ふぇみにすとの雑感

日々の雑感、テレビ、社会、フェミニズムについてなど。モンタナ発信。

ハリケーンカトリーナ:人種差別的報道?

2005-08-31 22:45:43 | ニュース、時事ネタ
ハリケーンカトリーナについての報道で、yahoo.comがほぼ同じような状況にみえる2枚の写真に、レイシストなキャプションをつけている!と指摘するサイトが。
http://yahooracists.ytmnd.com/

確かに同じような状況だが、白人と黒人とでこの捉えられ方の違いは何なんだ。

やっぱりナショナルガードがなかなか救助に来ないのは、イラクに行ってしまっていて人数が足りていないからではないか、、という説がネットやテレビ報道でうっすら出てきたか?

ハリケーン

2005-08-31 18:29:57 | ニュース、時事ネタ
テレビをつけると、どのチャンネルもハリケーンカトリーナのニュースをやっている。
ここシカゴはアメリカ北部なので、嘘のようによい天気が続いているが、南部のハリケーンの被害は
史上最大級のようだ。先ほどのニュースでは、「9/11と同じくらいのインパクトの災害だ」と言っていた。

今回のハリケーン、アメリカで最も貧しい地域である、南部のミシシッピ、アラバマ、ルイジアナなどを直撃したのが、ますますやりきれない。ひどい被害にあったり、今現在も難民状態になっているのは、前もって逃げる手段をもたなかった貧しい層が多いのではないかと思う。現在、ニューオリンズのスーパードームに避難している人たちは、スーパードーム自体が危険だということで、ヒューストンのアストロドームに移送されるらしい。日本でいえば、東京ドームに避難した大量の人たちが、名古屋あたりに集団で移送されるようなものか。大変な事態だ。

日本のインターネットを見る限り、このハリケーン被害はそう大きな報道ではなさそうに思われるが、テレビや新聞ではどうなんだろうか。ネットに報道が少ないのは、被害地域が南部で、日本でよく報道に出てくるような、ニューヨークやワシントンに関係がないせいか?あるいは、あまり日本人が多くない地域だから?新聞社の特派員などがいない地域だからか? 

先ほどのニュースでは、「いったい軍はどこに行ったんだ?連邦政府は?全然救援活動にも来ないし、何もしてくれていないじゃないか」という、被害地域の住民の声があった。連邦政府批判、そして軍批判が思わぬところから出てきている。救援活動が著しく滞っているという事態に、イラク、アフガニスタンなどでの戦争は関係あるのだろうか?とふと思ってしまった。

ハリケーンの影響で、ますますガソリンの値段もあがりそうだ。余裕で3ドルは超えており、先ほどのCNNではアトランタで6ドル近くまでいっているガソリンスタンドがあると言っていた。どこまで高くなるんだろう。。

怪しすぎるぞ心理学の文化研究!

2005-08-24 09:06:09 | 人類学
「風景の見方に洋の東西で違い・・米の大学が研究」なる読売新聞の記事を、今日のYahoo Japanで見つけた。
「相変わらずこんな研究してるのか」と思って読んでみれば、やはり・・私の出身校、ミシガン大学の研究者によるものだという。あああ。。。

ミシガンの心理学部に、こういう研究をせっせとしている人たちがいるのだよね。しかし、こんなしょーもないこと、いつまでやってるんだか。はっきりいって、怪しすぎるし、古すぎる。なぜ同じようなことを繰り返して、飽きないのだろうか?いい加減にしてくれ、といいたいよ。

この読売の短い記事を読むだけで、変なところがいっぱい!

