ふぇみにすとの雑感

日々の雑感、テレビ、社会、フェミニズムについてなど。モンタナ発信。

シカゴ最後の授業

2007-05-30 20:33:22 | 日々の出来事、雑感
今週は春学期の10週め、最後の週です。あとは来週の試験期間を残すのみ。私のシカゴ大学のャXドクとしての3年間も、そろそろ終わりに近づきつつあります。
昨日は社会運動の授業が終わり、今日はャsュラーカルチャーの授業が最後。今日の授業では、先日行ったアニメセントラルコンベンションのchairpersonをつとめた方を急遽お招きできることになりました。学生たちもいろいろ質問があるようだし、どんなお話が聞けるのか、楽しみです。

今学期の授業は、ゲストもたくさんいらっしゃったし、クラスでのディナーやイベント、フィールドトリップなどもあったし、変化があって楽しかったなー。これだけのゲストを呼べる授業というのはなかなか他ではできないので(というか、シカゴ大学内でもなかなかないぞ)貴重でした。あと、近場でイベント類があって、それに行かれるというのは、都市部の学校ならではか。今度田舎地区にいったら、また授業展開どうやって工夫するのか、挑戦は続きます。。

俵義文さんインタビュー@シカゴパブリックラジオ

2007-05-30 03:12:25 | 教育問題
俵義文さん(子どもと教科書ネット21事務局長)がシカゴにご滞在中に、シカゴのパブリックラジオにインタビューされた模様が以下サイトからダウンロードできます。(通訳:ノーマ・フィールドさん)

"Japanese School Textbook Controversy"
http://www.wbez.org/Program_wv_Segment.aspx?segmentID=10795



"Basho the Sumo Wrestler" Sculpture

2007-05-27 21:22:56 | 日々の出来事、雑感
アメリカの飛行機に乗るといつもシートャPットにはいっている、Skymallのカタログ。時間つぶしも兼ねてパラパラ見ることも多いのだが、いつも不思議に思っていた商品がある。

"Basho the Sumo Wrestler" Sculpture

庭に飾り目的で置く「彫刻」らしいのだが、これ買う人いるのか、、?

そして、もっとすごいのが、以下のテーブルだ。
"Basho the Sumo Wrestler" Sculpture and Glass
Top Table


このテーブルがリビングとかに置いてあったら、かなり強烈だと思うのだが、、だが、ここしばらく売っているところをみると、まったく買う人がいないわけでもないのだろうか。

この、"Basho the Sumo Wrestler"シリーズを売り出しているのは、design Toscanoという会社らしい。
http://www.designtoscano.com/shopping/product/detailmain.jsp?itemID=6048&itemType=PRODUCT&iProductID=6048

上記サイトの"Additional Views"をクリックすると、この商品を違うアングルからみた写真が見られるのだが、この相撲とりの前から見るアングルも、かなりすごいものがある。後ろからみたアングルの写真がないが、どうなるのか、興味深いな。。

で、このサイトの左側のリンクから、この会社が出している様々な他の商品をみてみると、どれも強烈なデザインであることがわかった。
しかし、例えばこの"Asia"コーナーのどれと比べても、一番すごいのは相撲とりだと思う。

お、Store Locatorもあるぞ!これら商品が並んでいる悪趣味な店、いったいどこの州にあるんだ?と思ってみてみたら、、
http://www.designtoscano.com/jump.jsp?itemID=22&itemType=CONTENT
うわ、同じ州内、ご近所様だ。シカゴ近郊の、日系食料品店ミツワの近所だぞ。イリノイ、奥が深いな。。

アメリカン・オタクの変遷

2007-05-26 10:37:54 | マンガ・アニメ
アニメコンベンションレメ[トのコメント欄にも少し書いたが、アメリカのオタクがもはや日本のアニメやマンガを自分たちのものとして取り入れ、独自文化として発展させる時代にすでになっているのかもしれない。主に高校生から大学生くらいの年齢層が、自分たちのものとしてアニメやマンガ、ゲームのファン世界に参加することを楽しんでいた。

