紘一郎雑記帳

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名創業者 宮崎輝氏「旭化成」 紘一郎雑記張

2012-04-17 03:31:34 | Weblog

名創業者 宮崎輝氏「旭化成」 
紘一郎雑記張

旭化成中興の祖といわれた宮崎輝(みやざきかがやき)は東京帝大(現・東大)法学部を卒業して旭化成に入社したが、配属先は子会社の庶務課であった。

仕事はソロバンであったが、学生時代に法律書しか読んでいなかった宮崎は、ソロバンは不慣れであった。廻りは商業学校出の即戦力となる人達ばかり。東大出は宮崎一人だけ。

「東大出の法学士なのに仕事は何も出来ない」と皆に馬鹿にされ、会社を辞めようと何度も思うが宮崎は思いとどまり「得意の法律を勉強して、会社で一番の法律通になって、まわりを見返してやる」と逆に奮起した。仕事が終わってから遊ぶ同僚を横目に民事、刑事、特許の出願手続など猛勉強をはじめた。

3年も勉強を続けると社内で「若いけれど法律をよく知っている、恐らく会社で1、2の法律通だ」と評価する人が出てくる。そしてこの努力が意外に早く報われる時がきた。同社が開発した「旭ダイヤライザー」というカセイソーダの回収装置をめぐって帝人と特許紛争がおき、この交渉の責任者に宮崎が抜擢された。ここから大きく道が開けていった。