『そぞろ歩き韓国』から『四季折々』に 

東京近郊を散歩した折々の写真とたまに俳句。

読書感想81  悪韓論

2013-07-07 11:00:58 | 時事・歴史書

 


読書感想81   悪韓論<o:p></o:p>

 

著者      室谷克美<o:p></o:p>

 

生年      1949<o:p></o:p>

 

出身地     東京都<o:p></o:p>

 

出版年月日   2013420<o:p></o:p>

 

出版社     (株)新潮社。新潮新書。<o:p></o:p>

 

価格      720円(消費税別)<o:p></o:p>

 

<o:p></o:p>

 

 

感想<o:p></o:p>

 

 韓国と日本は同じ漢字文化圏に属し、仏教の導入や儒教の導入といった宗教的にも政治思想的にも共通する価値観を持ち、しかも20世紀に入ってから日韓併合により35年間同じ国として過ごしてきた経緯があって、文化的にも心情的にも近く親しい国と思ってきた。しかし近年、日本に対する常軌を逸したとしか言えない対応を見るにつけて、全く異質な国であるとの思いを深くした。<o:p></o:p>

 

そうした異質性を韓国の歴史と社会の中で解き明かそうと試みているのが本書である。本書の中から印象的な部分を挙げてみると、まず韓国は「儒教の国」という看板が虚妄だという指摘だ。親から受け継いだ身体に傷をつけてはならないという孔子の教えに背く美容整形の流行、そして老人の自殺率の高さがその虚妄の証明である。。<o:p></o:p>

 

仏教国家だった高麗(918年~1392年)を滅ぼして権力を握った李氏朝鮮(1392年~1910年)では儒教の経典を解する人間が絶対に偉いという、統治のための信仰を国中に植え付け、仏僧をの身分に落とした。儒教を支配の道具にした貴族の両班は、儒教の理想とは無縁で少ないポストを巡り争い、役職につくと子孫の代までの財産作りに励み、常民を収奪した。科挙の合格だけを目的にした文弱な両班は一切体を動かすことを忌避し、それに対して下人は汗と泥に塗れる仕事を一手に引き受けるという身分制度は、宿痾として現在も生き続けている。それは汗して働くことの蔑視となる。<o:p></o:p>

 

それが原因であり、結果である「モノづくり技術・文化」の水準が低いという例が挙げられている。室町時代に日本に来た通信使が農村で見た揚水水車の製作を進言し、作ろうとしたが作れない。それから334年たった江戸時代に日本に来た通信使がまた揚水水車の見事さに感服して朝鮮半島でも作りたいと述べている。334年たっても朝鮮の木工技術では揚水水車が作れないのだ。水がもれない桶や樽も作れない。洗っても色落ちしない顔料がつくれないから、常民は白い朝鮮服を着るしかない。また室町時代に日本に来た通信使は日本の貨幣経済の浸透ぶりを見て、朝鮮半島でも貨幣経済を広げるべきということを述べている。<o:p></o:p>

 

つまり朝鮮半島ではモノづくりの点からも貨幣経済の発展の点からもはるかに遅れた水準にあったということである。日帝の侵略がなかったら自律的な発展を遂げられたという韓国人の主張を、著者は上記の事実で反論している。<o:p></o:p>

 

また日本人のメンタリティーと対照的な韓国人を表す言葉として次の言葉を挙げている。一つは滅公奉私。もう一つは外華内貧である。<o:p></o:p>

 

日本人には所属する藩とか企業に対する滅私奉公というメンタリティーがあるが、韓国人のは家族や一族、先祖に対する滅公奉私というメンタリティーである。<o:p></o:p>

 

そして韓国人の「外華内貧」は日本人の「ぼろを着ていても心は錦」と真逆のマインドである。「外華」を誇るために美容整形も学歴詐称も嘘をつくことも当たり前。知識人の歴史の捏造から、マスコミの反日を競い自国自賛の未確認記事まで同じマインドである。<o:p></o:p>

 

現代韓国の特徴を見出しの中から抜き出してみる。就職浪人大国、詐欺大国、訴訟大国、やみ金大国、犯罪大国、賭博大国、欺術大国、恩赦大国,売買春天国、嘘つき大国、老人自殺大国、格差王国、教育熱強国、学歴過剰大国、ニート大国。<o:p></o:p>

 

韓国に対する配慮やまず話し合いという対応が日本人に対する侮蔑や「見下して当然」という意識を生みだして今日に至っている。著者は話も気持ちも通じなくてもいいのではないかと結論づけている。親しくつきあう必要がないと。<o:p></o:p>

 

全く友好国どころか敵国のメンタリティーをずっと維持助長してきたということに驚くし、恐ろしさを感じる。「臭いものに蓋をする」という姿勢で韓国に接するのは何の解決にもならない。科学的な根拠に従って韓国と議論をしていくしか方法はない。むずかしいことだ。

ちょっとランキングにクリックを! 

 

にほんブログ村 本ブログ 本・読書情報へ にほんブログ村 小説ブログ 小説読書感想へ


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。