ふぇみにすとの雑感

日々の雑感、テレビ、社会、フェミニズムについてなど。モンタナ発信。

メモリアルデー週末

2014-05-26 08:00:00 | ノンジャンル
いきなり春になった坊主マン。というか夏っぽくもありますが、爽やかな気候です。
今週末はメモリアルデーの連休。金曜の夕方に、学部の集まりがあり、行ってきました。
そこで同僚が持ってきたワインが、なんとAnthropologyという名前のワイン!



数日前の坊主マン風景。わりと雨がよく降っているので、坊主マンにしては緑が多く、綺麗です。
今の時期が一番緑が多いかも。タンャも咲いています。



2回目のオンラインコース

2014-05-19 06:58:00 | ノンジャンル
私の大学では、夏学期は前半、後半と6週ずつに分かれていて、今年は私は前半の授業を担当することになった。というわけで、先週月曜から、オンラインでSex, Gender and Sexuality in Japanという授業を教えている。去年は、Popular Culture- Japanという授業をオンラインで初めて教えて、今回が二度目のオンラインコース担当ということになる。

私の大学は、Desire2Learn(D2L)というLMSを使っており、このD2Lのコース用ページを作るのがオンラインコース準備で最も重要なところ。初めて教えるコースはこれで時間がかかるのだが、二度目以降はかなり楽になるのがオンラインコース、だという話し。私は去年、今年と、オンラインではない授業では教えたことがあるが、オンラインでは初めてという授業の担当なので、準備にはけっこう時間がかかっている。

コースサイトをつくったら、あとはオンラインレクチャーの録画、毎週のディスカッションボード機能でのディスカッションへのコメントつけ、クイズやテスト、宿題などを出して、その採点などが仕事。今年は、履修人数が10人で少なく、コメントつけが今のところだいぶ余裕をもってできるというか、これくらいだと1人ずつ丁寧にコメントつけられるなと思っている。去年は20人くらいだったと思うので、ちょっと大変だった。30人いると相当大変になると思う。

オンラインレクチャーは、せいぜい10分くらいがベスト、とオンラインコースの教え方というワークショップをとったときに言われたのだが、いまいち長くなりがちで、いつも20分くらいになってしまっている。10分でレクチャーするために、私自身、もうちょっと慣れと訓練必要という感じ。

ディスカッションボードへのコメントつけも、授業がすすむにつれ、できるだけ学生同士でコメントつけてディスカッションになるようにもっていく感じで考えている。最初は私がかなりつけないと、、という感じだが。

今はちょうどグループプロジェクトとして、3、4人のグループとしてPreziでプレゼンをつくってもらうという宿題をやってもらっている最中。何らかのグループものを学期の初めのほうにしておくのは、前回教えたときも悪くないなと思った。ただ、今回は次のプロジェクトは個人でのものにしようかどうしようか、実はまだ考え中。2度ともPreziプレゼン作成じゃつまらないし、去年使ったWiki作成は評判いまいちだったし… 次の宿題までにあと3週間あるので考えておかねば。

今回のSex, Gender and Sexuality in Japanは、センシティブな題材もはいってくる授業なので、こういう授業をオンラインで行うとどうなるか、というのを試している感じでもある。うまくいくといいのだが。

今日で一週間目が終わり。オンラインコースの場合、毎週くらい細かく評価つけていかねばならないので、明日は一週目の成績つけ。今のところはまあうまくいっているような気がするが、今後もうまくいきますように。

去年と今年のオンラインコースのシラバス、academia.eduのほうに載せておいたので、ご興味ある方はどうぞ。どちらも最初に教えたオンラインバージョンのコースのシラバスということで、今後まだまだブラッシュアップの必要があると思うが。(online version)と書いてある二つです。




昨日のキャンパス

2014-05-17 22:01:00 | ノンジャンル
昨日は夕方は雷雨で大変でしたが、日中はとても爽やかですばらしい天気でした。
そんなわけで、キャンパスの写真を数枚掲載しておきます。






これが私のオフィスがある建物なのですが、ここの工事と、あとこの建物の裏でやってる、ビジネススクールの建物の建設工事とダブルパンチで、うるさいこと。。オフィスで静かに仕事するのは難しい状況に陥っております。


高橋哲哉さん「犠牲のシステム」についてのご講演の英訳を出版

2014-05-13 12:45:00 | ノンジャンル
高橋哲哉さんによるシカゴ大学で2012年3月のご講演 What March 11 Means to Me: Nuclear Power and the Sacrificial System の英訳が出版されました。高橋さんが今月に書きおろされたPostscriptも加わり、末メであるノーマ・フィールドさん、宮本ゆきさんと私が書いたIntroductionも付随されています。

ノーマ・フィールドさんがシカゴ大学から退職される際の記念シンャWウム、What March 11 Means to Me でのご講演です。日本から5人の研究者や運動家の方々がいらっしゃってのシンメB2日間にわたり、とても深い議論が行われました。このシンモノついては、雨宮処凛さんも記事を書いていらっしゃいます。

このシンモナ、私は、デュメ[ル大学の宮本ゆきさんとともに、この高橋さんのご講演の通訳を勤めさせていただきました。ビビりながらの通訳でしたが、なんとか乗り切ったという感じ。観客の方々も含め、和気あいあいとした雰囲気で、つまったら誰かが助けてくれる、という心強い環境でもありました。こうした、通訳や末Aそしてそこでの「ことば」をものすごく重要視するシカゴ大学の日本研究のあり方は、ノーマさんの貢献がとても大きいように思います。

