紘一郎雑記帳

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アベノミクス・日韓企業の明暗 紘一郎雑記張

2013-07-31 03:56:51 | Weblog

アベノミクス・日韓の企業明暗 
紘一郎雑記張

日韓主要企業の決算発表で明暗が分かれた。
アベノミクス効果による円安を追い風にした日本メーカーの復活が
際立つ一方、韓国メーカーは中国経済の失速やウォン高が響き、
相次いで減益に見舞われた。輸出の低迷が続く韓国経済の先行きは
一段と厳しくなりそうだ。


ダイハツ工業が25日発表した2013年4~6月期連結決算は、
売上高が前年同期比0・7%増の4517億円、純利益が13・2%増の
232億円と、ともに過去最高をたたき出した。東南アジアでの販売が
堅調で、円安の進行により海外の子会社の儲けが円ベースで増えた。
同社はさらに業績が上ぶれする可能性を示唆している。



日産自動車も売上高が同期比17・8%増、純利益は14・0%増となった。
歴史的な円高だった前年同期から円安になったことが寄与し、
対日感情悪化が続く中国での落ち込みを、北米での販売増が
カバーする形となった。


 経営再建中のシャープも4~6月期の営業損益について、円安で
液晶パネルの海外販売が伸びたことで、100億円の赤字見込みから
10億円以上の黒字を確保できる見通しとなった。


 これに対し厳しい状況なのが韓国メーカーだ。現代自動車の4~6月期
連結決算は、営業利益が5%減で、3四半期連続の減益となった。
中国市場で販売を伸ばしたが、先進国の市場では、超円高が修正されて
競争力を取り戻した日本メーカーなどに苦戦を強いられている形だ。


 鉄鋼大手ポスコの営業利益も31%減となった。中国経済の減速を
背景にした鋼材市況の悪化が響いている。


 韓国経済全体でみても、実は低迷ぶりは深刻だ。25日に発表した4~6月期国内総生産(GDP)は事前の予想を上回って1・1%増となっているのだが、韓国経済のエンジンである輸出が前期の3・0%増から1・5%増と
低迷。輸入も鈍化している。


 「輸入が減るとGDPが押し上げられる効果がある」(エコノミスト)という。
GDPが上ぶれしたのも、政府の歳出前倒しと景気対策による
一時的なものとの見方が強い。