1)「欧米人」っていったい誰のこと? 
この「実験」とやらでは、「欧米人」は「欧州系アメリカ人」を指しているらしい。すなわち、先祖がヨーロッパから来た、一般的にいう「白人」のカテゴリーにはまる人たちなのだろう。
だが、「欧州系」と一言にいっても、「欧州」は北欧からロシア、イタリアやギリシャまで含む、広い地域だ。そして、「欧州系」と他の系統が混ざっている場合だって十分ありえるが、混ざった人たちは無視、なのだろうか。
そして、この記事では「欧州系アメリカ人」が「欧米人」となったり、あるいは「米国人」の代表とされたりしているようだが、「欧米人」だって「米国人」だって、白人以外の人ってすごーく多いのよねえ。その人たちは完全に無視か? はっきりいって、この研究デザインからして、人種差別的ではないのだろうか。

2)「アジア人」って誰?
同様に、「アジア人」のカテゴリーも謎である。「中国人」とか「日本人」とか、「国」の枠で人々をくくっていることがそもそもおかしいだろうし、一言に「中国」といっても広大な地域。様々な文化なり言語なりがあるはずだ。日本だって、民族/文化的には、「日本人」のみならず、アイヌ、沖縄の人々、在日の人たちなど、様々な人たちがいる多民族国家である。この系統の心理学の実験に参加したことが私もあるが、「日本人」の選択肢はあっても、日本の中のマイノリティに関する選択肢はほとんどの場合なかった。この場合の「日本人」は単に国籍を指すのか、それとも民族なのか、謎である。
そして、「中国人」と「日本人」が「アジア人」の代表、的なくくられ方で語られているのも変だ。アジアはでかいのだ。インドだってパキスタンだって、中東だってアジアだぞ。

3)大学生と院生の比較?
論文自体を読んでいないので何ともいえない面はあるが、この読売の記事で見る限り、「米国人」に関しては「同大の欧州系米国人」、「アジア人」に関しては「中国人留学生の大学院生」を比較したようである。「米国人」がいまいちはっきりしないが、アメリカ大学における心理学の慣例からいえば、おそらく心理学入門講座を履修している大学1年生に、extra creditをあげるから(若干成績にャCントを上乗せするから)といって、実験対象になってもらう場合がほとんどである。もしこの実験が慣例に従ったと仮定するなら、大学1年生と、大学院生を比較していることになる。
大学院生のほうが、大学生より単に背景情報に注意を払う傾向があるから、この実験結果の差が出た、という可能性はないのだろうか?

そして、そもそも「欧米人」と「アジア人」という巨大カテゴリーにはいる人たちの研究として、階層的にも年齢的にも、地域的にも限定された一大学の大学生という人口を使っていいのか、という問題は、常にこのようにお手軽に被験者を探す事が多い心理学実験にはついてまわるだろう。
とくに「アジア人」。ミシガン大学にきている中国人の留学生といえば、政府から奨学金をもらって来ている、いわばスーパーエリートたちだ。彼らが果たして「アジア人」の代表といえるのかどうか? うーん、おかしすぎる。

4) 恐るべき推定
この研究チームの推定がまたすごい。『周囲のことをあまり気にしない欧米人と、調和を重んじるアジア人の行動傾向とも一致することから、研究チームは「かんがいや農作業を組織的に行う稲作など、歴史や文化と深い関係があり、両者の違いの始まりは2000年以上前にまでさかのぼるはず」と推定している。』んだそうだ。

「周囲のことをあまり気にしない欧米人」って、いったいどこから出てきたんだ?単なるステレオタイプに従っているんじゃないのか? 欧米人っていったって、いろいろな人がいて、周囲のことを気にしすぎるあまり精神を病んだりしている人がすごーく多いのもまたアメリカなんだぞ~。

「調和を重んじるアジア人」ってのもねえ。「菊と刀」の世界に戻ったかのような、恐るべき日本人論ぶり。理論的に古すぎだと思うが、こんなことをいつまでもやっていていいのか、心理学! そしてこの研究のコワいところは、それを「アジア人」にまで広げているところだ。「アジア人が調和を重んじる」わりには、日本だってdこだって、戦争は起こすし、民族紛争はあるし、テロだってあるわけだしねえ。

そして、原因を「稲作」に求めているところがまたすごい。広い広い中国全土で、稲作がありとあらゆるところで行われていたとは聞かない。日本だって、稲作やっていた地域もあるが、山中に住んでいる人だっていただろうし、漁業の人だっていたよね。北海道はまるで無視なのか? そして、チベットの人たちや、遊牧民のモンゴル民族などは、「アジア人」ではないというのだろうか?

