goo blog サービス終了のお知らせ 

 ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
★歌舞伎・スーパー歌舞伎・その他の舞台★

大阪新歌舞伎座 柿葺落興行 松竹花形歌舞伎 観劇記2

2010-09-15 20:50:34 | 歌舞伎
大阪新歌舞伎座 柿葺落興行 松竹花形歌舞伎
 市川猿之助総監修「二十一世紀歌舞伎組公演」

~遠征第二弾(はプチ)~

2010年9月11日(土)Bプロ

大阪入りが午後だったのと、所用のため
『連獅子』のみ拝見


前シテは、元々、とても良かったのですが、
より、イキもあって完成度の高い舞台となっていました。
動的な所作の中にも、何かひとつ、芯の通った品格のようなものがあり、
また静的な動きの中でも、内面的感情―狂言師が描くところの親子のドラマ―
が深く伝わってくる。

いかにも見せ場的な部分以上に、親獅子が戻ってこない子獅子を心配し
√水に映れる面影を
と覗きこむあたり、とっても好きです。猿弥さん、表情に憂いがあるんですよね~意外と。
“意外”というのは、一見、猿之助さん同様、猿弥さんのお芝居って「陽」に見えるけれど
実は「陰り」や「憂い」がある(と私は感じる)から。
(なので、以前、中座のワークショップか造形大で観た
猿弥さんの道行の忠信のデモンストレーション、猿之助さんを彷彿させる味わいがあり、
非常に良かったです。)

実際の演者も、ほとんどの場合、子獅子よりキャリアのある役者さん―
年長者と若手、もしくは、実の親子・伯父甥など、親族で演じられることも多いですから
リアルな意味でも、仔獅子を気遣う姿と重なって、何方が演じてもシミジミしてしまう場面です。
素の猿弥さんと弘太郎くんでは、親子というより兄弟と云ったところですが、
舞台上では、ちゃんと「親獅子」と「子獅子」になっているのも、ある意味凄い!!

蝶の狂いのところで、何故か毎回笑いが起きるのが、ちょっと残念…
見慣れないと、やっぱり差し金ってヘンかしらん。

後シテも、花道にいる子獅子と、舞台センターにいる親獅子との所作や
二畳台に上がるタイミングとか、ぴったりになってきたけれど、
毛振り終盤のところで、やはり、だんだんと子獅子は、上半身がブレてしまうのが、ちと残念。

ただ、ラスト、毛振りが揃わないのは、あえて、合わせないやり方だそうで、
笛が入ったところで子獅子、ガンガン振る!いき方。
親獅子はテンポキープ。
個人的な観劇体験では、中村屋さんや、猿之助さんと亀治郎さんの連獅子などは
親子の毛振りが揃っていて、その揃い具合のダイナミックさを楽しんだような記憶が
あるのだけど、友人によると、子獅子らしい活発・快活さの表現のために
子獅子の方が高速回し(笑)の、やり方もあるようですよ~との事でした。

いずれにしても、Bプロは、親獅子・子獅子とも、その後、黒塚が待ってます。
まさしく、獅子奮迅の活躍です!!

ワンクリックお願いします
↓↓ 
にほんブログ村 演劇ブログ 歌舞伎へ
にほんブログ村



大阪新歌舞伎座近辺のリアルホテル情報

2010-09-15 20:32:01 | 歌舞伎
ダイワロイネットホテル大阪上本町

今回利用したのは、ダイワロイネットホテル大阪上本町。
今年7月オープンとのことで、新しく綺麗。ネット予約利用で宿泊料もお得。
シングルでもベッド幅が広く快適でした。
女性はチェックイン時、上記のようなアメニティがチョイス出来ます。


For Leaves Inn 上本町

友人が利用した超格安ホテルです。
こちらも、2010年7月10日オープンと新しいホテル。
寝に帰るだけなら十分とのことでした。
超リーズナブルな代わりに、アメニティグッズ(歯ブラシ・タオル・石鹸類etc)は有料。
寝巻、浴衣類の準備はないとのことです。
お財布にも環境にも優しい、エコノミー&エコロジーですね
詳しくはホテルのHPをご確認下さい。

ワンクリックお願いします
↓↓ 
にほんブログ村 演劇ブログ 歌舞伎へ
にほんブログ村





長沼静きもの学院のCMに段治郎さん、春猿さん!!

