしのざき」を含め何店舗が立ち退きすることになった。
この展覧会をもって打ち上げ、お別れと感謝を込めた展覧会となった。

これで、水戸市内にギャラリーと呼べる空間が殆どなくなってしまう。
誠に残念だが、これも時代の流れなのかもしれない。

日本画の150年 明治から現代へ@茨城県近代美術館

2021年04月27日 11時55分21秒 | 美術館
日本画の150年 明治から現代へ@茨城県近代美術館
4月17日~6月20日









クレヨン・クレパス・水彩画で戦後の美術教育を受けてきたので、洋画と言われる絵画が普通で、日本画に馴染みがない。
明治から現代までの日本画の歴史を、4部構成で概観できる展覧会。

第Ⅰ章 明治
第Ⅱ章 大正から昭和戦前
第Ⅲ章 受け継がれる美―美人画、歴史画、花鳥画
第Ⅳ章 昭和戦後から現代

《展覧会資料から》
幕末から明治にかけて西洋絵画が本格的に紹介されるようになると、人々はその写実的な表現に驚かされました。
画家たちの中には、西洋絵画の技法を学び油彩画に取り組んだ人々がいる一方、岩絵具や和紙といった日本の伝統的な画材を基盤としながら、西洋絵画の表現も取り入れつつ、あらたな時代にふさわしい日本画の創造を目指す人々も現れました。
 明治期には横山大観や菱田春草らが、空気感や内面的な感情をどのように表現するかについて試行錯誤し、芸術の自由が標榜された大正期には、今村紫紅や速水御舟らが独創的な作品を発表しました。
古典が見直された昭和前期を経て、戦後、伝統的なものが否定される状況から再出発した画家たちは、それまでの日本画ではあまり扱うことのなかった主題にも取り組み、戦前とは表現を一変させました。人間の存在を問うような作品が描かれたのもこの時期の特徴です。
その後登場した戦後生まれの画家たちは、明治以来続いた、西洋絵画を意識しながら日本画を描くことからは距離を置き、日本画ならではの特性を生かした制作を行っています。
本展では、受け継がれてきた伝統や技法に基づきながらも、独自の表現を打ち出し、時代を切り開いてきた画家たちの作品を多数展示し、明治から現代に至る日本画150年の流れをたどります。



横山大観「松月雪景」 明治37(1904)年 茨城県近代美術館寄託



森田曠平「女神春秋 花鎮め」昭和57(1982)年 茨城県近代美術館寄託



片岡球子「喜多川歌麿」昭和53(1978)年 茨城県近代美術館寄託(国際交流基金蔵)



那波多目 功一「寂光」平成25(2013)年 茨城県近代美術館所蔵


「オールドノリタケ×若林コレクション アールヌーヴォーからアールデコに咲いたデザイン」@茨城県陶芸美術館

2021年04月25日 17時32分39秒 | 美術館
「オールドノリタケ×若林コレクション アールヌーヴォーからアールデコに咲いたデザイン」@茨城県陶芸美術館
20021年4月17日~6月27日








「オールドノリタケ」は、愛知県名古屋市の日本陶器(現・株式会社ノリタケカンパニーリミテド)で、明治中期から第二次世界大戦前に制作され、主に欧米に輸出された洋風陶磁器を指す。
花瓶や置物などの装飾品と洋食器などのテーブルウェアが主体で、日本の伝統技術と欧米の嗜好を融合し、華麗な彩色と繊細なデザインで西洋の人々を魅了し高い評価を得た。

オールドノリタケの製品は主にアメリカ向けに輸出され、国内で販売されることはなかったので、一般の目に触れることはほとんど無かった。
輸入先のアメリカで1970年代に専門誌が発行されるなど、骨董愛好家のあいだでブームが高まり日本においても1990年代から逆輸入されるようになった。













本展では、日本を代表するオールドノリタケコレクターである若林経子氏(大阪府枚方市在住)が所蔵する250点が展示され「モチーフ」「スタイル」「テクニック」「ファンクション」の4つの観点から読み解く。