しかし、こんな研究をニュースとして紹介する読売は・・さすが読売というべきか。
「アジア人」で、メンタリティーをくくろうという発想って、「大東亜共栄圏」につながりかねない発想じゃないかって思うのは、私だけじゃあないよねえ・・



ガソリン高騰

2005-08-23 17:51:35 | 日々の出来事、雑感
ガソリンが高い! 家の裏にあるガソリンスタンドでも、何と1ガロン3ドルもするのだ。
週末は、家から約一時間くらいのオヘア国際空港との往復が2回あったので、ガソリンを入れる必要があった。
ほんの満タンの半分の量をいれただけで、本来の満タンと同じくらいの額をとられてしまった。うーん、この状態が続くと、家計に響くぞ。。

全米でこの高騰ぶりらしく、毎日のようにCNNなどでガソリン高騰ニュースが流れている。まったく、ブッシュの陰謀か!?まったく、テキサスでバケーションとって遊んでいる場合なのか!?と怒りは募るばかり。
(反戦座り込みやっている人々を完全に無視している態度も許せんが。)
車社会のアメリカにあって、ガソリン値段の高騰というのは、人々の生活を直撃する。タクシーも値上がりしただろうし、公共交通だってこの状態が続けばまた値上がりしそうだ。そして、トラックなどで輸送する食料品などの値段にだって反映されるかもしれない。
一ガロン5ドルまでいくんじゃないか、という噂もあったりするし、恐ろしいことだ。。まだシカゴの都市部に住んでいるので、車を使うことも少ないが、郊外や田舎のほうに住んでいる人々にはかなり厳しい状態に違いない。



窓枠、VoIPなどなど

2005-08-16 08:52:18 | 日々の出来事、雑感
シカゴに戻ってきてから、ぼやぼやと日々の雑事をこなしながら生活しています。

先日は、私の住むアパートの窓を取り替える工事がはいりました。1920年代に建てられたという、強烈に古いアパートで、古めかしい木枠の窓だったのを、アルミ(非常口付近は鉄)の枠に変える工事だったのです。
工事やさんがいる最中、結局私はずっと部屋にいたのですが、工事人の兄ちゃんたちがラジカセを持ち込んで、ラップ系など、アフリカンアメリカンの好きそうな音楽のラジオをがんがんにかけているという、、おかげで、部屋にいた私までも、そのラジオと工事の大音響の中で過ごすことに。
まあなんとか無事窓枠も変わって、外したエアコンも再度取り付けてもらって、ひと安心。

家の電話を、VoIP(IP電話)に先日変えました。とその途端、ケーブルが勝手にディスコネクトされてしまい、電話もテレビも使えなくなり、、週末中不便していましたが、昨日、やっとケーブルライン復活。
IP電話、普通の電話よりかなり安いので変えてみたんですが、こういうふうにケーブルが使えないときとか、停電のときが困るのよね。。とくに一昨年の北米大停電を経験した私は、停電のときに電気のいらない、ふつーの電話がたいそう役に立ったのを実感しているのでした。

でもやはり金には替えられん、、というので、とりあえずVoIP試してみることにします。今までと同じ電話会社のAT&Tのにしたので、不具合がおきて変えたくなってもそう面唐ナはないのではないかと期待したい。
以前、某電話会社と盛大なけんかをした前歴があるので、電話関連のトラブルはなるべく避けたいのよねえ。まあ、電話トラブルはとにかくアメリカにいる限りはついてまわるものなのかもしれませんが。