2010-09-13 18:22:36 | 歌舞伎
『長沼静きもの学院』のCMに、
市川段治郎さん、市川春猿さん、ご出演との情報をファンの方から頂きました。

ホームページでも、CM本編、CMメイキングの動画を見ることが出来ます。
長沼静きもの学院広報ご担当者様よりテレビCMページへの
ダイレクトリンクのご了解を頂きましたので、ご紹介させて頂きますね。
メイキングまで拝見出来るのは、とても興味深いです!!

◆長沼静きもの学院 トップページはこちら

ワンクリックお願いします
↓↓ 
にほんブログ村 演劇ブログ 歌舞伎へ
にほんブログ村

大阪新歌舞伎座 柿葺落興行 松竹花形歌舞伎 観劇記1

2010-09-06 22:23:53 | 歌舞伎
大阪新歌舞伎座 柿葺落興行 松竹花形歌舞伎
 市川猿之助総監修「二十一世紀歌舞伎組公演」

~遠征第一弾~
2010年9月3日(金)Bプロ、9月4日(土)昼:Aプロ

雑感的簡易報告 

ビルの中の劇場、というのは時代の流れで致し方ないのでしょうが、
それでも、まだ新しい木材の香りが、遠い記憶と相まって
(たぶん、初めて「所作板」を嗅いだ?記憶、とか)
新開場の日なのに、なにか、懐かしい感覚にも襲われたり。

『太閤三番叟』
紅白幕の前で腰元の会話がありますが、幕が上がると、
正面に長唄鳴物さんたちが並び、下手から、いの一番の出が、笑也さんの北の政所です。
今回、この三番叟と口上だけの短い出番ですが、風格さえ感じる良い姿です。
春猿さんの松の丸も品の良さの中に華やかさもあり。
所作の細かい記憶は、もうあまりないのですが、
横浜座で笑也さんが勤められた時との大きな違いは、笑三郎さんの淀の方
段治郎さんの秀吉に、絡みの立ち回りがついていることでしょうか。
まあ、横浜座の時は、能舞台でしたから…
緋の狩衣を見ると、想いはそちらに飛んでしまいました。
祝祭性と儀式性を備えた、開幕に相応しい舞台でした。

『口上』は、初日、二日目昼とも、なぜか、みな、結構噛んでました(汗)
やはり、他所の幹部さんに比べて、口上の機会が少ないからかな~なんて、
多少、切なくなったりしました。猿之助さんの不在も。
でも、きっと、この数日のうちにこなれて行くでしょう。
いえ、ヘンにこなれることなく、千秋楽まで、初々しいのもいいかな?
内容は、未見の方のために内緒(笑)
是非、劇場へ駆けつけてお聴き下さい!!

個人的にとても期待していた『連獅子』は、
初日、やや課題あり(失礼!)でした。前シテは良かったけれど、後シテが全然揃わない。
仔獅子の弘太郎くん、親獅子の猿弥さんと合わないだけでなく、
音と合ってない~。どんどん一人で走ってしまっていた。
毛振りも、終盤、もう、肩と首で振っている感じで…余裕なかったのか
緊張していたのか…猿弥さんが止めてもしばらく廻してましたね。
一ヶ月の間に、呼吸も合っていくのだとは思いますけど。

しかし、1日二回、連獅子踊る二人、ある程度体力温存しつつも、頑張って欲しいです。
裏猿弥奮闘公演、と名付けてますが(笑)
1日二回連獅子踊るというのに、Bプロは連獅子のあと黒塚の強力。倒れないで下さいね。

『黒塚』
若手だけで構成される黒塚。猿之助さんの黒塚を観て、こうして継承過程の黒塚を観れる、
というのは、ある意味、とても興味深いものかもしれません。
(大先輩の方だと、猿翁さんの黒塚もご覧になっているのですよね~)
演舞場の時より、すんなりと舞台を楽しむことが出来ました。
曲も本当に綺麗ですよね。外はとんでもない酷暑なのに、秋の涼やかな気配を感じました。

