●6月24日昼の部
中日劇場では最初で最後の二階席観劇。
宙乗りが「やってくる」事だけを楽しみに購入した席ですが、
舞台全体がここまでよく見渡せ、その構成の素晴らしさ、照明の美しさが
これほど堪能できるとは予想外で、あと何度か二階席も買っておけば良かった!!
と思わせる程でした。
特に幕開けのライトカーテンの美しさ。初演時の猿之助さんの製作秘話などで
「我ながら美しい(演出)と思った。」
「(スーパー歌舞伎は)二階席からの観劇がお勧め。」
と仰られた言葉が過ぎったりもして・・・
何度も何度も観た舞台ですが、改めて、なんて素晴らしいんだろう!!と
まるで、初見のような新鮮な感動を味わいました。
周囲の方々も「おおーっ」と思わず感嘆の声をあげていましたね。
右近さんは、もともと所作のキビキビとした、形の綺麗な動きをされる方ですが、
こうして俯瞰して観ると、更にそのキレの良さやキマリの形が本当に「決まって」いて、
熊襲での殺陣も、見惚れてしまいました。
また、猿弥さんと右近さんの、この拮抗する二人のバランスの良さが、
この席だからこそ、より明確に視野に入ってくる感じ。
(熊襲弟の台詞で泣けたのは猿弥さんが初めてのような気がする・・・)
演技、台詞術ともこなれていて猿弥さんも、梨園の出自ではなくても
本当に稀有な持ち味と技量のある役者さんですよね。
とにかく、この日は、周囲のお客様に恵まれ
その素直な感動、舞台に魅了されている事がストレートに伝わってきて
「勝手に身内」感覚で澤瀉の芝居を観ている私には、幸せ気分倍増でした。
冒頭の聖宮の照明・廻り盆・セリ上がりの演出もそうですし、
兄殺しのあと一転してまた元の聖宮戻るところも
「お~一瞬で変わった~!!」と、思わず声に出される方もいて
ふだん、観劇中の私語ってどうしても不快に思ってしまうこともあるのですが、
こうして、舞台に反応して「思わず」といった感じのつぶやきは全然不快ではなく
むしろ、嬉しくなってしまうくらいでした。
熊襲の館の賑々しさ、女装タケルからの見現し、殺陣や屋台崩しの迫力にも
大感激で驚嘆の声を漏らされたり、沢山の拍手をされたり。
二幕の浪布が捌けていくスピードにも感激されてました!
(黒衣さん、一生懸命舞台を支える“甲斐”ありますよね!)
三幕のタケルの苦境には、シーンとされ涙をこぼし鼻をすする音も(/_;)
そして、宙乗りでは大拍手と歓声が。
猿之助さんの道節の宙乗りの際二階最前列で、<走行路>に当たり
大迫力でお出迎えの経験はありましたが、
今回は多少それにはずれた席でしたが、やはりどこの劇場よりも
近さを感じ、また距離の長いたっぷりの宙乗りも、二階だからこその
楽しみを味わいました。
前列に座るとどうしても役者さんの顔ばかり眺めてしまう私ですが、
この日は舞台全体の構成の見事さを改めて堪能すると共に、
観客の波動を体感しながら、また、違った高揚感で私も舞台を楽しみました。
そして、笑也さんのみやず姫700回という記録も素晴らしいですね。
幹部さんでしたら、たとえば弁慶○○○回記念とか、耳目を集めるのでしょうが
今回は、特に何かしら謳われる事もなく過ぎて行ってしまいました。
猿之助さんが不在ということもあるかもしれません。
猿之助さんは結構、何かしら記念の数字や、偶然の符合にしてもキリの良い数値に
敏感な方ですから、思いがけずの抜擢となり、そしてそれがまた劇界の大きな
話題となった笑也さんのみやず姫の700回記念、
お元気でしたら、ヤマトタケル700回同様、何かしらお祝いとなるようなプランを
労いを込めて考えられたかもしれません。
下記に記したように猿之助さんご自身のタケルの回数を凌駕するのですから。
そういうあれこれがなかったにしても
一人の役者さんが、特定の役を演じる回数として、大きな記録ですよね。
千秋楽で703回!こちらも本当におめでとうございます
中日劇場では最初で最後の二階席観劇。
宙乗りが「やってくる」事だけを楽しみに購入した席ですが、
舞台全体がここまでよく見渡せ、その構成の素晴らしさ、照明の美しさが
これほど堪能できるとは予想外で、あと何度か二階席も買っておけば良かった!!