若林さんは名古屋市生まれ、戦後の物不足の中、一家が物々交換で手に入れたティーセットが、のちにオールドノリタケと判明した体験で魅力に取りつかれた。今回は、若林コレクションの展覧会としては過去最大規模となる。

近頃のレストランなどでは白磁一色、帽子を逆さにしたような器も多い。
白磁だから何にでも合うにしても、余りにも芸がない。
それらと真逆の指向で、装飾過多とも言えるが見て楽しいし、どのような料理が盛り付けられるのだろう?などの興味も湧く。
自分の日常生活とはかなり離れているが、素晴らしい展覧会だ。

*2008年9月27日から11月6日迄「オールドノリタケと懐かしの洋食器」展が茨城県陶芸美術館で開催された。
この展覧会は日本のラスター彩(ペルシャ陶器を源流とする技法で、金属光沢のある釉薬を用いたもの)の研究資料として収集を始めた、つくば市在住の主婦・守屋知子氏のコレクションだった。

両氏ともに、大実業家でもない一般の主婦の執念とも言えるコレクションであることはとても素晴らしいことだ。

6つの個展 2020@茨城県近代美術館・11月3日(火・祝)~12月20日(日)

2020年11月06日 08時26分32秒 | 美術館
6つの個展 2020@茨城県近代美術館
11月3日(火・祝)~12月20日(日)




茨城にゆかりのある現役作家を紹介する「6つの個展」の第三弾企画。



近代美術館と文化センターに至る銀杏並木。
間もなく、黄葉の最盛期を迎える。



何処に行こうが検温・マスク・手の消毒は新たな日常。

展示室を6つに区切り、個展形式の展示となっている。





野沢二郎(絵画)
これまで個展で何度も拝見しているが、この空間に置かれると、また異なって見えた。







一色邦彦(彫刻)
動きのある洗練された造型は茨城を代表する彫刻家で全国区。





アビルショウゴ(ガラス)
ガラスの概念を覆すような作品で目を見張った。



塩谷良太(陶)
これまた、陶の可能性を広げた作品。





「ひとてま」
2人の手の間に粘土を挟んで握手をすると「握手の痕跡」が出来る。
無数の「握手の痕跡」を並べた。



「物腰」(2015)
重量感溢れる彫刻作品だ。





國司華子(絵画)
卓越した色彩感覚と独特の造形表現で海外からも注目を集める日本画家。





須藤玲子(テキスタイル)
世界各地の美術館で作品を発表しているテキスタイルデザイナー・須藤玲子の代表作のひとつである《扇の舞》の国内初展示。
京都を拠点に活動をするアート/デザインユニットSoftpad(ソフトパッド)の音響とのコラボ空間は今回の白眉だ。



1階の展示室2では「昼と夜をめぐる対話」10月27日~11月23日まで。
「太陽と月」「黄昏」「夜の情景」「夢」といった昼と夜にまつわる4つのテーマに沿って、日本画•油彩画•水彩画•版画などの収蔵品を展示。



「銀河伝説・夢の住む街」栗田政裕

コロナ禍で多くの美術館が中止、或いは所蔵品の展示という状況下、若手からベテランまで世界的に活躍する作家を交えた企画展は新鮮だった。
歴史館の「縄文展」と共に多くの方々に見てほしい展覧会だ。

上田薫展@横須賀美術館 9月12日〜11月3日

2020年10月30日 17時37分15秒 | 美術館
上田薫展@横須賀美術館
9月12日〜11月3日




NHK「日曜美術館」のアートシーンの中で、上田薫展が横須賀美術館で11月3日迄、開催されていると報じ作品などが紹介された。
初期から現在までの約80点、全貌を知ることが出来る展覧会だ。
92歳ながら元気に絵筆をとられている姿を拝見し、嬉しかった。

第1章「リアル」の前史
東京藝術大学卒業制作の《自画像》(1954年)から、初個展で発表した抽象絵画。
ポスターコンクール受賞作、自らの表現を模索していた1960年代終わり頃までの作品など。



第2章スタイルの確立
視覚でとらえたものを「ただひたすらリアルに描く」。
対象だけを画面いっぱいに拡大して描く上田流リアリズムの出発点で、1970年代前半までの作品。



