ふぇみにすとの雑感

日々の雑感、テレビ、社会、フェミニズムについてなど。モンタナ発信。

Field Museumのダーウィン展など

2007-07-30 12:54:38 | 日々の出来事、雑感
引っ越しも明後日に近づいてきた。「シカゴを満喫する」をテーマにしていた(?)今週だが、昨日は友人宅にて飲み会(食事もお酒も美味しかった!)、今日はField Museumに行ってきた。恐竜展とダーウィン展をやっていたので、シカゴを出る前に見ておこうと思ったのだ。

恐竜は「すごいなあ」という感じだったが、案外面白かったのがダーウィン展のほう。ダーウィンの生涯をたどりながら、彼の進化論についても(素人や子どもにもわかるように)説明している展示だったのだが、けっこうャ潟eィカルな議論にも言及していた。creationistからの反発の歴史とか、形をかえてintelligent design論として出ていることとか、また「進化論はただの『理論』にすぎず、同意されているわけでも事実だともいえない」的に言われることに対して、科学における「理論」というのはそういう意味ではなく、テストが積み重ねられ、それに基づいた結果が「理論」なのだ、というような、「理論」の意味に関する解説もあったりした。そして、進化論がダーウィンの空想の産物ではなく、実際の綿密な長年にわたる調査研究に基づいて編み出された理論だということがよくわかる展示設定になっていたと思う。夏休みの子どもが来やすい時期にこういう展示をするのは意義あることだなと思った。

あとは、ネイティブアメリカンや、パシフィックアイランダー系の展示を軽くみて帰ってきた。このあたりの展示も、飾られてあるものじたいは素晴らしいのだけれど(これらの展示物がいったいどういう経緯で飾られることになっているのか、奪われてきたんじゃないのか、とか思いを馳せざるをえない面はあるが)、展示自体から「歴史」を感じるのが難しい、という問題点はやはりあるなと思った。ネイティブやパシフィックアイランダーの展示されているものや生活のようすが、永遠に変わらない、固定された「時」であるかのような印象を受けてしまうのだ。文化人類学において、とくに非欧米/「第三世界」の「文化」が変化せず、歴史がないものとして、いわゆる"ethnographic present"として描かれてきてしまったという重大な問題が、こういった展示にもやはり反映されてしまっているのだろうか、と思った。展示する側もそうならないように意識はしているのかもしれないが、それでも見る側にとって、「歴史」性を感じづらいのだ。そして「今にも伝わる伝統」という面を強調することで、「伝統」というもの自体が歴史的につくられてきて、変化するものという視点がみえてきづらくなっているようにも思えた。あの展示をみた人たち(とくに子ども)は、ネイティブアメリカンやパシフィックアイランダーは大昔からずっと、まったく変化のない生活を送ってきたのかと思ってしまうのではないだろうか。そして、ネイティブアメリカンがいかに白人たちに迫害、搾取されてきたかの歴史も、太平洋の島々が、いかに欧米や日本からの植民地主義に苦しんだか、という歴史も、展示からはほとんど見えてこなかった。
たまたま先日、美術館のArt Instituteを見に行ったばかりで、そこで展示されるヨーロッパやアメリカなどの絵画や彫刻、調度品などの類いが、細かく年代別に区分されて展示されているのと、大きく違う印象をうけざるをえなかった。

いつも思うのだが、Art InstituteとField Museumの展示物の住み分けもある意味フシギな面がある。なぜ、ネイティブアメリカン関係の、素晴らしく件p的な織物やアートの類いは、Art InstituteではなくField Museumにあるのか、、?「美術史」ではなく「人類学」という、守備範囲とされる分野の違いも影響しているのかもしれないが。

写真はField Museumと、そこからのダウンタウンとミシガン湖の眺め。今日はいい天気だったので、湖もとてもきれいだった。







井口もシカゴから引っ越しか

2007-07-28 21:33:18 | 日々の出来事、雑感
ホワイトソックスの井口選手が、フィリーズに移籍するらしい。
私と同じような時期にシカゴから出るとは、引っ越し仲間だなあ。
彼はフィラデルフィアという都市へ、私はど田舎に行くってのは大きな違いだけど。

シカゴというのは、大都市のわりには日本人コミュニティが西海岸やニューヨークなどと比べればやはり小さく、日本からの「ホワイトソックスの井口を見にシカゴに来よう」ツアーなんかもなさそうだったし(そもそも日本からシカゴに来る観光客自体が少ない)球場にいっても、そう大人気選手という雰囲気にはなっていなかったのがちょっと可哀想でもあった。「タダヒト」が発音しづらいようで、アナウンスメントも「タダイト」と言われてしまってたし。フィラデルフィアだと、ニューヨークからそう遠くもないし、東海岸だし、かえって人気が出るのかもしれないな。

