ふぇみにすとの雑感

日々の雑感、テレビ、社会、フェミニズムについてなど。モンタナ発信。

「ヒラリ°c員」という呼び方

2007-01-29 01:54:57 | ニュース、時事ネタ
来年の大統領選を控え、シカゴを地元とするバラック・オバマ議員、そしてヒラリー・クリントン議員の立候補表明などがあり、予備選挙にむけての報道が出始めた。

しかし、日本のニュース系サイトを見ていてなんか気になるのが、「ヒラリー議員」とか「ヒラリー氏」という呼び名である。他の人たちは「オバマ議員」「エドワーズ議員」などと呼ばれているわけだから、本来は「クリントン議員」であるべきなのに、なぜヒラリー・クリントンだけが「ヒラリー」のファーストネーム+「議員」って呼び名になるんだ?「クリントン」という名前で、彼女の夫である元大統領のビル・クリントンを連想させる、ということが理由として挙げられそうだが、しかしビル・クリントンは「議員」であったことはないので、単に「クリントン議員」とか「クリントン上院議員」といえばヒラリー・クリントンを指すというので紛らわしくはないだろう。

そもそも、ブッシュ大統領だって、同じ名字をもつ父親もそんなに昔ではない時に大統領だったのだが、単に「ブッシュ大統領」なのにな。(まあ父親と「ジョージ」部分も同じ、ということもあるだろうが。)

日本語でgoogle検索してみると、「ヒラリー議員」や「ヒラリー氏」のほうが「クリントン議員」より、やはり多くでてきてしまう。(ヒラリー氏136,000件、ヒラリー議員147,000件、ヒラリー上院議員203,000件、クリントン議員11,000件、クリントン上院議員248,000件)
いちおう「クリントン上院議員」はたくさんあるのだが、この場合、「ヒラリー・クリントン上院議員」としてフルネームで書かれる際の一部として出てくるケースが多いようだ。

日本のメディア、いつまで「ヒラリー議員」「ヒラリー氏」という言葉を使い続けるのだろう。そして、もしヒラリー・クリントンが大統領になった暁には、「ヒラリー大統領」と呼ばれ続けることになるのだろうか。うーん。。

(まあ、私はヒラリー・クリントンよりも、オバマを支持したいわけだが、、アカデミー賞ドキュメンタリー部門受賞のいきおいで最後にゴアが一気にきて、ゴアーオバマライン、ってのもいいなーと思うのだけれど。いづれにせよ、今回は民主党に必勝してもらいたい。じゃないと、本当に困る。。。)

久々の変なスパム

2007-01-28 02:20:14 | 日々の出来事、雑感
「オオアリクイ」スパム以降、いつも変わり映えのしないスパムメールが続いていたのだが、今日変なのがきた。
といっても、よくあるスパムメールを単に機械末ナ日本語にしただけみたいなんだが、かなり意味不明。これに引っかかる人がいたらビビるぞ。。

以下、この怪しいスパムです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

新年おめでとう

以下に関しての逆転 26/01/2007呼び鰍ッる 私の名前がメ[ル・パタースン氏(イギリス諸島カナダロイヤル銀行Investment Management (英国)株式会社の地方の長)である

私がスイスの英国の市民顧客に関して銀行、勝利者のRatnavale氏について、書いている 誰が9月7日月曜日1998時GMTに14:22に墜落事故の彼の妻と一緒に死んだか 英国 それらがニューヨークからジュネーブまで飛んでいる間。 より多くの情報のための(ともみ註:カッコの中にURLが書いてある。クリックしてやばいリンク先だとまずいので、これは削除します)を見てください。

今は亡きVictor Ratnavale氏が20の合計を私たちの銀行に残した彼が家族全体と死んだので550万ャ塔h(£2550万が激しく鼓動する)と誰がこれまでこのお金のために来る。 唯一の人であるすなわち私が勝利者の
Ratnavale氏が銀行に受け継ぐべき少しの近親者も与えなかったのでこのお金に気付いていて彼のお金。
今、私は投資のためにこのお金をあなたの国に移すという銀行の立場を使いたいです。 もし私がこれを移すことができる所にあなたが私にアカウントを提供できれば ( 20 550万ャ塔hの ) £2550万が激しく鼓動する。

残りの50%が私のためのものであるものとする間、私はあなたにこの資金全体の40%をあげて、特別の10%は
移転料金〔充電〕のためのものであります。 私はあなたからの好ましい返事を受け取ることを希望しています。

メ[ル・パタースン氏.