第3章「時間」を描く
1970年代には、溶けかかるアイスクリームやスプーンから滴るジャムなどの動くもの、つまり現象を描くことへと関心が移り、移ろいゆくものの一瞬の姿をとらえる試みから、代表作の《なま玉子》シリーズが誕生した。





第4章「光」を描く
作品に「時間」という要素を取り込む構成に成功し、次のモティーフに泡やシャボン玉を選び、被膜に映りこんだ周囲の光景や自分自身の姿を克明に描いた。
透過や反射、屈曲といった光の性質への関心は、コップやビン、液体、川の流れといった新たなモティーフにつながっていく。

第5章 素描と版画
水彩画、パステル画、版画も多く手がけている。



第6章 そして現在へ
新たな表現を目指し、留まることを知らない。



先の奥様との間にお嬢さんがいる、とは聞いていたが、画家・イラストレーターであった。



*展覧会のHPなどからまとめたが、関連映像「上田薫 制作と語り」(2020年春〜夏)、ギャラリートーク「娘と妻が語る上田薫展」の2本がYouTubeにアップされている。
制作に関わる裏話が語られ、作品をより深く理解する手がかりで、その画面を映した画像も掲載。

●上田さんは1985年に茨城大学教授に着任し、92年に退任されるまで水戸に住まわれた。
その頃、水戸芸術館は開館に向けての準備が進行中で、森田義之さん・十河雅典さん等と共に「新たな美術館」についての討論など、地元の人たちとの交流も行われた。

自ら設計された常澄のお宅に伺い、お話を伺うこともあった。
奥様の葉子さん(今ではキルト作家の第一人者として活躍されている)は作家として歩み始めた頃で、それまでのキルトとは異なる斬新な作品に感心した。

茨大を退任後は、山野美容芸術短期大学教授として相模原に転居され、更に鎌倉に移られた。

1997年にフジテレビのギャラリーで開催された個展「流れ」のレセプションに草間弥生が参加していたことにビックリ。



2011年に水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催された「CAFE in Mito 2011 ― かかわりの色いろ」展に際しては自作を何点か寄贈された。
その時の自作前、奥様の葉子さんと。

2012年4月、鎌倉の鶴岡八幡宮を眼下に見る丘の上のアトリエを訪ねた。
2階のから大型のキャンバスを出し入れする空間など、ユニークでかつ眺めの良い住まいで、雑誌などにも紹介された。



竹林で有名な報国寺や旧華頂宮邸をご案内頂いたのも懐かしい思い出だ。

2014年7月7月20日~8月31日、水戸市立博物館で開催された「ふしぎ ふしぎ 超リアル! 上田薫のスーパーリアリズム」展
など、水戸を離れても水戸とのつながりは深い。

今回の展覧会は埼玉県立近代美術館との共同企画で、11月14日~2021年1月11日まで埼玉で開催される。

オマージュ! パロディ!!画家は名作にそそられる@笠間日動美術館

2020年06月27日 10時09分52秒 | 美術館
オマージュ! パロディ!!画家は名作にそそられる@笠間日動美術館
2020年5月23日(土)~7月19日(日)