しかし、井口公式ブログをみると、すぐフィラデルフィアに移動して試合に出るとある。野球選手も大変な商売だな。きっと家の引っ越しなどは後日にするのだろうけれど、、、たしかにシカゴは慣れると案外住みやすくなるし、なかなか離れがたい気分になる街ではある。

井口選手がホワイトソックスに入団したのが2004年末、私がシカゴに来たのが2004年の8月末。そして同じ月にシカゴを出る、ということで、井口と私のシカゴ滞在期間はかなり重なるのだった。といっても、唯一の接点は球場でみたことと、ミツワのパン屋に飾られた井口サインを見た事くらいだけど、、ちょっと親近感を感じてしまうのだった。

クルマ整備完了

2007-07-28 07:39:42 | 日々の出来事、雑感
来週の長距離運転を控え、今朝、クルマを修理屋さんにもっていってチェックしてもらった。クルマの整備ひとすじウン十年といった雰囲気のおじさんがやっている、建物内がゴチャゴチャ、グチャグチャした、何ともいえない味のあるハイドパークの修理屋さん。ハイドパーク滞在中、お世話になりました。
二ヶ月前に修理に出したばかりなので、とりあえずは問題もとくにないようすだった。来週の3~4日間の運転のための準備がこれで完了。

あとは家で洗濯して、捨てるものを捨てたりなんだり。引っ越し屋さんに梱包も頼んでしまったので、捨てるものだけ捨てて、自分でもっていく荷物さえまとめておけば、なんとかなるだろう。。

昨晩は友人が呼びかけてくれた、歓送飲み会。そして、なんと謎のクライスラーの太鼓をひきとってくれる人がいた!!なんかけっこう喜んでいただいてしまって、有り難いことだ。



Macy'sのラーメン屋&美術館

2007-07-26 11:29:24 | 日々の出来事、雑感
今日もダウンタウンをふらふら。気が向いたので、ミュージカルWickedを安く見られる抽選に参加してみたが、やはり外れ。平日のマチネの抽選でも、集まったひとたちはたくさんいた。大人気なのね。。外れただけで疲れてしまって結局見なかったのだが、何となくみたいような気もしないでもない。週末にでも比較的安めのチケット、買って行くかなあ。(一時期より値段落ちたっぽいが、それでもけっこう高いんだよな)これも引っ越し準備からの逃避活動か!?

ミュージカル抽選に外れた後、ダウンタウンLoop地区にあるMacy'sの7階に行った。ここになんとラーメン屋ができたとネットでみたので、行ってみたのだ。日本食スーパーでもなく、日本人街でもなんでもない、ダウンタウンのMacy'sにまさかラーメン屋ができるとは、驚きである。
行ってみたら、ちょっとオシャレ系food courtで、ラーメン屋はその中の一店舗のNoodlesという店。"by Takashi Yagihashi"ということで、日本人だか日系のシェフの店らしい。(といっても、もちろんその場でつくっているのは日本人シェフではなくて、ラティーノっぽいひとたち)。

味噌ラーメンを頼んでみた。チャーシューのかわりに豚ひき肉がはいっていたが、具はもやしやねぎがけっこうたくさんはいっていて、麺もなかなかまあまあ。けっこう量も多かったし。スープは私の好みからはちょっと甘めという感じで、個人的にはミツワの山頭火のスープのほうが好きかも。(具はこちらのほうがミツワのよりいいな。)しかしながら、ダウンタウンでラーメンが食べられるだけで有り難いことである。並んでいた他のひとたちが頼んでいた、チャーハンに餃子、サラダがセットになっているコンビネーションメニューがなかなかよさげだった。チャーハン、美味しそうに見えたし。(食べてないから本当のところはわからないが。)

ラーメン食べて、あとはArt Institute of Chicagoをだいぶ長い時間かけてじっくり見て、帰ってきた。今まで行ってはいるが、けっこう慌ただしくしか見てなかったんだよね。。とりあえず美術館はこれで満喫。

(追記)やっぱりMacy'sっていうと、違和感残るなあ。元Marshall Field's本店なのだけれど、私がシカゴ滞在中にMacy'sに買われてしまったのだよね。



Hyde Parkに突然出現した謎の馬

2007-07-26 11:22:42 | 日々の出来事、雑感
日曜の夕方、友人たちと近所のPointと呼ばれる湖畔の公演でピクニックをしたのだが、その時突然出現した、馬に乗る人々。。警察官でもないのに、突如として出現したのだった。乗馬愛好会とかなんだろうか。こういうひとたちをシカゴで見たのは始めてだ。

ということで、シカゴなのにシカゴじゃないみたいな写真が撮れてしまったのだった。