ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
★歌舞伎・スーパー歌舞伎・その他の舞台★

猿之助さんの夢

2005-04-01 01:19:54 | 歌舞伎
毎週木曜日は週刊文春の発売日。私の週末の「車内の友」となります。
4月7日号の、【阿川佐和子のこの人に会いたい】のゲストは
宮藤官九郎さんで、その中のコメントに
「七之助さんがインタビューで話していたのが名言だったんですよ。
 お父さんの(中村)勘三郎さんの言葉らしいんですけど
『型を知ってて壊せば型破りだけど、型を知らずに壊したら型無しだ。』って」
というものがありました。

これは猿之助さんが、ずっと昔、スーパー歌舞伎以前の
復活狂言、古典の仕立て直し、新演出などを試みていた時代から
おっしゃっていた言葉ですよね。”猿之助オリジナル”ではなく
またもっと別の先達の言葉かもしれませんが、
猿之助さんが歌舞伎界の異端児だ、正統ではない等々、逆風を浴びながら
自身の信念と夢を抱え、演劇活動を行っていく中で、
古典とは何か、伝統とは何かを語る時、よくおっしゃっていた言葉。

昨年末の勘九郎さんとしての最終公演の筋書の中でも
夢の力みたいな文言があったように記憶しています。

平成中村座やコクーン歌舞伎、野田版など
勘三郎さんも多くのチャレンジをされる方なので、
何か通底するものを、持っていらっしゃるのかもしれませんね。
過去、猿之助さんが、ひとり歩いて来られた道が
また、更に広い多くの人が歩く道へと繋がっていくのでしょうか。

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