国立女性教育会館(NWEC)が、仕分け関連のニュースでとたんに有名になってしまったようだ。蓮舫議員と、神田道子さんのやりとりは、何度もテレビで流れたときく。私もyoutubeで見てみたのだった。
さて、その件について、フェミニズム業界では「日本の女性の地位向上のため、NWECの存続は必須」だから、予算削減に反対してください!という要望を出してくれとかいうメールがMLでまわってきたりしている。
これをみて、「えーっ、別に「女性の地位向上のため」にNWECって必須じゃないのでは」と思い、ちょっとこれは要望しようとは思えんなあと思っていたところ、北原みのりさんが、「国立女性教育会館というハコはいらないと考えるし、予算削減に反対する気も起きない」という趣獅フ文章を書かれ、ネットに掲載していた。
http://www.lovepiececlub.com/kitahara/2009/11/post-184.html
http://www.lovepiececlub.com/kitahara/2009/11/post-184.html
http://www.onnamedia.com/kitahara/?itemid=124
私も書こうかなと思ったけど、これ言ったらまたフェミニズム業界内で微妙な立場になるのかしらと思ったりする面もあったので、北原さんがはっきり書かれたことは、すごいと思う。やっぱりちゃんと書かないとダメだね。書かないと、同じような立場の人が実はいた、ということがわからないままになってしまう。
私も、北原さんに同感だ。ヌエックはあの場にある必要はまったくないと思う。本当に遠くて行きづらいもん。ましてやテニスコートやお茶室などがある必要もないだろうし、どう頑張っても現在の場所と、男女共同参画関係特化機能のままでは、稼働率だってあがるとは思いづらい。今だって、部屋利用状況をサイトで確認すると、テニスコートとか調理室はそれなりに予約されているけれど、肝心の男女共同参画がらみの利用が多いとはどうみても思えないし。
ヌエックが行っている調査や、ジャーナルの類いも、大学や学会がジャーナルを出してきている現在、何がどう役に立っているのかわかりづらいものがある。(個人的には、内容にもいまいち興味がもてない。)研修の類いも行っているようだが、おそらく一番人を集めていると思われる夏の男女共同参画フォーラムには何回か行ったことがあるけれど、ここ数年はテーマも限定されていたりして、勢いは明らかに落ちていた。地方の行政職員とかが多く出席しているのだとも思われるし、市民の出席のために地方の行政が助成を出したりすることによって、地域の運動体などを行政がとりこんでいくという、いわばマイナスの役割も果たしている面もあるのではないか。そんな背景もあり、本当にあのフォーラムが必要なのか、といわれると、どうなんだろうかなと思ってしまう。
たしかに、ヌエックのつくるデータベースや、集めるアーカイブの類いは貴重なものもあり、情報事業は残してもらいたいところだ。でもほかは、、。本当にヌエックという施設や事業をそのまま残すことが、「日本の女性の地位向上のため」必要なのか謎だと思う。少なくとも私はそうは思わないんだよな。
最低限、予算削減への反対を呼びかける段階で、「日本の女性の地位向上のため」どのように具体的に役立つものなのかを、(内輪だけでなく)一般市民誰にでもわかるように説明できないようでは、ダメだろう。
話題の神田道子さんが書いた「国立女性教育会館の30年間を振り返る」という文章が会館のジャーナルに掲載されているが、その中で神田さんは「女性が力をもち、その力を発揮していく社会基盤として必要になるのが、男女共同参画意識の醸成である」と述べる。出た、「意識の醸成」! 会館の役割は、この「意識の醸成」ということらしい。
ここからして、社会において女性がおかれている問題の数々から、ずれているとしか思えなかったりするのだった。
さて、その件について、フェミニズム業界では「日本の女性の地位向上のため、NWECの存続は必須」だから、予算削減に反対してください!という要望を出してくれとかいうメールがMLでまわってきたりしている。
これをみて、「えーっ、別に「女性の地位向上のため」にNWECって必須じゃないのでは」と思い、ちょっとこれは要望しようとは思えんなあと思っていたところ、北原みのりさんが、「国立女性教育会館というハコはいらないと考えるし、予算削減に反対する気も起きない」という趣獅フ文章を書かれ、ネットに掲載していた。
http://www.lovepiececlub.com/kitahara/2009/11/post-184.html
http://www.lovepiececlub.com/kitahara/2009/11/post-184.html
http://www.onnamedia.com/kitahara/?itemid=124
私も書こうかなと思ったけど、これ言ったらまたフェミニズム業界内で微妙な立場になるのかしらと思ったりする面もあったので、北原さんがはっきり書かれたことは、すごいと思う。やっぱりちゃんと書かないとダメだね。書かないと、同じような立場の人が実はいた、ということがわからないままになってしまう。
私も、北原さんに同感だ。ヌエックはあの場にある必要はまったくないと思う。本当に遠くて行きづらいもん。ましてやテニスコートやお茶室などがある必要もないだろうし、どう頑張っても現在の場所と、男女共同参画関係特化機能のままでは、稼働率だってあがるとは思いづらい。今だって、部屋利用状況をサイトで確認すると、テニスコートとか調理室はそれなりに予約されているけれど、肝心の男女共同参画がらみの利用が多いとはどうみても思えないし。
ヌエックが行っている調査や、ジャーナルの類いも、大学や学会がジャーナルを出してきている現在、何がどう役に立っているのかわかりづらいものがある。(個人的には、内容にもいまいち興味がもてない。)研修の類いも行っているようだが、おそらく一番人を集めていると思われる夏の男女共同参画フォーラムには何回か行ったことがあるけれど、ここ数年はテーマも限定されていたりして、勢いは明らかに落ちていた。地方の行政職員とかが多く出席しているのだとも思われるし、市民の出席のために地方の行政が助成を出したりすることによって、地域の運動体などを行政がとりこんでいくという、いわばマイナスの役割も果たしている面もあるのではないか。そんな背景もあり、本当にあのフォーラムが必要なのか、といわれると、どうなんだろうかなと思ってしまう。
たしかに、ヌエックのつくるデータベースや、集めるアーカイブの類いは貴重なものもあり、情報事業は残してもらいたいところだ。でもほかは、、。本当にヌエックという施設や事業をそのまま残すことが、「日本の女性の地位向上のため」必要なのか謎だと思う。少なくとも私はそうは思わないんだよな。
最低限、予算削減への反対を呼びかける段階で、「日本の女性の地位向上のため」どのように具体的に役立つものなのかを、(内輪だけでなく)一般市民誰にでもわかるように説明できないようでは、ダメだろう。
話題の神田道子さんが書いた「国立女性教育会館の30年間を振り返る」という文章が会館のジャーナルに掲載されているが、その中で神田さんは「女性が力をもち、その力を発揮していく社会基盤として必要になるのが、男女共同参画意識の醸成である」と述べる。出た、「意識の醸成」! 会館の役割は、この「意識の醸成」ということらしい。
ここからして、社会において女性がおかれている問題の数々から、ずれているとしか思えなかったりするのだった。