今学期教えている、ャsュラーカルチャーの授業で、先日ャPモンに関する論文(Anne Allisonの)を扱ったのだが、その論文自体の議論より、むしろ「ャPモン」という題材自体に学生たちが興奮しまくって、議論がひどく白熱したのにも驚いた。でも気づいてみれば、今のアメリカ人の大学生世代は、「ャPモン」のゲームで遊び、アニメをみて育ってきたのだ。子どもの頃から、おもちゃといえばゲーム、ゲームといえばNintendo、ということで育ってきた世代なのである。アニメやマンガより一足先に、もともと日本発信のものとして、アメリカのャsュラーカルチャーの主流になったのは、やはりゲームだろう。ゲームへの高い親和性をもって育ってきた世代が、日本のアニメやマンガを楽しんでいるというのは、不思議ではない。

私が10年ちょっと前に、ミシガンにいた頃見に行ったAnimaniaという団体の上映会でコスプレを見たときも驚いたが、先日のコンベンションで見たものにくらべればまだまだ稚拙だった。当時は、ミシガン周辺でアニメの上映会をする団体はそう多くはなかったようで、オハイオのほうからわざわざ見に来ている人たちもいた。
その頃、私は人類学の入門クラスのディスカッションセクションを教えていたのだが、大学のアニメサークルにおける権力関係といったペーパーを書いた学生がいた。そのペーパーには、日本語ができたり、日本について詳しかったりすればするほど、サークル内での立場が強くなるというようなことが書いてあったのを覚えている。だが、先日のA-Cenで見た光景、そして今教えている学生たちを見ていると、そんな時代はもはや遠くなりにけり、、という感じがする。もはやアメリカ人は、「日本」なんか超えてしまって、自分たちの文化の一部として楽しみはじめたと思えるのだ。その反面、日本のアニメが放映されたり、マンガが出版されるやいなや、字幕をつけたり、末オてネットに載せたりをボランティアでありながら、お互いに競争するかのように、こだわりまくってやっている人たちもいるという。(日本外のオタク界に独特の現象といえるのか。)これも面白い現象だと思った。

そして、なぜかはわからないが、オタク文化はアメリカのマイノリティたちを確実に惹き付けている。オタク文化的なものが、アメリカの主流文化と対極的な要素をもつことの影響なのか、それとも日本のゲームが、幅広い層に浸透した結果なのか、ほかに理由があるのか、、、。以前もこのブログに書いたが、日本研究をとる学生たちは、バブル期のビジネスに興味がある層から、最近はアニメやマンガなどに興味がある層に変わっている。それとともに、(アジア系以外の)マイノリティが増えてきているのではないだろうか。今まで私が履修したり、教えた、日本に関するどの授業よりも、今学期のャsュラーカルチャーにはマイノリティが多かった。これは予想外のャWティブな効果だと思う。この層の中で、将来大学院に進み、日本研究の研究者になる人たちも出るだろう。日本研究の世界、今後かなり変わってくるのではないか、と思う。

実は今学期の授業でも、学者による論文、ジャーナリスティックな文章などいろいろ読んだのだが、結局は生の材料をもってきて、学生といっしょに分析したり議論したりするほうが、学者の書いたものよりよほど面白い!と正直いって思った。アニメやマンガ、ゲームについて、今アメリカで日本研究をやっているアメリカ人学者世代より、今の学生たちのほうが圧涛Iに詳しく、よく知っているし、感覚も鋭いから。

ここまでアメリカにおけるアニメ、マンガのファン文化が成熟してくると、麻生外相が今更「日本マンガ大賞」を作るとかいうニュースも、何を今更、、感が漂ってしまって、時代からずれているような気もするんだよな。。日本政府に評価してもらうなんて、そもそも求めているのかどうかも怪しいというのに。

アニメコンベンションレメ[ト(4)

2007-05-24 15:09:39 | マンガ・アニメ
ブースのあるエリアにも、コスプレ族がたくさんいた。コスプレをしている=insider、していない=outsider的な公式ができそうかもしれない。


同人誌販売の側面が薄く、ブースのエリアはふつうの商売人がほとんど占拠していたA-Cenのハイライトは、masqueradeーコスプレのパフォーマンスセッションみたいなもの?ーのようだった。一緒にいったノーマさんといっしょに、マスカレード見ようと会場のホテルロビーに行ってみた。「マスカレード!マスカレード!マスカレードに来よう!」と叫びながらホテルロビーを宣伝して歩く集団の後にくっついていって、会場らしき場所の前までついた。すると、「すでに1700人分(だったかな?)のチケット配布ずみで、それ以上ははいれません!」というではないか。それを聞いた瞬間、マスカレードこそがメインイベントだと気づいたのだった。だが、時すでに遅し。。

