ふぇみにすとの雑感

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モンタナとコロナ対応

2020-04-12 14:41:00 | 日々の出来事、雑感
私が住むモンタナ州は、日本とほぼ同じ面積だが、人口は約100万人。人口密度は低い。私が住む街であるボーズマンは、約4.5万人の人口の市だが、これでも州第4の都市となる。モンタナの中では都会なのだ。

4月11日の時点で、モンタナ 州の新型コロナウィルス 感染者数は377人、死者が6人となっている。 州内では私の住むギャラティン郡が135人と最大の感染者数だ。

モンタナ州で最初の新型コロナウィルス感染事例が出たのが3月15日だった。モンタナ のブロック州知事(民主党)は、感染が確認されていない段階の3月12日に非常事態宣言を出している。感染の抑制と対応準備が目的だった。モンタナ州内の州立大学は、3月11日に授業がオンラインになることが発表され、春休みを挟んで23日からオンライン授業が始まった。さらに、初めて感染事例が出た翌日の16日から、州内の幼稚園から高校までの全ての公立学校の休校措置が発表された。20日には、レストラン、カフェ、バーなどの営業停止(テイクアウトやドライブスルーなどを除く)となった。そして、3月26日には自宅待機命令(Stay At Home Directive)を出し、28日に開始。現時点では4月24日まで続くことになっている。現在は、ヘルスクラブ、ジム、映画館、劇場、コンサートホール、図書館、博物館などの公共施設や、スキー場(近隣に2つ)や国立公園も閉鎖。さらに美容院や日焼けサロンなどもしまっている。このように、ブロック州知事は新型コロナウィルスに関して早め早めの動きをとっていると言える。

私が住むボーズマンは大学街で、学生がキャンパスにこなくなり、実家に帰ったりしたケースも多いこともあり、街はすっかり静かになった。スーパーマーケットは空いており、おそらく他の土地と同様、トイレットペーパーなどの紙製品、ハンドサニタイザー、パスタなどが売り切れたりしている。だが、他の食料、特に生鮮食料品は特に不足はしていないし、もともとの人口の少なさもあるだろうが、店が大混雑しているということもない。

州内に小さなディロンという人口4500人ほどの街があるが、そこで建設現場でアルバイトをしている学生によれば、銃や武器を買う人が増えて、トイレットペーパーと同じくらいに品薄になっているのだという。

「社会的距離」(ソーシャルディスタンス)を取り、家にいることが推奨されているために、私は食料品や生活用品買い出しや郵便局に行くなど以外では外に出ておらず、自宅でオンライン授業を行い、たまにオンラインでの会議に参加したりする生活となっている。

モンタナは人口が少なく広いが故に、ウィルスの拡散のスピードも都市部に比べて遅いが、感染者がより広がり増えた際に、広いがために迅速な医療を受けるのが難しい人たちもいるし、過疎地やネイティブアメリカン居留地などでの病院などのリソース不足も普段から深刻だ。また、モンタナは高齢者の率が全米でもっとも高い州の一つでもある。なんとか感染が爆発的に増えることがないまま収束してくれることを願っている。


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