『吉野山』
藤太との絡みは短縮バージョン。右近さんの忠信、笑三郎さんの静御前で手堅い舞台です。
明るい舞台なので、寿猿さんはじめ、後見さんの仕事もとくと拝見。
こうして色々なことが受け継がれていくのだな~という想い。
(「亀治郎の会」も『吉野山』出たので)
花道のすっぽんの切穴がメチャクチャ大きいな~とか、忠信の出の前に、
妙なところに目が吸い付いていた(?)私でした。
(いや、この、出端凄い、好きなので…。猿之助忠信の陰りや異形の香り漂うあの出の記憶…)

初日は、かなりの数の報道陣来場。カテコには猿之助さん登場!!

なんか、まとまりない文章ですみません~。

◇時間割◇
【Aプロ】
太閤三番叟:11時~11時25分
~休憩 20分~
口上:11時45分~12時00分
~休憩 30分~
連獅子:12時30分~1時25分
~休憩 25分~
吉野山:1時50分~2時50分

【Bプロ】
太閤三番叟:4時~4時25分
~休憩 20分~
口上:4時45分~5時
~休憩 20分~
連獅子:5時20分~6時15分
~休憩 30分~
黒塚:6時45分~8時

◇追記◇
杵屋利光さん、田中傳次郎さんのご出演も嬉しいです。

ワンクリックお願いします
↓↓ 
にほんブログ村 演劇ブログ 歌舞伎へ
にほんブログ村

劇作家協会 秋の感謝祭

2010-09-05 02:03:01 | 歌舞伎
2010年9月18日(土) 座・高円寺2

<プログラム>

◆13:00~14:00
  1)『舞台を体験するワークショップ』 講師:横内謙介
◆15:00~17:00
  2)『つかこうへい その人と仕事を語り合う』
   プロデュース:横内謙介 マキノノゾミ
   パネラー予定:いのうえひでのり、平栗あつみ、平田満、マキノノゾミ、横内謙介
   リーディング出演予定:北区つかこうへい劇団
◆17:30~19:30
  3)『ケラリーノ・サンドロヴィッチがプロデュースする劇作家シンポジウム(仮題)』   
    プロデュース:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
    パネラー予定者:青木豪
               赤堀雅秋(THE SHAMPOO HAT)
               倉持裕(ペンギンプルペイルパイルズ)
               ケラリーノ・サンドロヴィッチ
               徳永京子
               長塚圭史(阿佐ヶ谷スパイダース) 


<参加費>

1)3プログラム通し券¥2,000
2)1プログラムのみ参加は各¥1,000
3)杉並区在住の方は1割引き(住所の確認できるものを持参)

<予約>
予約、その他詳細、懇親会については、日本劇作家協会HPへ。

※講座内容やメンバーの変更の可能性がある場合に備えて、必ずHPもご確認下さい。

ワンクリックお願いします
↓↓ 
にほんブログ村 演劇ブログ 歌舞伎へ
にほんブログ村

市川寿猿トーク&スライドショー

2010-09-02 20:32:23 | 歌舞伎
<テーマ>
 「感動、情熱、夢 歌舞伎を通じて子どもに伝えたい3つの力」
<講師>
 歌舞伎俳優 市川寿猿氏 

【日時】10月8日(金)
【会場】大田区立おなづか小学校オレンジルーム (大田区西蒲田一丁目19番1号)
【申込み方法】事前に電話連絡:03-3753-2615 (おなづか小学校)
【持ち物】上履き、または、スリッパ

◆詳細は、大田区のホームページをご確認下さい。

ワンクリックお願いします
↓↓ 
にほんブログ村 演劇ブログ 歌舞伎へ
にほんブログ村

歌舞伎のタノシミカタ 2

2010-08-21 23:12:08 | 歌舞伎
(1も追記しました。8/21)

