安倍総理・失敗から学んだ日本復活!
紘一郎雑記張
第1次安倍政権は、「自民党をぶっ壊す」というワンフレーズで国民を
熱狂させた『劇場型政治』小泉純一郎政権の後継だった。
その時点での「国民の気分の配置地図」に過ぎない「世論調査」の
数字に押し上げられて成立し、失敗した。
国民の高い支持を受けながら、国家観のない未熟な政治で自滅した
民主党政権で国民は目覚めた。
世論に振り回される政治ではなく、長期デフレにより縮んだ日本経済を
再生し、国家構造を転換する具体的な行動を求めたのである。
「失敗から学んだ」安倍首相が第2次政権で提唱した「アベノミクス」は、
その具体的な処方箋である。空理空論や幻想ではなく、
現実的な日本復活の道である。内閣の要、菅義偉官房長官は
「首相は霞が関官僚機構の縦割りを排し、政治が主導する体制を
築き上げた。
本物の改革者だ」と、首相官邸主導の政権運営に自信を示す。
強力な野党が存在しない中、死角はないのか。政高党低の政策決定に、
自民党内の不満のマグマが溜まってはいないか。
長期政権の声が出始めた今、第2次安倍政権が安定するために
超えるべきハードルとは何か。
まず、東京電力福島第1原発の汚染水問題である。
IOC(国際オリンピック委員会)総会で、安倍首相が
「状況はコントロールされている」と国際公約したことを実証
しなければならない。東電とは別の、国の直轄組織による
事故対応の検討が必要ではないか。
消費税増税を見据えた経済対策や、農業、医療分野の規制改革で、
既得権益勢力と本気で戦う覚悟も求められている。
ただし、第1次政権時のような拙速は避けるべきだ。
焦らず、腰を据えて経済再生に取り組み、デフレ脱却の結果を出せれば、
日本人の自信は回復する。宰相・安倍晋三への評価は、
その時に定まるのである。
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