この電子メールがenglishのために末ウれたことに気を付けてください ありません 私の最初のlangaugeだった。

進化論とカンザス州

2007-01-21 00:08:50 | 教育問題
所用でカンザス州に行って来た。
アメリカのど真ん中、竜巻がくるオズの魔法使いの世界の州であり、"Red State"として知られるところだ。

そして、進化論を州の公立学校で教えるべきかどうかの議論で、注目を集めてしまった州でもある。
州の教育委員会が保守派が支持により、進化論を州の教育カリキュラムから排除する決定を行ったのだ。最近の最近の動きに関する、AP通信による報道によれば、2005年に共和党が多数派となった教育委員会決定として、進化論は問題がある理論であり、宗教の影響を色濃くもつIntelligent Design (ID)論をすすめる派が求める表現をとりいれた標準が導入されたが、昨年の選挙により、民主党と共和党穏健派が多数派となったことで、また進化論をとりいれる方向に決定が変わるだろうと言われているようだ。

カンザスで子どもを育てている人たちの話では、カンザス州内でも進化論を教えるかどうかの状況が地域によっても違うという。保守的な地域ではあまり教えられないが、比較的リベラルな地域は大丈夫だとか。そして、やはり昨年の選挙で、様々な地区で民主党が勝った事でかなり政治的な状況が変わり、進化論も教えやすくなるだろうということだった。

カンザスの大学で生物学の基礎講座を教えている人に会ったので、この状況下で進化論を教える経験について聞いてみた。彼によれば、やはり非常に大変だという。進化論を教えないカリキュラムのもとで高校に行ってしまった学生たちは、基礎の基礎から欠けている。まったく何も知らないだけならまだましだが、高校で思い切り進化論がトンデモ理論だと言われまくって来た学生たちもいる。その状況では、抵抗も非常に大きいし、基礎力も完全に欠落しているため、生物学の入門講座は結局進化論の基礎の基礎をさらうだけでせいいっぱい。ほかのことが教えられずに終わってしまうのだと。

この話を聞いて、進化論を教えないカリキュラムのせいで、学生たちの基本的な「科学」の力にかなりの影響が出ているのだなと感じられた。進化論を高校である程度学ぶほかの州の学生たちに比べて、カンザス出身の学生たちは、生物学を学ぶ上で非常に不利になる。生物学の知識は、将来生物学にすすむ学生たちのみならず、農学でも、食物栄養関連でも、医学や看護学でも必要だろう。それを考えるとかなりの影響である。

日本でインテリジェントデザインID説を導入したがっている、統一協会やら産経やらは、日本の科学競争力を落としたいってことになるのだろうな。これは「ゆとり教育」なんかより、圧涛Iにインパクト大きいと思うぞ。

abstinence-only sex education(禁欲主義の性教育)についても、州内の地域差もけっこうあるのではないかとのことだった。ただ、禁欲主義ではない性教育を受ける権利はとりあえずは私が訪問した地域ではあるとのこと。親が、「うちの子どもに性教育を受けさせてください」という書類にサインをして提出すれば、普通の性教育が受けさせられるそうだ。ある意味、親が積極的に自分の子どもの教育に関わる必要があるシステムで、必ずしもそれ自体が悪いとはいえない面もあるだろうが、それにしても、性教育以外の科目で親のサインが必要ってことはあまりないだろうし、変ではあるのだが。

アメリカの日本研究とオタク世代

2007-01-14 02:17:50 | 人類学
来学期に日本のャsュラーカルチャーに関する授業を教える予定なので、ぼちぼち準備活動をしている。

英訳されているマンガ状況を調べたりしているのだが、圧涛Iに最近のマンガのほうが訳されているのに驚いた。私が昔読んだ、記憶に残る「名作系」マンガより、むしろ今日本で流行っている旬のマンガが多く出版されているようだ。リアルタイムに近い形で、日本のマンガを、英語で読めてしまうのだ。ついでながら、amazon.comで"yaoi"で検索したら、けっこうたくさん出てくることもわかった。どうやらamazon.comは、わざわざやおい系マンガに(yaoi)と記述してくれているようだ。ある意味便利ではあるのだが、購買者から苦情でもでた結果の(yaoi)印なんだろうかな??

