ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
★歌舞伎・スーパー歌舞伎・その他の舞台★

演劇界11月号

2005-10-01 23:13:53 | 歌舞伎
九月博多座の写真や劇評が掲載されているとのことで
演劇界11月号にチラッと♪目を通してきました。
(笑也さんの義経はモノクロ写真の方が素敵だなぁ。)

博多座と歌舞伎座の勧進帳、亀治郎の会の劇評は読みましたが、
火樹会忘れた~(~_~;)。。。また、あらためて行こう・・・
(どこへ?>自分)(立ち読…でなく、図書館!!)

面白かったのが、【歌舞伎の新展開と劇評の現在】と
題された劇評家による座談会。
厳密には串田さんは劇評家ではないですが。
(っていうか厳密に言わなくても劇評家ではなく、クリエイター)

※出席者:串田和美・松岡和子・上村以和於・長谷部 浩・児玉竜一
司会・構成:伊達なつめ

主旨としては

>世代交代を経て、いまを生きる歌舞伎の姿をどう捉えるか……
>多様化した演劇としての歌舞伎の可能性をさぐり、
>それとともに変化する批評の在り方を考察する座談会です。

だそう。

これを読むまで、勘三郎さんが、自身の舞台の劇評の件で
演劇界側と揉めて取材や写真掲載拒否されていた事
知りませんでした(現在は和解)
猿之助さんも過去言われ放題だった時期があったような
(演劇界という意味でなく劇評全般的に)

以前はよく、猿之助さんの舞台に対して批判的な記事を見かけると
プリプリしていたけど、ここのところ
劇評家にも言論と思想の自由(笑)はある、ということで、また、
どの個人も芝居に対して「好悪」は凌駕出来ないんだな~
ということで赦してあげてます(恩赦)←をい
(ま、自分が観て良ければそれでよいじゃん、で終われず、
劇評家の言質が気になるということは、ある意味自分も権威?
に弱い、ってことなのかも、とも思ったり・・・)

ただ、批評というより、揶揄的な文言や誤謬などは、
文筆のプロであるなら、そのあたり矜持を持って頂きたいなぁ~とは思う。
(それは、ある意味、彼らの影響力を認めているから。)

座談会の中で、今、劇評家の舞台評なんかより
個人のブログやHPで、リアルタイムで舞台の様子知れるから
劇評家の評論は以前ほど重用されていないのでは?みたいな話が出た際、
すぐ消え行くもの(ブログなど)と異なり、演劇界の記事のように
百年単位で残っていくであろうものを署ことは、劇評家の仕事である
というような(手許に本がないので、実際の言葉と異なりますが)
お話があったので、では、後世のためにも、歪のない筆致でお願いします~と。

単純に、文章の組み立て方の問題で、読者に誤解を与えるものから
ちょっと恣意的な批評・批判等々、劇評の検証を翔6号
しているけれど、これは、ホント、幻の名著!!
今、読んでも斬新です。この演劇界の座談会より十数年も前に
企画されているけれど、視点もデータも鋭い。

―と話が逸れましたが、
座談会中、串田さんが、ず~っと拘泥されていたモノが
常々、猿之助さんが仰っている
「何をもって歌舞伎・古典(スタンダード)とするか」に
通底する部分を感じ(全面的にということでもないですが)
猿之助修羅舞台 をお貸ししたくなりました。


玉三郎さんの記事はstraightという雑誌の方で、より興味深く拝見致しました~。 
(この記事タイトル、ウルルン~を想い出してしまった
いや~玉三郎さんもホント、なで肩ですね~!!
グッチページのジャケット&パンツは、微妙~。
表紙は素敵なのですが、全身映っているページを拝見し、このページのものより、
ダンヒルページ(鞄の紹介メインですが)で着用されているジャケット類の方が
断然お似合いだと思いました~。
歌舞伎の拵えもされているのですが、それらの写真からは
「世界の一流品」に囲まれる以上の、輝きが見えるような気がします。

【追記】

翔と言えば、以前はバックナンバーを貸し出して下さっていましたが、
現在は、管理人さんがご多忙のようなので、どうでしょうか。
私は、8号を1冊は回覧用ということで、2部手許に持っているので
ご希望の方がいらしたら貸与可能です。メールにてご連絡下さい。
(返却必須・紛失厳禁をご理解の上お願いします~
二度と手に入らない貴重な手作りの本なので・・・)

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