新型コロナウイルスのため、閉館していた美術館や博物館が次々と再開されている。6月18日、久しぶりに「笠間日動美術館」に。



作家は名作の模写、或いは文学・音楽などを基に創作意欲をよびこされる。
オマージュであったり、パロデイなど様々だ。



明治時代、単身ロシアに渡った、笠間出身のイコン画家・山下りん 。



デユ―ラーの影響を受けた、城戸義郎 《Self Portrait》 2001年



フェルメールの女性像を思わせるが、アイパッドに描いている。
山本大貴《手紙を書く女》2012年



背景にマチスの絵が描かれている、山本大貴 《Sound of Silence》 2010年



アンリ・マティス 《ジャズ》 より「道化師」1947年



切り絵を制作中のアンリ・マティスの肖像写真



新館と旧館をつなぐ丘は彫刻庭園。
屋外に設置された彫刻や庭も日動美術館の特色。



右側が旧本館。



旧本館1階のパレット展示室。
開館当初、作家から贈られたパレットのコレクションがメインだった。



ピカソとダリのパレット。







新館1階の「鴨井玲の部屋」

◎笠間日動美術館が開設されたのは昭和1972(昭和47)年。
東京・銀座の「日動画廊」の創業者、長谷川仁・林子夫妻により長谷川家ゆかりの地に創設された美術館。
当初は、国内外の著名画家が愛用したパレット画が主な展示品だった。
地方都市には美術館が少なく、「お稲荷さん」で有名な笠間に新名所が出来たと評判を呼んだ。
同時に、北大路魯山人の鎌倉の旧居を芸術村に移築し「春風満里荘」と名付け、別館とした。

平山郁夫 シルクロードコレクション展@茨城県近代美術館

2020年05月14日 22時11分16秒 | 美術館
平山郁夫 シルクロードコレクション展@茨城県近代美術館
5月12日(火)から再開、6月28日(日)まで会期を延長。




シルクロードの文化交流をテーマに、戦後の日本画壇において活躍した、平山郁夫(1930〜2009)の没後10周年を記念した展覧会。
平山郁夫の絵画と平山夫妻が集めた彫刻や工芸品などが展示されている。
生涯に140回以上シルクロード各地を訪れ、取材の中で文化財が危機に瀕している状況を目の当たりにして、文化財保護に取り組んだ業績は大きい。

本展は平山郁夫シルクロード美術館所蔵の平山作品と、工芸品等のコレクションにより、平山夫妻の歩いた道をたどる。



第1章 文明の源流をたどって。
古代オリエント・エジプト:ギリシア。



第2章 アレキサンダー大王の足跡をたずねる。
ヘレニズム諸王国・パルティアとササン朝ペルシャ。

◎アレクサンドロス(紀元前356年~紀元前323年)によるギリシア文化の東方への伝達は古代ギリシアと古代オリエントの文明を融合させ、ヘレニズムと呼ばれる新たな文明の出現をもたらした。
戦いでは敗れたことがなく、歴史上において最も成功した軍事指揮官であると広く考えられている。32歳没。

*2008年に旅した際に大きな感銘を受けたトルコの「エフェソス遺跡」の絵もあった。エフェソスもアレキサンダーの支配下にあった時代がある。



平山郁夫「パルミラ遺跡を行く・夜」2006 年




平山郁夫「古代ローマの遺跡 フォロ・ロマーノ ローマ」2008 年




平山郁夫「パルミラ遺跡を行く・朝」2006 年



「アレクサンドロス3世(アレキサンダー大王)の銀貨」
マケドニア 紀元前 336-紀元前 323 年頃



「有翼馬留め金具」イラン 3-7 世紀

*アレキサンダー大王の活躍物語は小学生の頃の夢だった。



第3章 私たちのシルクロード

*なじみが深いのはガンダーラの佛たち。



第4章 絲綢之路をゆく

*2006年に訪ねた「サマルカンド」の絵が何点かあった。
*1998年に訪ねた「雲崗石窟」の絵も。

◎「平山郁夫シルクロード美術館」は、山梨県北杜市・八ヶ岳南麓(JR甲斐小泉駅前)に在る。
シルクロードの文化遺産と平山郁夫の絵画作品の展示による美術館で、行きたいと思いながら実現しなかった。
今回その一端を拝見できたことは嬉しい。

アーティゾン美術館 其の2

2020年02月12日 20時26分04秒 | 美術館
アーティゾン美術館 其の2






ブリヂストン美術館から、アーティゾン美術館へと生まれ変わった新しい美術館。
23階建ての高層ビルの1Fから6Fを使用し、展示室ゾーンは6F~4F。

最新機能の設備と展示空間。
チケットの購入方法は、ウェブによる、日時指定予約制を導入。
3回目の14:00〜15:30の予約をしたが、入れ替え制ではなく入館後は閉館まで鑑賞が出来る。