マスカレード会場前で待っている人たち。



というわけで、マスカレードの模様は、授業ブログにアップされている学生のレメ[トや、こちらのサイトの動画をどうぞ。見に行った学生によれば、このセッション最中にプロメ[ズをした人がいたらしい。プロメ[ズは受理され、感動の嵐(?)、盛り上がったんだとか。

パネルには、yuri(百合)についてのパネルと、マンガを描くことについてのパネルに行ってみた。百合のほうは、パネリストの人たちが妙にぼそぼそ話していて、自己完結モードにはいっていて、途中からはいって後ろのほうに座っていた私には何がなんだかわからなかった。しかし、後ろからみた光景が普通の会議と違って、コスプレしている人たちがかなりいるので、不思議というか、面白いものはあった。マンガを描くことについてのパネルは、どうもプロとしてマンガを描く仕事をしているらしい白人男性が、どうやってプロになるのか、とか、プロとしての心得みたいなことを話していて、部屋は大入り満員状態だった。

パネルのスケジュール表をみてみると、マンガ、アニメ、ゲーム系と、カラオケだのスピードデイティングだののゲームっぽいセッション、日本語や日本文化を学ぼう系セッションもちらほら。

しかしながら、コンベンションに実際行く前には、もっとアジア系が多いのかと思っていたのだが、全然そんなことはなかった。もしかしたら、日本人はちょっとちやほやされるムードあったりするのかな?などと思ったりもしたが、甘かった。「日本人」なんてお呼びじゃないほど、アメリカのオタク文化は醸成してしまったのかもしれない。パネルでは「日本」とか「日本人」は残っているようにみえるが、ブースをみても、コンベンションにきている人たちをみても、「日本」なんてそう大きな関係はない感じだった。むしろ、「日本」は自分たちの好みにあわせて導入するときはする、って感じだ。「日本人彼女募集中」なんてシャツは売っていたけれど、コンベンションに参加している人たちは日本人女なんて探しているっぽい雰囲気の人たちは(少なくともその場では)誰もいなかった。むしろ、自分たちが、自分たちの仲間と楽しみに来る場、という印象をうけた。

実際、オタク=男、というイメージはどこへやら、女性の参加者もかなり多かったのだ。そして、人種的にも多様だったし、障がいをもった人たちの姿もちらほらみえた。年齢的には10代後半~20代(高校生、大学生世代)が圧涛Iだったと思うが、親子連れも、30≠S0代風の人たちもいた。なかなか多様なコンベンションだったのだ。私が普段行くような学会に比べたら、圧涛Iに参加者が多様であるようにみえた。

結局、またブースのあるエリアに戻って、土産品を物色。以下の品々をゲット。Hell Kittyシャツはなんか惹かれてしまったのよねえ。。


最後にコスプレで印象に残った方々の写真を数枚つけておきます。

男性がデザイン、縫製した服を女性が着ているらしいのだが「写真とっていいですか?」と聞いたらえらい喜ばれてしまった。男性は、「僕はキャラがきているコスチュームは見るだけで、すぐ再現して作ることができるんだ」とか言っていた。


セーラー服の後ろ姿みて、「写真とっていいですか」と聞いたら、こんな方でした。
どのキャラクターなの?と聞いたら、熱く説明してくれた(けど忘れた。。)


なんだかよくわからんが、目立っていた方。


いろいろなアニメコンベンションのコスプレ荒らし(?)というウワサを学生から聞いた。(たぶんこの人だと思う。)


この方々も目立ってたな。。




最初はよくわからなかったのだが、すぐに「写真撮っていいですか」と聞いてから、メ[ズを撮ってもらって写真を撮るマナーなのだ、と気づいた。そして、コスプレイヤーに話しかけて写真を撮ることで、自分自身も内輪の人間としてコンベンションに積極的に参加しているような気分になったのは不思議だった。「撮っていいですか」と聞いて喜んでもらえたり、会話に発展したりすると、妙にこちらまで嬉しく感じられたり、、。