今、なぜこの文章の末oすことになったか。Introductionに書いたのですが、このブログの前回のエントリに書いた、私のオクラホマ行きがきっかけとなりました。そこで私のトークにいらしてくださった、ピーター・バーカーさんという科学史の教授が、私がトークの中で言及した高橋哲哉さんの「犠牲のシステム」概念についてもっと知りたい、ご自身も原子力に関するご研究をされておられ、またご自身の学生さんである、アシュリー・マクレーさんの研究との関連が深いように思うからだ、と仰って、末フ出版をご提案くださったことがあります。そして、ピーターさん、アシュリーさんとメール交換をする中で、アシュリーさんは、ラコタ族の方で、ラコタ族がウラン採掘により水など生活の場が汚染され、いかにアメリカという国、そして核兵器や原子力業界の犠牲に成り続けてきた、そうした中での闘いについて博士論文研究をされているとのこともわかりました。そうした状況を考えるのに「犠牲のシステム」というコンセプトは有用と思われる、と、ピーターさん、アシュリーさんともに考えられたようです。

こうした、日本のみならず、アメリカ、またそうした国境をこえた「犠牲のシステム」について広く考えていくために、英語読者にもぜひ読んでいただき、問題について多くの人たちと一緒に考えていくことができたら、、とそんな思いで末ウせていただき、イントロダクションを書かせていただきました。

それにしても、高橋さん、ノーマさん、ゆきさんと、こんなすごいメンバーの中で私がはいっているのは肩身が狭い…という面もあったりしますが、でも一緒に仕事をさせていただき、本当に様々なことを学ばせていただいた、貴重な機会でした。


初オクラホマ!

2014-05-10 07:53:00 | 日々の出来事、雑感
3月後半、大学院時代の友人が働くオクラホマ大学のJapan in Disasterというレクチャーシリーズに呼んでいただいた。
オクラホマ州は一度も行った事がなかったので、ワクワクしながら出かけた。

オクラホマシティ上空に飛行機がさしかかったとき、あまりの見事な平らっぷりに写真を撮ってみた。
ボーズマンは山だらけの風景なので、けっこう新鮮でもある。




到着したオクラホマ、さすがにモンタナに比べたら暖かく、ダウンのコートを着ていた私は浮くこと。友人にオクラホマシティ空港までむかえにきてもらい、オクラホマ大学のあるノーマンという街に車でむかった。

その日は夕食をその友人と食べた。友人、「このへんのレストラン、メニューが肉ばっかりでごめんねえ」と申し訳なさげに言うのだが、「それはモンタナも同じだから大丈夫よん」と返す。アメリカのど真ん中地方暮らしは、肉が食べられないと大変なのだ。

そして、ホテルの部屋に戻り、ひたすら発表原稿作業をするという展開。そして翌日も発表原稿作業をして、まさに発表直前になってやっと終わったという情けない事態。

オクラホマ大学キャンパス。私の大学より建物が圧涛Iに立派で、きれいなキャンパス。




学部生とランチをする機会があったが、話しを聞いていると、石油と天然ガス業界と大学との関係がすごく深いことにすぐ気づいた。学生も、将来は石油会社で働くんだ、と言っていたり。大学にも相当な寄付が石油業界からきているようでもあった。

同時に、別の学部生からは、オクラホマは全米で唯一、原発建設計画を住民運動の結果、ストップさせた州なのだという話しを聞いた。初めて知ったことで、後でネットで調べたら、その記述も見つかった。

Oklahomans prevent completion of Black Fox Nuclear Power Plant, 1973-1982

すごい成果だが、結果、原発はその隣州のアーカンソーにできてしまったのだという。

トークが終わり、翌日、友人とそのお連れ合いに、昨年大きな被害を出した竜巻の跡地と、オクラホマシティ爆破事件のメモリアルに連れて行ってもらった。

竜巻の跡地はすごかった。見事に竜巻が通ったところだけ、何もないか、あるいは新しく建ったばかりか、建設中の建物ばかりである。



竜巻跡地で建設中の家。



竜巻で犠牲者がでた小学校。建設中。

竜巻で子どもに犠牲者が出た事から、小学校に竜巻用地下シェルターをつくるべき、という案が地元で出たらしいが、結局共和党が強い議会で否決された、と友人は怒っていた。「再び同じ地域に竜巻がくる可能性は少ないのにコストがかかる。そもそも竜巻がきたときに子どもを守るのも親の自己責任」みたいなノリで否決になったらしい。しかし、竜巻がいきなりきてしまったら、自己責任もなにもどうしようもないわけだが.... 子どもの命よりも、お金節減、という理屈のようだ。

そして、オクラホマシティ爆破事件跡地。かなり大きなメモリアルで、きれいに整っていた。気候がよい日で、観光客がけっこうきていた。






それぞれの椅子が、亡くなられた方々ひとりひとりを表しており、名前が書かれていた。小さな椅子もあり、それは子どもだったという(ビル内にデイケアがあったらしい)。

しかしオクラホマシティのダウンタウンは静かだった。土曜日だから?と聞いてみたら、いやー平日でもこんなもんなのよねえ、と友人。

オクラホマシティは、全米最大規模のベトナム人コミュニティがあるとのことで、ベトナム料理店につれていってもらった。そこで美味しいフォーを食べて大満足。

最後、空港で自分用土産として、オクラホマTシャツ購入。



そんなオクラホマシティ行きだった。って、自分のトークの話しを全然書いてないけどまあいいか be