ふぇみにすとの雑感

日々の雑感、テレビ、社会、フェミニズムについてなど。モンタナ発信。

ケーブル不調

2005-09-30 21:43:36 | 日々の出来事、雑感
先週の土曜から今日(金曜)に至るまでの一週間に、ケーブルの修理屋を3度も呼んだ。
家はテレビ、インターネット、そして電話とケーブルに依存しており、この一週間とんでもなく不便な事態に陥っていたということだ。

昨日、再度ケーブルがつながらなくなり、ケーブル会社Comcastに電話したら、修理は土曜まで来ないとかいう。原因はどう考えても、いつものアパート全体のケーブルボックスの配線問題だ。この一週間の3回のみならず、去年引っ越してきてから10回以上も修理屋を呼んでいるのだ。

Comcastへの電話で、さすがに「一週間に3度も壊れて、どうなってるんだ。せめて明日修理してくれ。え?明日じゃダメ?何とかならないの?スーパーバイザーに文句言いたいので出してくれ」とかとしつこく文句言っている間に『実は明日にも空きがあることがわかって、修理屋を呼ぶ事ができる」などところっと言うことが変わった。やっぱりアメリカ人って「スーパーバイザーを出せ」攻撃に弱いわねえ。おかげで今日ケーブルが何とか直って、こうしてブログを書いたりできているわけだ。

しかし、メールもネットも使えないとなると、非常に仕事がしづらい。しかも普通の電話サービスをやめてしまったので、アナログ回線でつなぐこともできず、メール一本うつのにわざわざ大学まで行かなくてはならない。いかに普段からネットに依存しているかがわかるとも言えるのだが。

怒りがおさまらないので、Comcast相手にしっかり文句手紙書いて、投函しましたよ~。「さっさと問題のこのアパートのケーブルボックスを修理してくれ」という依頼とともに「書面にて返事お願いね」と書いて。さて何か反応は来るかな。

DSLに変えた方がいいかなと思ったりもしたけど、すると普通の電話線を復活させねばならず、面唐セしなあ。ケーブル会社も競争を導入してほしいものだ。

しかし、こうやって電話会社だのケーブル会社だのに文句言い唐オているうちに、どんどんたくましく、といえば聞こえがいいが、エラそうになってびびられるようになってきてしまうんだろうなあ。いづれにせよ電話会社などとの喧嘩って、アメリカ生活に慣れる上では欠かせない儀式みたいなものだという気がする。

30年のシスターフッド in America!

2005-09-28 13:02:23 | フェミニズム
現在、山上千恵子・瀬山紀子監督によるドキュメンタリー映画「30年のシスターフッド」の2006年2月アメリカ上映ツアーの企画をしています。監督お二人と、出演者数人を招いてのパネルディスカッションつきです。

私がシカゴ在住なので、比較的近場の大学を中心に声かけてみたとろ、この企画はものすごい大人気ぶり!今日現在でこれらの大学が上映会を開催する予定になってます。
シカゴ大学、アイオワ大学、グリネル大学、イェール大学、ミシガン大学、セントルイスワシントン大学、ミネソタ大学、イリノイ大学アーバナ・シャンペン校。
この他に、ニューヨーク2~3カ所でも上映会を開く予定。
これらの州に住んでいらっしゃる方々、ぜひぜひいらしてくださいね。詳細はまたこのブログにもアップしていきます。また、ツアー用ブログも作る予定。

アメリカでのこの人気爆発ぶり、すごいです。今回は時間や距離の関係から、アメリカ西部には行かれないのが残念ですが、そのうち今度は西海岸や山岳地区、南部ツアーなんてのも実現したりして!?

日本でももっともっと上映されるべき映画です。どんどん上映会を企画しよう!!