●第二幕(ライブ)
スーパー市民舞台「晴舞台歌舞伎楽」~ハレブタイカブキノタノシミ~

私、このタノシミカタ、勝手な先入観がありまして、
造形大で猿之助さんがされていた、歌舞伎レクチャー&発表会を踏襲したものであろう…
との認識だったのですね。なので、この市民参加の舞台は「発表会」と思ってました。
が、それが、気持ちよく裏切られ、ひとつの「エンターティメント」に仕上がっていて
これは、ホント、横内さんに拍手
もう、今日だけ(正確には美浜での公演もあったのですが)で終わってしまうなんて
勿体無いね~と同行者と言い合ってました。

道具は現代。バイク、床屋さんのサインポール(赤・白・青のくるくる廻ってるやつ)
モニターなどなど。音楽もシンセ打ち込みっぽい、いわゆる「洋楽」
一般参加者の中から選ばれた方が、それぞれ有名な役どころの拵えをしていますが
フル装備(!?)ではない。まず、鬘はつけていない。
地毛は隠されて、丸い頭の形だけが露呈されている。
皆、静止した状態。スポットを浴び、出番となると動きだす。

弁天小僧は女性。煙管を回しながら、「しらざあ~」から名乗りまで。
舞台奥の台上からは、お岩さん。あ、お岩さんは鬘つけていたかな。
4月に笑三郎さん演じた場面の一部、「今をも知れぬこの岩が・・・」の一連の恨みごとから
髪を振り絞るところまで。
次に、(これはセミプロの男性だそうですが)揚巻が(鬘はやっぱりない!)、禿を従え
高下駄に外八文字で道中。本人希望の「綺麗!」の大向こうがバンバンかかる。
その後に、吉野山の静御前(赤の着物)と忠信。笠を下手袖に放り投げるところは、
猿之助さんや、勘三郎さんを彷彿

そして前評判の高い(横内さんもブログで書かれていた、リューオーに出演されていた
京劇の俳優のお孫さん)小5の男の子の与三郎。
「もし、御新造さんえ、おかみさんえ… お富さんえ… いやさお富、久しぶりだなあ」うまっ!!
客席黙らせるってこのことか。にわか大向こうもかからず、皆台詞に聞きいってしまいました。
それから、女性による暫。暫らしいものは、何故か極端にデカイ茶色の正方形の二つの袂。
中に描かれた三升。
どうでも、いい話ですが、ウィキに「英題は文字通り『Just A Moment』(ちょっと待った)」
と書かれていたのだけど、今は、そのまま「SHIBARAKU」とかかるんじゃない?と想像。

これらの役役が下座ではなく、メロディアスな洋楽に乗って、演じられていく。
これが何故か違和感なし。ここでもツケは本職!
タイミング見計らう長坂さんの目が真剣すぎ。

あ~なんか、パルコでもかけても良いような、歌舞伎と現代劇のコラボみたいな
雰囲気をかもし出してました。
この、ちょっとポストモダンな舞台から一変、
花道に小学生5人が登場。(男子2人、女子3人だけど『白浪五人男』のパロディ)
黄色いワンタッチの傘を手にもち、ランドセルや、それに類するスクールバックを
背負っていたり、手に持っていたり。

名乗りがおかしくて、トップバッターのスラッとした、ギャル(死語?)予備軍みたいな女の子は、
(こちらは、歌舞伎の子役というより、扉座の研究生になれそうな?、手足の長い綺麗系女子)
おしゃれが大好きで、小学生向けファッション雑誌(名前忘れた)を
卒業したらポップティーンを読むのだとか。
2番手は男子で、小さいときから歌舞伎に嵌っている。
3番手は女子。プール大好きとのことで、スクール水着を着用。ボトムはスカートか
キュロット穿いてましたが。
4番手はゲームが好きな男子で、なにかゲームのキャラクターのTシャツを着ている。
最後は、ぬいぐるみ大好き女子で、ぬいぐるみをいっぱいぶら下げている。
この、自分の好きなモノや特技、勉強しないで遊んでばっかりいること!をもじった
名乗りは、もちろん、七五調で、しかも、凄い、端的にそれぞれの個性を練りこませていて
かつ、笑える台詞で、脚本横内さん面目躍如、てか、素晴らしいアテ書きです!