と思わせる程でした。
特に幕開けのライトカーテンの美しさ。初演時の猿之助さんの製作秘話などで
「我ながら美しい(演出)と思った。」
「(スーパー歌舞伎は)二階席からの観劇がお勧め。」
と仰られた言葉が過ぎったりもして・・・
何度も何度も観た舞台ですが、改めて、なんて素晴らしいんだろう!!と
まるで、初見のような新鮮な感動を味わいました。
周囲の方々も「おおーっ」と思わず感嘆の声をあげていましたね。
右近さんは、もともと所作のキビキビとした、形の綺麗な動きをされる方ですが、
こうして俯瞰して観ると、更にそのキレの良さやキマリの形が本当に「決まって」いて、
熊襲での殺陣も、見惚れてしまいました。
また、猿弥さんと右近さんの、この拮抗する二人のバランスの良さが、
この席だからこそ、より明確に視野に入ってくる感じ。
(熊襲弟の台詞で泣けたのは猿弥さんが初めてのような気がする・・・)
演技、台詞術ともこなれていて猿弥さんも、梨園の出自ではなくても
本当に稀有な持ち味と技量のある役者さんですよね。
とにかく、この日は、周囲のお客様に恵まれ
その素直な感動、舞台に魅了されている事がストレートに伝わってきて
「勝手に身内」感覚で澤瀉の芝居を観ている私には、幸せ気分倍増でした。
冒頭の聖宮の照明・廻り盆・セリ上がりの演出もそうですし、
兄殺しのあと一転してまた元の聖宮戻るところも
「お~一瞬で変わった~!!」と、思わず声に出される方もいて
ふだん、観劇中の私語ってどうしても不快に思ってしまうこともあるのですが、
こうして、舞台に反応して「思わず」といった感じのつぶやきは全然不快ではなく
むしろ、嬉しくなってしまうくらいでした。
熊襲の館の賑々しさ、女装タケルからの見現し、殺陣や屋台崩しの迫力にも
大感激で驚嘆の声を漏らされたり、沢山の拍手をされたり。
二幕の浪布が捌けていくスピードにも感激されてました!
(黒衣さん、一生懸命舞台を支える“甲斐”ありますよね!)
三幕のタケルの苦境には、シーンとされ涙をこぼし鼻をすする音も(/_;)
そして、宙乗りでは大拍手と歓声が。
猿之助さんの道節の宙乗りの際二階最前列で、<走行路>に当たり
大迫力でお出迎えの経験はありましたが、
今回は多少それにはずれた席でしたが、やはりどこの劇場よりも
近さを感じ、また距離の長いたっぷりの宙乗りも、二階だからこその
楽しみを味わいました。
前列に座るとどうしても役者さんの顔ばかり眺めてしまう私ですが、
この日は舞台全体の構成の見事さを改めて堪能すると共に、
観客の波動を体感しながら、また、違った高揚感で私も舞台を楽しみました。
そして、笑也さんのみやず姫700回という記録も素晴らしいですね。
幹部さんでしたら、たとえば弁慶○○○回記念とか、耳目を集めるのでしょうが
今回は、特に何かしら謳われる事もなく過ぎて行ってしまいました。
猿之助さんが不在ということもあるかもしれません。
猿之助さんは結構、何かしら記念の数字や、偶然の符合にしてもキリの良い数値に
敏感な方ですから、思いがけずの抜擢となり、そしてそれがまた劇界の大きな
話題となった笑也さんのみやず姫の700回記念、
お元気でしたら、ヤマトタケル700回同様、何かしらお祝いとなるようなプランを
労いを込めて考えられたかもしれません。
下記に記したように猿之助さんご自身のタケルの回数を凌駕するのですから。
そういうあれこれがなかったにしても
一人の役者さんが、特定の役を演じる回数として、大きな記録ですよね。
千秋楽で703回!こちらも本当におめでとうございます