ふぇみにすとの雑感

日々の雑感、テレビ、社会、フェミニズムについてなど。モンタナ発信。

CSOのブラームスプロ

2007-06-03 14:06:05 | 音楽
今日は、シカゴ響のチョン・ミョンフン指揮、オールブラームスプロを聴きにいった。レーピンのバイオリンによる、バイオリンコンチェルトと、交響曲第一番という演目である。このプログラム、大人気で、完全売り切れ状態。シカゴ交響楽団のメンバーも一軍がでてきた。

レーピンは音色も響いていたし、テクニックもすごいなあと思いながら聴いていた。そしてブラ1。木管うますぎ。とくにオーボエの首席のユージン・イツォトフさんは、コンチェルトでもブラ1でも大活躍だったが、ものすごくうまかった。ブラームスというのは、弦楽器にとって一番弾いていて楽しい、といわれるが、まさにそのままに、弦楽器が今日はかなり気合いはいってるなーと感じた。オーケストラ全体としては、ブラ1のほうが気合いはいってよかった気が、、ミョンフンの指揮とあいまってか、ある意味ブラームスっぽく、すごくネチネチした(?)くどさ満載の演奏ではあったが、これは弦楽器奏者にとって楽しかっただろうなー。

シカゴで行かれるコンサートも残り少なくなってしまった。以前いたミシガン州アナーバーにも、けっこう世界の有名オケがきていたが、地元にあるレベルの高いオケの演奏をずっと聴き続けられることの楽しさを、シカゴで実感した気がする。

窒フ箸Memoir、Pan Amシリーズ開始

2007-06-03 07:03:45 | 日々の出来事、雑感
オヤジブログで、全日空での先日のトラブルで思い出したのか、パンナムシリーズが始まっている。
興味深い昔の写真とストーリーがたくさんでてきている。
とくにこの1970年代初期のスチュワーデス制服写真が面白い。服もさながら、髪型もいかにも70年代!って感じだ。
メ[ル・ミッチェルといえば、シャンプーなど盛大に売っているが、こんな顔の人だったのか。。




スタッフの視点からみたアメリカのアニメコンベンション(2)

2007-06-03 06:48:00 | マンガ・アニメ
前エントリからの続き。

アメリカのアニメやマンガファン文化がどうなっていくのか?アメリカで作られた日本風アニメも最近、でてきたし、アニメセントラルにも、マンガを描くアメリカ人アーティストの姿もたくさん見えた。(ゲストのアディーさんもその一人)。アメリカナイズされていって、「日本」発信なものは失われて行くのか、だとしたらそれについてどう思うか?といった質問が学生からでてきたが、例えばシカゴ発信のハウスミュージックが世界に広がり、日本のDJなどもでてきているのと同様、マンガやアニメもそうなっていくだろうし、それは悪いことではないはず、とのことだった。

アニメセントラルを今後どうしていきたいか?という質問にたいしては、アニメやマンガのみならず、ゲームやJ Popなどを含めた、マルチジャンルな催しにしていきたい、という答えだった。今回も日本からバンドを招いており、これはアニメセントラルのみならず、アメリカの他のコンベンションでもあるそうだ。本業がDJであるベリルさんだが、2009年から、アニメセントラルとは別に、ミュージックフェスティバルを開く方向で計画が動いているとのこと。最初は、J Pop中心のものとして、だんだんK Popや、タイの音楽など、いろいろ広げていき、アジアの音楽フェスティバル的にしていきたいという。J Pop系音楽がこれだけ広がりつつあるというのも、知らなかった。

アメリカでこれだけアニメやマンガが人気を得てきた理由として、ベリルさんもビデオゲームをあげていた。特に、ファイナルファンタジーの影響力の大きさはものすごく、子どもたちはほぼ皆、遊んできている。学生によれば、たしかに、ファイナルファンタジーのコスプレの人たちは、コンベンションでも多かったようだ。

「ご自分のことをオタクだと思いますか」という質問に対して。ベリルさん、アニメ・マンガにはまって最初のうちは、自分はgeekじゃないと思ったりしていたが、今はもう自信をもって「オタクだ!」と言えるとのこと。

地元在住の方々を招く授業も、いいものだ。充実した時間だったし、お二人とも熱意もすごいし、ウィットに富んだ話もうまくて、面白いストーリーをたくさん共有してくれた。アメリカのファンコミュニティの歴史の話などは、Otaku Unite!のビデオと共通するところも多かった。じっくりリサーチしたら、かなり興味深いのではないだろうかと思えるテーマだ。


スタッフの視点からみたアメリカのアニメコンベンション(1)