舞台センターには、子供の保護者?先生?PTA?おばあちゃま、と思われるような方が揃い
宿題もせず遊んでばかり!(←というような内容の台詞なのだけど、これも七五調になってる)
と、子供たちを連れ帰ろうと待ち構えてます。
この、子供を捕まえようとする大人たちと、子供たちの絡みが、だんまりになっていて
歌舞伎をよく知っている人たちには、大ウケ。
捕り手まで出てきて、子供たちを捕まえようとするので、
絶体絶命?の子供たちは、かくなる上は破れかぶれ…ではなくて、妖術で
何故か虎を呼び出す。この虎が、ちょっと可愛らしすぎるのだけど(特にまぶたの動きが。
瞬きというより、愛らしいウィンクをするのだった)
動きは、雑技の虎っぽい。イメージとしては、和藤内?
なんで、いきなり和藤内かよく分からないけど。。。
この、子供、親、虎、捕り手等々が入り乱れての、若干ドタバタが終わった後、
舞台は、一転して、落ち着いたムードに。

多数の黒衣たちが、笹の木を掲げて舞台を埋める。
(ん、百鬼丸にも似たような演出あった?別の芝居と混同してる?>自分)
(あと、唐突にマクベスの、バーナムの森が動く、を想い出したり)
この黒衣たちは、コロスの役割り。なかなか素敵でした。
物語は「曽根崎心中」に入っていき、笑野さんのお初と猿紫さんの徳兵衛。
登場時は人形振りでの演技でしたが(人形遣いをやっていたのは、たぶん、一般参加者の方。
こちらの方が大変だったのでは?)人形振りが解けたその後も、しばらく二人の台詞はなく
コロスが代行。
最後の最後に、本人たちの台詞があり。二人とも素踊りならぬ、素(化粧なし。紋付袴)の
演技だったのだけど、ちゃんと男女に見えて、ドラマティカルな舞台に仕上がってました。
心中で、客席も、水を打ったような静けさとなっていたところで
突如、派手な音楽が流れ、一般参加者がお揃いのカラフルなTシャツを着ての総踊り。
気分を高揚させて終わりたい、という、「タノシミカタ」らしい、横内さんの仕掛けかな。

●ニューディレクション舞踊劇「雪色恋狐火」~ユキゲシキコイノキツネビ~

この舞踊も、笑三郎さんが「踊る」のだ、と思っていたのだけど
ここでも、一般参加者が絡むとは予想外でした。

花道から、八重垣姫の姿で、笑三郎さん登場。
やっぱり、空気感が変わります。もしかしたら、「身内大向こう」の可能性もあるのですが、
(おもだかの役者さんも、扉座の、今回出演していない座員さんも、観にいらしていたので)
大向こうも本イキの、間の良い掛け声。

舞台センターには、一般参加者が、白い晒を両手に持って控えてます。
この晒を、笑三郎さんが踊っている周囲で振るので、プロの舞踊にここまで
絡むって、ホント、緊張しないのだろうか?ーヘンなとこに巻きついちゃったり
他の人と揃わなかったり―とか、見ているこちらの方が心配になってしまったのだけど
そうアクシデントもなく、たぶん、見ている方に邪念があり、出演している方は
無心に精一杯頑張っておられたのでしょう―
実験的なコラボとなっていました。

(ちょっと続く。そろそろ眠い・・・)

ワンクリックお願いします
↓↓ 
にほんブログ村 演劇ブログ 歌舞伎へ
にほんブログ村

猿之助一門の人気者ー市川猿弥の歌舞伎おもしろばなし

2010-08-20 23:10:10 | 歌舞伎
アップ遅くなりすみません!!今日、受付開始でした
友人の申し込んでおいたよ~のメールで気づきました…。
おもだかの芝居には子役時代より、また他所のおうちとの共演も多く
芸談の宝庫、猿弥さんと、猿弥ファン(たぶん)の鈴木アナのトークイベント。
面白くないはずがない是非、お申し込みを

【日 時】2010年11月20日(土)14:30~16:00
【講 師】歌舞伎役者 市川猿弥
【お相手】歌舞伎キャスター 鈴木治彦
【会 費】会員 3,150円/一般 3,150円+525円
※全席自由席
※受講番号順に入場
※問い合わせ 03-5949-5494 

