ふぇみにすとの雑感

日々の雑感、テレビ、社会、フェミニズムについてなど。モンタナ発信。

スタッフの視点からみたアメリカのアニメコンベンション(2)

2007-06-03 06:48:00 | マンガ・アニメ
前エントリからの続き。

アメリカのアニメやマンガファン文化がどうなっていくのか?アメリカで作られた日本風アニメも最近、でてきたし、アニメセントラルにも、マンガを描くアメリカ人アーティストの姿もたくさん見えた。(ゲストのアディーさんもその一人)。アメリカナイズされていって、「日本」発信なものは失われて行くのか、だとしたらそれについてどう思うか?といった質問が学生からでてきたが、例えばシカゴ発信のハウスミュージックが世界に広がり、日本のDJなどもでてきているのと同様、マンガやアニメもそうなっていくだろうし、それは悪いことではないはず、とのことだった。

アニメセントラルを今後どうしていきたいか?という質問にたいしては、アニメやマンガのみならず、ゲームやJ Popなどを含めた、マルチジャンルな催しにしていきたい、という答えだった。今回も日本からバンドを招いており、これはアニメセントラルのみならず、アメリカの他のコンベンションでもあるそうだ。本業がDJであるベリルさんだが、2009年から、アニメセントラルとは別に、ミュージックフェスティバルを開く方向で計画が動いているとのこと。最初は、J Pop中心のものとして、だんだんK Popや、タイの音楽など、いろいろ広げていき、アジアの音楽フェスティバル的にしていきたいという。J Pop系音楽がこれだけ広がりつつあるというのも、知らなかった。

アメリカでこれだけアニメやマンガが人気を得てきた理由として、ベリルさんもビデオゲームをあげていた。特に、ファイナルファンタジーの影響力の大きさはものすごく、子どもたちはほぼ皆、遊んできている。学生によれば、たしかに、ファイナルファンタジーのコスプレの人たちは、コンベンションでも多かったようだ。

「ご自分のことをオタクだと思いますか」という質問に対して。ベリルさん、アニメ・マンガにはまって最初のうちは、自分はgeekじゃないと思ったりしていたが、今はもう自信をもって「オタクだ!」と言えるとのこと。

地元在住の方々を招く授業も、いいものだ。充実した時間だったし、お二人とも熱意もすごいし、ウィットに富んだ話もうまくて、面白いストーリーをたくさん共有してくれた。アメリカのファンコミュニティの歴史の話などは、Otaku Unite!のビデオと共通するところも多かった。じっくりリサーチしたら、かなり興味深いのではないだろうかと思えるテーマだ。


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