2007-06-03 05:46:42 | マンガ・アニメ
今週の水曜日、ャbプカルチャーの授業の最終回に、先日行ったアニメセントラルコンベンションの、本年度の代表をつとめたベリルさんと、スタッフでアーティストでもある、アディーさんをお招きした。
アメリカのアニメコンベンションの、企画運営側の立場からの状況が聞ける、貴重な機会だった。
この模様については、すでに学生たちの充実した報告が授業ブログにいくつか掲載されているので、ぜひ!(ノートパソコンをスクリーンにつなげる作業に苦労していた間、私は話に集中できていなかったので、その分学生のレメ[トでカバーされている面がたくさんあると思います。)
http://popjapan.wordpress.com/tag/beryl-turner-addie/

今年で10年めというアニメセントラル。98年に始まったわけだが、企画に3年を費やしたという。ほかのアニメコンベンション(otacon, Anime Expo)に参加していた仲間たちが集まって、計画をはじめたらしい。
毎年参加者の数は増え続け、98年の1200人から、去年は11500人へ。今年の正式な参加者数は、参加者登録のデータベースがうまく機能していなかったため、まだ出していないが、少なくとも12000人以上。ベリルさんの見た感じでは、昨年より明らかに会場は混んでおり、おそらく14000~15000人くらいなのではないかということ。オヘア国際空港近隣のホテル7つを占拠したそうだ。
この膨大な数の参加者をまとめるスタッフの数も、総勢400人以上。そしてすごいのが、代表のベリルさんをはじめ、この400人以上のスタッフ全員が、無給ボランティアであること。
アメリカのコンベンションでも、Anime Expoなどは、企業がスャ塔Tーについたコンベンションらしいが、このアニメセントラルの場合は、完全に非営利事業として行っているとのこと。ファンによる、ファンのための、ファンが支持するイベントだと強調していたのは、こういうことだったのだとわかった。利益がでた場合、子ども病院に寄付したり、学生のための奨学金にしたりするらしい。

スタッフは、男性と女性はほぼ半々くらい。年齢的には22~28歳くらいがいちばん多いと思うが、若いスタッフで16歳から、上は50代までいるという。ベリルさんご自身は42歳の、アフリカ系の男性。アディーさんはアジア系男性だ。(ここからも、アメリカのオタク文化がけして「白人文化」ではないことがわかる。
近年は、親子づれの参加者もかなり増えてきたらしい。

ベリルさんご自身は、もともとはSFのファンで、SFのコンベンションなどに行っていたという。そしてアニメやマンガのファンになってから(決定的な転換点は、友達にすすめられた「フルーツバスケット」を読んだときだったとか!)、様々なアニメコンベンションに参加し始めて、アニメセントラルの代表に至ったとのことだ。アディーさんも同様に、様々なアニメコンベンションに参加してきているそうだ。アディーさんはシカゴにおける、マンガやアニメのアーティストのコミュニティでもご活躍らしい。

2000年にシカゴで開かれたSFコンベンション(58年め)の参加者が4800人ほどだったのにくらべ、たった3年めだったアニメセントラルがすでに6000人の参加者だったとか。今や、SFコンベンションより圧涛Iにアニメコンベンションの規模が大きいらしい。当日には、オヘア空港から10分くらいの距離にある、日系スーパーミツワへの往復バスも出していたとのことで、コンベンション期間中にミツワにいった学生によれば、コスプレ姿でミツワのフードコートで食事をするアメリカ人たちがたくさんいたとか。

ベリルさんによれば、SFーとくに小説系のSF≠ノは、以前はエリート主義的なところがあったが、アニメやマンガ系はもともと「子どもの読み物であるマンガ」的に捉えられがちなこともあり、SFファン的なエリート主義がなかったという。この差は、近年には狭まってきたと思うとのこと。

ベリルさんもアディーさんも、シカゴにおけるアニメ・マンガファン文化に関する歴史家といってもいいくらい、詳しかった。ベリルさん曰く、アニメなどの文化が広がって行くには、1)発明、発見、2)アンダーグラウンドでの広がり(シカゴでは70~80年代)、3)主流化(85年からのRobotech放送開始、90年代の宮崎アニメ、ャPモン流行、Cartoon Networkでの導入)4)主流定着化Cartoon Networkで定着、ャPモン、YU-GI-OHなど)という4つのステージがあると思うとのこと。面白かったのは、シカゴという土地は、アメリカの中でも西海岸についで、70年代から80年代初頭にかけて、日本のアニメがかなり放送されていたチャンネルがあったということだ。(今はラテン系チャンネルになっているらしい。)「なぜシカゴだったのか?」という質問には「よくわからない」ということだったが、なぜか日本のプログラムがシカゴ地区に流れてくる傾向があったのだという。そういう意味では、アメリカにおける日本アニメの先進的な土地だったらしい。(このへん、詳しく調べたら面白そうだ。)
そういう背景もあり、80年代には、アンダーグラウンド的なアニメファンのグループなどができていたらしい。

(字数オーバーのため、次エントリに続く)

アニメコンベンション報告のエントリについてコメント書いてくださっている、mimi246さんのブログにトラバしたつもり、、ができてないかな?AOLとはてなの間のトラバが、なんだかうまくいかないような。。