詳細は、こちら

ワンクリックお願いします
↓↓ 
にほんブログ村 演劇ブログ 歌舞伎へ
にほんブログ村




歌舞伎のタノシミカタ 1

2010-08-14 21:12:58 | 歌舞伎
2010年8月10日(火) 日本橋公会堂 15:00~

千葉市美浜文化ホール・日本橋公会堂連動自主事業
    伝統文化アートレクチャー
『歌舞伎のタノシミカタ」

第一幕(レクチャー)
市川笑三郎の「歌舞伎講座」

◆歌舞伎俳優の市川笑三郎氏をメイン講師に迎え、日本が世界に誇る歌舞伎の素晴らしさ
 楽しさなどをご紹介します。
 歌舞伎の作法(所作)や、独自の言い回し、表現方法など、歌舞伎をみるための基礎から
 少し通な『タノシミカタ』まで、楽しくご紹介します。

第二幕(ライブ)
スーパー市民舞台「晴舞台歌舞伎楽」~ハレブタイカブキノタノシミ~
ニューディレクション舞踊劇「雪色恋狐火」~ユキゲシキコイノキツネビ~

◆公募で集結し稽古を重ねた一般参加者と、歌舞伎俳優によるオリジナル公演を開催!
 脚本・構成・演出は、市川猿之助「スーパー歌舞伎」の脚本などを手掛けた劇団扉座を
 主宰する横内謙介氏。見どころ満載の創作舞台をお届けします。
 そして最後は、女方として活躍中の歌舞伎俳優、市川笑三郎氏による妖艶な舞踊劇
 『狐火』を上演。
 この作品は、昨年惜しくもこの世を去った紫派・藤間流家元 初世・藤間紫ゆかりのもので
 今回は同藤間流師範 藤間可笑(市川笑三郎)構成・振付により上演します。(チラシより)

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

ちょっと押しての開演?というか、5分前ベルで着席後、開演時間になっても
始まる気配はなく・・・と思っているところに、妙にテンション高い音楽が流れてきた。
よ~く聞くと笑三郎さんの声。
笑三郎さんが製作に関わった(と後で判明)「歌舞伎観劇推奨」曲(笑)でした。
歌舞伎好きとアンチ(?)歌舞伎な方の声を代弁するようなところもあって
かなり笑えます。そしてかなり強引です(←褒めてる・笑)
歌舞伎行こ―

と、その曲をしばらく聞かされている間に(ってフルコース聞いたのだろうか?)

●第一幕(レクチャー)市川笑三郎の「歌舞伎講座」

舞台正面にスクリーンが準備されておりNHKBS、映像の端に表示があったと
記憶してますが、何年か前に放映された歌舞伎レクチャー系の番組?が映し出されました。
素の笑三郎さんが、現代の日常の生活を歌舞伎風に演じてみたり、女形の作り方を
「時間がかかるので早送りで」と映像の利点?を活かして!?顔をするところから
衣装をつけ、鬘を被るところまで、実際の作業(作業て…)が分かる程度に早送りで。

映像がしばらく続いたあと、笑三郎さんが、紋付き袴で、舞台上手より登場。
ご挨拶を述べた後、「歌・舞・伎」についての解説。
それと同時進行で、一般の方から選ばれた4名が呼ばれ、簡単に出演の経緯とご挨拶を
されたあと、舞台下手に並べられた椅子に座り、
笑野さん、猿紫さんによって、歌舞伎化粧を施されていくのを、舞台上で実演。

お話を「歌・舞・伎」に戻すと
「歌」は音楽・BGMであり、台詞。「舞」は、文字通り舞踊でもあり、所作の美しさも。
「伎」は、演技であり技(わざ)
歌舞伎らしさの音の表現ということで、ツケの説明もあり、今回下座など音楽は録音でしたが、
ツケ打ちさんは本物!!おもだかのお芝居では御馴染みの長坂さんでした。
国立での鑑賞教室や、古くは造形大や中座のワークショップでも実演された
ツケのある見得、ない見得、歌舞伎の芝居の中で、よく、密書を落とすという場面があるが
ここも、本来なら手紙が落ちても「音」はしないが、
観客に後のストーリー展開のため印象付けるために、懐の手紙が落ちたタイミングに合わせ
ツケを入れてみたり。