展示室への入口には、日本の美術館では珍しい高性能の危険物検知ボディスキャナーを採用。
このスキャナーを通過し、展示室へ。
最新機能の設備と工夫に富んだ展示空間。














順路は6階→5階→4階と下る順となっているがエスカレーターを使用し上り下りは何度でもできる。









自分のスマホとイヤーフォンを使用すれば、アプリをダウンロードして無料の音声ガイドを愉しめる。
全てが館蔵品なので、三脚・フラッシュを使用しなければ自由に写真撮影も出来るのも大きな魅力。

6階奥の部屋で内装材や新しい置換空調システム、高品質の有機LED スポットライトなどについての解説もある。




手が触れるほどの至近距離で作品を鑑賞できるのも嬉しいことだ。

開館記念「見えてくる光景 コレクションの現在地」展は3月31日まで。

アーティゾン美術館 其の2

2020年02月12日 20時26分04秒 | 美術館
アーティゾン美術館 其の2






ブリヂストン美術館から、アーティゾン美術館へと生まれ変わった新しい美術館。
23階建ての高層ビルの1Fから6Fを使用し、展示室ゾーンは6F~4F。

最新機能の設備と展示空間。
チケットの購入方法は、ウェブによる、日時指定予約制を導入。
3回目の14:00〜15:30の予約をしたが、入れ替え制ではなく入館後は閉館まで鑑賞が出来る。

展示室への入口には、日本の美術館では珍しい高性能の危険物検知ボディスキャナーを採用。
このスキャナーを通過し、展示室へ。
最新機能の設備と工夫に富んだ展示空間。













順路は6階→5階→4階と下る順となっているがエスカレーターを使用し上り下りは何度でもできる。









自分のスマホとイヤーフォンを使用すれば、アプリをダウンロードして無料の音声ガイドを愉しめる。
全てが館蔵品なので、三脚・フラッシュを使用しなければ自由に写真撮影も出来るのも大きな魅力。

6階奥の部屋で内装材や新しい置換空調システム、高品質の有機LED スポットライトなどについての解説もある。




手が触れるほどの至近距離で作品を鑑賞できるのも嬉しいことだ。

開館記念「見えてくる光景 コレクションの現在地」展は3月31日まで。

原三溪の美術 @横浜美術館

2019年08月14日 20時50分08秒 | 美術館
原三溪の美術 @横浜美術館
7月13日~9月1日






横浜美術館開館30周年記念 
生誕150年・没後80年記念 原三溪の美術 伝説の大コレクション



原富太郎(号:三溪、1868[慶應4]~1939[昭和14])は横浜において生糸貿易や製糸業などの実業で財を成し、希代の古美術品コレクターとして名をはせた古美術界のレジェンド。

茶人、そして同時代の日本美術院の画家や彫刻家を物心両面から支援したパトロンとしても知られる。



「コレクター」



「茶人」



「アーティスト」



「パトロン」

*三溪自筆のさまざまな記録の展示も。
作品の購入先や金額を自ら克明に記録した買入覚や数種の蔵品目録を残した。
これらから、コレクションの形成の過程や傾向、分類に関する三溪の独創的な考え方を知ることができる。

『国宝や重要文化財に指定される名品30件以上を含む三溪旧蔵の美術品や茶道具約150件と、関連資料を展観することによって、原三溪の文化人としての全体像を描きだします。
三溪自身も一堂に観ることが適わなかった旧蔵の名品を、過去最大規模で展観する貴重な機会となります。』(展覧会のパンフレットより)