私がアメリカにきた90年代初期は、日本語を学んだり、日本に関する授業をとる学生は、大部分がビジネス関係に興味をもつ人たちだったように思う。当時はバブル終期で、日本について学べば仕事もありそうだし、お金も儲かりそうな雰囲気があったのだろう。また、「日本の成功の秘訣を学ぶ」的なノリで、教育などに興味を覚える人たち。そういう学生の他には、昔も現在も、常にいるであろう、オリエンタリストっぽい興味の学生たちも少々いた。古典文学だの、伝統美術やら券\の歴史だのに興味を覚える人たちのほか、「ぼくは忍者です」と自己紹介する人々もいたり。(自称「忍者」たちは、大学近辺で「忍術」講座を受けていた人たちらしい。)

その後、バブルの終焉とともに、ビジネス系の興味の学生たちがどっと中国研究に移行していき、日本研究には日本のャsュラーカルチャー、とくにアニメ、マンガ妙に詳しいオタク系学部生が圧涛Iに増えた今日この頃。今の学部生などみると、マンガ、アニメから、原宿ファッションに至るまで、妙に詳しいのだ。

というわけで、日本のャsュラーカルチャー授業への需要はかなりあると思われるのだが、私がいる大学ではいまだ誰も教えていなかった。まあ単にそういう興味をもつ教員がいなかった、ってこともあるのだろうが、ャsュラーなものを「下」とみる傾向も一因のような気がするし、それに加えて、日本のマンガやアニメがここ10年ほどで急激に隆盛したアメリカでは、それ以前に日本研究トレーニングを受けた研究者たちにとってマンガというジャンルがあまりに未知であり、詳しすぎる学部生に対して、「脅威」のようなものを感じているのかもしれない、、という気もする。自分がひそかに脅威に感じていることを隠す手段として、「下らない」「マンガやアニメで、間違った日本イメージを学ぶ」などという批判を出してくるのかなとも、、。

今の大学生の世代が大学院に進み、研究者になる頃には、アメリカ(のみならず海外)の「日本研究」というフィールドは、圧涛Iにオタク系興味をもつ人たちが占めてくることになるかもしれない。アニメやマンガを見下そうとする上の世代と、それらにこそ興味をもつ下の世代とで、分野の中での世代間闘争的な要素も出てくるのかも。今の「オタク」系学部生たちのマンガやアニメの詳しさは相当なものがでてきているし、そのために必死に日本語も勉強したりしている。一昔前の、日本語ができなくても日本研究者を名乗れてしまった時代とはほど遠い状況になりつつある。(残念ながら、そういう研究者、まだいるんだけどね。)

現在のアメリカでは、あまりに軽く、表面的すぎる日本のャsュラーカルチャー研究が生産されてきているのも事実だ。だから「ャsュラーカルチャー研究は下らない」と言われる面もあるだが、私は密かに、今の「オタク」学部生世代が研究者になったら、日本研究自体にもいいインパクトが与えられるのではないかと期待もしている。日本語ができないなんてとんでもないし、表面的な、「日本文化を紹介するだけ」では許されない、という状況になってくるのではないか、と。

おそらく、昨今の日本のマンガやアニメ状況に私より圧涛Iに詳しい学部生たちが授業に来るのだろうと思う。勉強になりそうだなー。そこで学生たちが何を考え、どんな発言をするのか、今からかなり楽しみだ。


バタバタ&逃避

2007-01-13 09:31:23 | 日々の出来事、雑感
バタバタ作業に追われたかと思いきや、逃避モードにはいってDVD見まくったり、、という活動を交互にしていた12月下旬~1月初旬。ブログ放置モードにはいっておりました。

一昨日、シカゴ交響楽団コンサートにて、ピアニストのLang Langのショパンのピアノ協奏曲1番を聴きました。若手らしく気合いはいった演奏でしたが、演奏前の「携帯電話の電源を切りましょう」アナウンスまでLang Langさんがこなしていたのが、いかにもアットホームなムードのシカゴ響定期演奏会ならでは、というべきか。

昨日はシカゴ名物ステーキ屋のMorton'sにて、リブアイステーキ、食べ過ぎました。。

そんなこんなですが、ぼちぼちブログ復帰モードにはいります。(来週がちと多忙につき、本格復帰は来週以降になるかもですが)