倭は 國のまほろば たたなづく 青垣(あをかき)
山隠(やまごも)れる 倭しうるはし
命の 全(また)けむ人は 疊薦(たたみこも)平郡(へぐり)の山の
熊樫が葉を 髻華(うづ)に挿せ その子
ーーーー【古事記物語】口語訳:鈴木三重吉ーーーー
「あの青山に取りかこまれた、 美しい大和(やまと)が恋しい、
併し、あゝ私(わし)は、 その恋しい土地へも、 帰りつくことは出来ない。
命あるものは、これから凱旋(がいせん)して、 あの平群(へぐり)の山の、
隠樫(くまがし)の葉を、 髪に飾つて祝ひ楽(たのし)めよ。」
日本電子文学図書館
山隠(やまごも)れる 倭しうるはし
命の 全(また)けむ人は 疊薦(たたみこも)平郡(へぐり)の山の
熊樫が葉を 髻華(うづ)に挿せ その子
ーーーー【古事記物語】口語訳:鈴木三重吉ーーーー
「あの青山に取りかこまれた、 美しい大和(やまと)が恋しい、
併し、あゝ私(わし)は、 その恋しい土地へも、 帰りつくことは出来ない。
命あるものは、これから凱旋(がいせん)して、 あの平群(へぐり)の山の、
隠樫(くまがし)の葉を、 髪に飾つて祝ひ楽(たのし)めよ。」
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