伝説の巨人の全貌を知る機会だったが、あまりにも知らなすぎ。
これから足跡を辿ってみようと思っている。



横浜本牧の「三渓園」は原三渓の元邸宅。
彼はここに京都や鎌倉などから歴史的に価値の有る建造物を移築し、明治39(1906)年に公開した。

175,000㎡(約5万3000坪)の園内には、10棟の重要文化財を含む17棟の古建築物が四季折々の自然の景観の中に巧みに配置されている。

中央の小山の頂上には旧灯明寺の三重塔(1457年)聳えている。
関東地方では最古の塔とのことである。



鎌倉東慶寺の仏殿も移築されている。

11年前の「横浜トリエンナーレ2008」の第4会場となったので訪れた。



本年、水戸芸術館でも開催された中谷芙二子の作品で「雨月物語-懸崖の滝」。
仏殿前の流れに落ちる小さな滝周辺に人工的な霧を発生させた幻想的な空間だった。

大竹伸朗 ビル景 1978-2019 @水戸芸術館・現代美術ギャラリー

2019年07月19日 23時19分00秒 | 美術館
大竹伸朗 ビル景 1978-2019 @水戸芸術館・現代美術ギャラリー
2019年7月13日~10月6日






大竹伸朗という作家を知ったのは森永博志さんの『ドロップアウトのえらいひと』(1995年・東京出版)であった。
幸いなのか不幸なのかは分からないが作品を観る機会が無かった。
最も、水戸芸術館の開館記念展の作家の一人として展示されたとのことで、その際に観ていたのだろうが記憶にない。

今回、4月13日~6月16日に熊本市現代美術館で開催された作品を再構築した作品群を観たのは、予備知識が無かったのでインパクトが強かった。

兎に角、毎日何枚モノ絵を描く。
鉛筆、油彩、コラージュ、何でもありだ。

















エントランスホールでのサイン会。

●開幕初日7月13日13:30~15:00に水戸芸術館に隣接する「みと文化交流プラザ」において作家によるトークショーが開催された。

「モネ それからの100年」展@横浜美術館

2018年09月25日 23時03分50秒 | 美術館
「モネ それからの100年」展@横浜美術館



本日(9月24日)で終了したが、横浜美術館で「モネ それからの100年」が開催された。

「1章 新しい絵画へ-立ち上がる色彩と筆触」
「2章 形なきものへの眼差し-光、大気、水」
「3章 モネへのオマージュ-さまざまな『引用』のかたち」
「4章 フレームを越えて-拡張するイメージと空間」
モネの初期から晩年までの絵画25点と、後世代の26作家による絵画・版画・写真・映像66点を展示。





モネの画業の変遷をたどりながら、ロスコ、ウォーホル、リキテンスタイン・・・20世紀アートとモネを一緒に楽しめる企画で、「モダンアートの先駆者」と称されるモネの革新性が後世の作家に如何に影響を与えたがよく分かる。

現在、活躍中のアーティストの新作を含めた作品も多数展示された。



3階「コレクション展」は約1万点の所蔵品からテーマごとに展示が行われる。

●横浜美術館は1989年(平成元年)3月に、横浜市みなとみらい地区に開館した。最近、斬新で注目を浴びているが09年4月より館長に就任した、逢坂恵理子館長の力量によると思っている。
逢坂さんは1994年より水戸芸術館現代美術センター主任学芸員、97〜06年まで同センター芸術監督をつとめた。
その間「カフェイン・水戸」などの企画で市民とともに活動した。
退任の際は、水戸市民100人以上が集う盛大な送別会だった。
学芸員の送別会を市民が開くのは、誠に珍しいことだろう。
水戸での活動が横浜でも行かされているであろうと推測し、誇りにも思う。
「第49回ヴェニス・ビエンナーレ」で日本館コミッショナーをつとめるなど活躍の場も国際的だが、さらなる活躍を念じている。

MIHO MUSEUM「爺3人・紀伊半島1周の旅」其の8

2018年09月18日 18時11分03秒 | 美術館
MIHO MUSEUM「爺3人・紀伊半島1周の旅」其の8



MIHO MUSEUMは信楽の山中に「桃源郷」をイメージして造られた美術館。
ルーヴル美術館のガラスピラミッドを設計した建築家とて知られるイオ・ミン・ペイ(Ieoh Ming Pei 1917年- )が設計し1997年(平成9年)11月に開館した。
訪ねたいと思っていたが、交通の便が良くなくて叶わなかった。
今回の紀伊半島1周の旅の括りとして、訪ねたいと願った。