「おんながた」の説明で興味深かったのは、私もかねがね、どっちの書き方でも良いのだろうけど
どう違うのかな~と漠然と思っていた「女方」と「女形」の表記の違い。
「女方」は、女の方(ほう)を演じるという意味あいが転化したもの、
「女形」は、女の姿・形をするという意味からだそうです。

男性が、女形になるための基本(これも、すでに、あちこちのレクチャーで実演されてますが)
扉座の男性の座員さんにお手伝い頂いての説明。浴衣で登場されたのですが、
それでは、実際、体を使っている部分が見えないから、浴衣脱いで!との
笑三郎さんの大胆な依頼に、一瞬どっきりしてしまいましたが
快く同意された座員さん、なんと、浴衣の下に、レオタードを着用されてました!!

肩甲骨を寄せて、肩を落として、両膝をつけて内股に。
(以前の鑑賞教室では春猿さんが、実演してくれましたね。足首の細さに客席から
どよめきがあがったのが印象的でした!)
肩甲骨をつけて両肩を落とす・・・は、客席でも出来るので、皆様もご一緒に、
ということでしたが、私は、この肩甲骨をつけるというのが出来ません。
肩を落とすは、もともとなで肩なので問題なし
ちょっと、その気になって、女形の所作で歩く座員さんに満場の拍手と笑い(スマソ)が

あと、笑三郎さん自ら、長距離の移動、走ったことを表す「韋駄天走り」を実演してくれました。
(もちろん、ツケ入り)

役者(出演者)がすることの他に、客席にも芝居への参加を依頼。
それは、まず拍手。そして、大向こう
これも、鑑賞教室などでもあることですが、まずは、「おもだかや」の練習。
笑三郎さんが見本でかけたあと、客席がかける練習。
何度か、こういう場面には遭遇してますが、なかなか、一発目から調子が良かったのでは
ないかしら?出演者のお友達らしき?小学生くらいの子も、大人も積極的に参加。
本来は、芝居に合わせて、いいタイミングで掛けて欲しいものだけど
今日は、無礼講で、綺麗と思ったら「綺麗!」とか、もう、思ったこと、感動したとこ
どこでもいいから、遠慮無く掛けて、舞台を盛り上げてくださいと。
(いいの~?笑三郎さん

ワンクリックお願いします
↓↓ 
にほんブログ村 演劇ブログ 歌舞伎へ
にほんブログ村

市川猿紫舞踊会

2010-08-01 18:15:42 | 歌舞伎
平成22年8月1日(日) 13:00 新宿明治安田生命ホール

一、香華紫春秋(たむけのはなゆかりのしゅんじゅう)

上:長唄 手習子 娘おふじ 市川猿紫
下:清元 玉兎   玉兎    市川猿紫

二、常磐津 独楽
 
独楽売萬作 市川猿紫

三、義太夫 吉野山道行

佐藤忠信実ハ源九郎狐 市川猿紫
静御前           市川笑野
   人形遣い          藤間嵩哉


会場に到着し、まず驚いたのは、ロビーに飾られたお祝いのお花の数々!
沢山の胡蝶蘭の鉢や、スタンドフラワー。ファンの方からのアレンジメントも
洒落た感じで、また、飾られている場所の配置もよく、
お花を眺めているだけでも、高揚感が沸き立つ感じ。

そして、もうひとつ、個人的に!?びっくりしたのが
過去「翔の会」を開いていたホール、と思い込んでいたのですが
それは、「朝日生命ホール」だった…
(こちらは、↑↑『筆子その愛』のプレミアム試写会があったホールでした。)
ロビーや客席が木目調でシックだったので、翔の会の頃と記憶が違う、
改装したのかな?と思ったりもしたけれど、舞台の尺を見て、ますます違う…
そんなところに、同じように思っていた方がいらしたようで(笑)
朝日生命ホールと勘違いしてたよ~の声に、自分だけじゃなかった、と励まされました!?

