紘一郎雑記帳

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大阪のおかき屋さんの話 紘一郎雑記帳

2016-09-26 00:50:47 | Weblog

大阪のおかき屋さんの話 
紘一郎雑記帳

高橋製菓株式会社 代表取締役社長:高橋利明(50歳)
にお聞きしました

夢は自社プロデュースのあられを作ること
あられ一筋、間もなく60周年だそうです。

今回ご紹介する会社の商品は、昔からある定番商品ながら、
現在でも贈答品では高い売り上げを誇っている。
それは「あられ、おかき」である。
誰からも愛され、1年を通して食されている菓子なのだが、
その製造はなかなか奥が深いようである。
今回は、その「あられ、おかき」の製造販売を大阪で行っていて、
来年、創業から60年を迎える大阪の高橋製菓をご紹介する。

 あられとせんべいの違いは?
「あられ、おかき、せんべいの違いは何でしょうか?」と、
会社にお邪魔して早々に高橋利明社長からクイズを出された。
工場見学で訪れる小学生にも社長は必ず聞いているらしい。
私は情けないことに答えられなかったのだが、
正解は「あられ、おかきはもち米から作り、せんべいはうるち米から作る」と、
材料が違うこと。ちなみに、あられとおかきの違いは大きさで、
大きいものをおかきと呼び、小さいものをあられと言うのだ。

そして、あられ、おかきの製造工程だが、
①もち米を洗い、一晩水に浸ける。②餅をつく。
③餅を固めるために冷蔵庫で2日間寝かせる。
④適度な硬さになった餅(かき餅の状態)を切って
(型抜きの場合もある)乾燥させる。
⑤焼く。⑥味をつける。
⑦乾燥させる。(この段階であられ、おかきとしては完成している。)
⑧袋詰め、箱詰めを行い、商品として出荷する。と、実に手間がかかる。
もち米の段階から何と1週間もかかるのだ。これには本当に驚いた。
となると、工場の中に、違った状態の材料や未完成品が1
週間分ストックされていることになるのだから、
スペースもそれだけ必要になってくるわけだ。

 高橋製菓はあられ、おかき専門・

 高橋製菓はあられとおかきの専門メーカーである。
問屋に卸したり、OEM生産をする以外に「仁の蔵(にのくら)」
という自社ブランドでの販売も展開している。
(なお、せんべいは原材料の違うこともあり、製造していない。)

 さて、同社の創業は昭和32年(1957年)で、
先代社長である高橋氏の父親が興した。
しかし、その起業のきっかけが変わっている。
元々、先代は舞鶴で造船会社に勤めていたのだが、
休み時間に食べたおかきの味に感動しておかきを作りたいと、
神戸のおかき屋に弟子入り、つまり転職したのだった。
そして、5年間の修行の後に独立。
大阪市は生野区の長屋を借りて小さな工場を作り、
あられ、おかきの製造販売を始めたのだ。
途中、工場として使っていた長屋が火事になる等、
かなり苦労もしたようだが、高橋氏曰く
「父は寝ても覚めてもおかきの事しか考えていなかったおかき大好き人間で、
いろんなアイデアを思いついては形にしていました。」
ということで、情熱とアイデアで会社を経営していたのだ。
そして・・続く


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