台風に追いかけられるような状態になったので、鳥羽を発って伊勢市~松坂市を経由、松坂では「松坂牛」と云う予定を変更し一路、信楽に。

途中かなりの豪雨で運転のFさんも戸惑ったが無事、信楽ICに到達。
ところが山中のゴルフ場の中を走るとか迷走。



なんとか、美術館のレセプション棟に着いた。

自然景観保全に配慮し、建築容積の8割が地下に埋没しているという展示本館までは電気自動車が往復している。

この日は雨でもあったので、トンネルを通って受付の真下まで。



一山全部というより、山3~5個がすべて敷地という感じ。

世界救世教から分立した宗教法人神慈秀明会の会主・小山美秀子の創設による美術館、はるかかなたに神殿が望める。



入り口の近くにギリシャのモザイク。





南館の常設はエジプト・西アジア・中国・ペルシャ・西アジア・ギリシャ・ローマ。テーマごとの陳列室にゆったりと配されている。



北館の企画展は夏季夏休み「赤と青のひ・み・つ 聖なる色のミステリー」「古代の人々が使っていた「色」をテーマにした展覧会。
赤で彩られた古代の道具や、コバルトやラピスラズリで青を表現したガラス器など約120点が展示されていた。



遅めの昼食は松坂牛、の予定が博物館・喫茶室のランチになってしまった。



入り口正面の階段前で。



つり橋を渡り、徒歩でレセプション棟に戻る。

慌ただしい訪問ではあったが、念願であっただけに嬉しい。
台風のお陰で予定を前倒ししたので、訪問が叶ったと言える。

●主な収蔵品

隼頭神(ホルス)像-エジプト、第19王朝、紀元前13世紀
アルシノエ2世像-エジプト、プトレマイオス朝、紀元前3世紀
鶏を銜える山猫形リュトン-イラン/中央アジア、紀元前2-1世紀
精霊と従者のレリーフ-アッシリア、紀元前9世紀
仏立像-ガンダーラ、2世紀
絹本著色閻魔天像(重要文化財)-平安時代(原三渓旧蔵)
木造地蔵菩薩立像(重要文化財)-鎌倉時代(1972年重文指定)。
2014年から保存修理が行われたところ、胎内から菩薩の印を押した紙や札が詰まった状態で見つかり、重源や快慶の仏号を記した紙や「新薬師寺」の文字のある供養札などが発見され、2016年に像内納入品について重要文化財の追加指定を受けることとなった。
木造持国天立像(重要文化財)-鎌倉時代(興福寺伝来)
曜変天目茶碗(重要文化財)-南宋時代(前田家伝来)
紫檀螺鈿宝相華鳳凰文平胡籙(最後の漢字は竹冠に「録」)(重要文化財)
紫紙金字金光明最勝王経 巻第二(重要文化財)
象と鯨図屏風-伊藤若冲作

ハロー・ワールド展、明日(5月6日)まで。

2018年05月05日 11時18分51秒 | 美術館
ハロー・ワールド展、明日(5月6日)まで。



水戸芸術館の現代美術ギャラリーで2月10日から開催されていた「ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて」が明日・5月6日までとなった。

インターネットが社会に浸透し、人工知能などの新しい技術革新が進められている現代社会においてアートも大きな影響を受ける。

今回の展覧会の開会当時「ビットコインの流失事件」が発生し、大きな社会問題となった。



第6室、サイモン・デニー「ブロックチェーンとは何か?」は正に時代を反映した内容だ。
2月10日の初日に拝見し、11日の「サイモン・デニー×江渡浩一郎」のトークショウも参加したが、システムに関しては全く理解できなかった。

再度、と思いながら時間が経過し、最終間際の4月4日に再訪した。





開会当初、機械の不良で動かなかった第1室のセシル・B・エヴァンスのロボット(Pepper や aibo)と 20 数面の映像による完全自動 のパフォーマンス作品《溢れだした》も拝見することが出来た。



美術展は「分かる・分からないではなく、感じること」と承知しながらも現代美術は新たなテクロノジーを使用した作品も多いので、技術的に納得できないと面白味も半減する。









その点で今回の観覧者は若い世代が多かったように思えたし、彼らにとってはさほど難解ではないのだろう。



今日を含めあと2日となった「ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて」は革新と混沌が交錯する現在、未来に対し、鋭い感性で応答する国内外のアーティスト8組の作品は、テクノロジーが作り出すこれからの社会について何らか示唆を与えてくれる展覧会だ。