舞台がちょっと狭くて可哀相だったのが、独楽。
独楽売りが独楽そのものになって廻りはじめるあたり。

吉野山道行、後年は清元で踊ることが多かったけれど、
私が猿之助さんの舞台を見始めた頃は、義太夫地での舞台が続いていたので
懐かしい気持ちで拝見。忠信の「扇投げ」!も、久々に観ました。
笑野さん、ナイスキャッチ。
義太夫地の曲の方が、軍物語の所の勇壮さと悲壮さが伝わってきて
私は好きなのです。というか、全体的に物語っぽくて好き。
今回は、猿之助さんが過去通し上演用に工夫された演出とのことで
藤太を出さずに、狐の人形での振りを増やしたもの。

つづく(予定)

ワンクリックお願いします
↓↓ 
にほんブログ村 演劇ブログ 歌舞伎へ
にほんブログ村




目黒雅叙園 トークショー詳細アップ

2010-08-01 00:19:27 | 歌舞伎
【 歌舞伎トークショー】

猿之助一門の役者さんによるトークショー

◆9月30日(木) 出演者:市川猿弥、市川笑三郎、市川春猿
◆10月1日(金) 出演者:市川春猿、市川段治郎、市川弘太郎
※出演者は、8月11日現在、雅叙園のサイトに掲載されているものです。

両日とも
<食事>18:00~19:00(飛鳥・孔雀)
<トークショー>19:00~20:00(鷺)
<料金>一般¥12,000/ファミリークラブ会員¥11,000
※「内容は一部変更となる場合もございます」との案内あり。
※詳細は目黒雅叙園のサイト



ワンクリックお願いします
↓↓ 
にほんブログ村 演劇ブログ 歌舞伎へ
にほんブログ村

市川亀治郎×三響會特別公演~伝統芸能の今~ 2

2010-07-19 16:09:32 | 歌舞伎
猿之助さん、ご来場だったのですね。(三響會ブログより)
私は二階席でしたが、開幕直前、一階席の人たちが皆後方を振り向くので
どなたか、有名芸能人の方がいらっしゃってるのかな?と思ったのですが
今にして思うと、猿之助さんが着座されるところだったのかもしれません。

広忠さんが、亀ちゃんの立て板に水!明瞭・明晰なトークのあと
「さすが、澤瀉屋のDNA」と言ってらしたのですが、
猿之助さんがいらっしゃっていることを意識してのご発言だったのかもしれません。

トークの続きを書こうかと思っていたのですが
三響會のブログに詳しく掲載されてますので、そちらをご覧下さい(笑)
更なる亀トークの真髄!?、来場してくれた子供たちのことなどなど。

「道成寺組曲」は、振付市川亀治郎、となっておりました。「立方」との表記で能仕立てです。
素踊り。ここは鐘を見込むとこだな~といったあたり、分かりやすい所作もありましたが、
能の立方を模倣した(?)、動きの抑制された舞台でした。

「屋島」
前回も説明がありましたが、この「一調」という上演形態は、なかなか機会がないそうで
謡と大鼓の一騎打ち(いや戦うわけではないですが)みたいな、とてもスリリングな舞台。
屋島の詞章の中に√思ひぞいづる~という文言が出てきて、聴いた刹那
猿之助さんの吉野山、忠信が軍物語を踊るところを想い出しました。
(吉野山では√思いひぞいづる壇ノ浦~となるのですが。私は断然義太夫地の方が好き。
後年は、猿之助さん、清元が多かったですが。)

「藤娘」
客電を落とし、真っ暗な中から、チョンパ(実際はチョンパではなかったのだけど)風に
明転とすると、大きな藤の木の元に藤色の衣装の亀ちゃん、舞台左右に緋毛氈を敷いて
長唄・三味線・囃子。それまでの、シンプルな舞台から、歌舞伎の華やかな色彩と
ある種、大らかさを感じる空間へ。ものすごく愛嬌たっぷりの藤の精で、客席沸いてました。
基金賛同へのサービスかな?

ワンクリックお願いします
↓↓ 
にほんブログ村 演劇ブログ 歌舞伎へ
にほんブログ村

ポイント募金