ジェンダーフリーをめぐる論争

2005-09-20 10:19:33 | フェミニズム
先日から、macskaさんのところで、「ジェンダーフリー」と「男女平等」という言葉をめぐって論争が繰り広げられている。

それがまた広がって、斉藤正美さんや書いた文章が引用されたりしているのをちらほら見かけるようになった。
だが、なぜかWeに掲載した私の文章「ジェンダーフリー概念をめぐる混乱の根源(1)」だけを引用されるパターンが多い。途中で切れている文章なので、これだけだとわかりづらいんではないかなあ。
斉藤正美さんと私が「ジェンダー」や「ジェンダーフリー」に関する考察をまとめているサイト「ジェンダーフリー概念から見えてくる女性学・行政・女性運動の関係」がありますので、こちらをご覧ください。

ひとつ言いたいのは、私のャCントは別に「ジェンダーフリー」概念の意味がオリジナルと比べて間違っている、けしからん!ということではなく、その間違いから見えてくる、ひよった行政(もとはといえば「男女平等」がラディカルすぎて反発食らうと考えて、「ジェンダーフリー」を考えだしたんだろうから。)と、それに癒着してきた一部の学者たちの関係という構造的な問題にあります。そして、アメリカ白人の権威を使ったのは、「ジェンダーフリーはアメリカの教育学者が使う言葉だ!」という主張にこだわった学者たちのほう。それが見事に失敗に・・というストーリーから、見えてくる根源的な問題点は何だろう?というところにありました。

NWEC問題続報:ぐるーぷ・わいわいの質問状とNWEC回答

2005-09-20 10:18:35 | フェミニズム
 質  問  状
ぐるーぷ・わいわいのワークショップ申し込みの却下について

2005年8月28日 
独立行政法人国立女性教育会館
理事長 神田道子様

「三井マリ子さんは裁判で係争中の方であり、裁判の一方の当事者の意見だけを主張するような内容はヌエックの主獅ノ合わないのでお断りしたい」とした理由について、文書で9月15日までご回答をお願いします。

【事実経緯と私たちの見解】
 6月10日、私たちぐるーぷ・わいわいは、「女性センターで働く人たちは~三井マリ子さんに聞く非常勤職員の実態」というタイトルでヌエック事業課にワークショップの申し込みをしました。7月4日、電話で「参加決定しています」との返答を当事業課から受けました。ところが、その3日後の7日、その決定が変更される電話がありました。当事業課長の電話によると「三井マリ子さんは裁判で係争中の方であり、裁判の一方の当事者の意見だけを主張するような内容はヌエックの主獅ノ合わないのでお断りしたい」とのことでした。
そこで、私たちは、話し合いを続け、やむなく三井さんに講師を辞退していただくという、講師に対して大変失礼な結論を出すに至りました。その獅O井さんに連絡し、同時に内容や希望会場を変えて再申請をせざるをえませんでした。変更した申込書は7月7日の夜ヌエックにFAX送信しました。9日に電話で問い合わせをしたところ、事業課長から「参加決定しました」という返事をいただきました。
 私たちは、こうしたヌエックの不当な行為に憤りを覚えるとともに、今後このようなことが二度とあってはならないと考えます。「裁判で係争中の方であり」という理由は、ヌエックにおいて過去に同様のワークショップが行われてきたことを考えると、これが正当理由とは考えられません。たとえば住友裁判の原告の報告は過去に何度かありましたし、被告が行政機関の場合でも2001年に東京都中野区非常勤職員賃金差別裁判の原告が報告をしています。なぜ、今回、ヌエックは三井さんを排除したのでしょう。そこにはバックラッシュ勢力から因縁をつけられることを心配したヌエックの過剰ともいえる自己規制が垣間見られます。
 そもそもヌエックは、男女平等を進めるための公共施設です。女性差別を訴えている裁判の原告の話を聞くチャンスを後押しすべきであっても、その機会を制限することは決してあってはならないはずです。
 また、公共施設が他グループとの競合といった理由以外で、企画内容に踏み込んで申し込み却下をすることは集会の自由という基本的人権を侵害するものであり、違法であると考えます。
 今回のヌエックの措置をそのまま認めることは、女性差別と闘う裁判の原告を講師に招くことが出来ないという事態につながりかねません。これこそ、男女平等推進の流れに著しく逆行するものです。
以上、「三井マリ子さんは裁判で係争中の方であり、裁判の一方の当事者の意見だけを主張するような内容はヌエックの主獅ノ合わないのでお断りしたい」とした理由について、文書で回答をお願いします。

「女性センターで働く人たちは~全国の女性センターアンケート調査より~」参加者一同
(平成17年度国立女性教育会館施設開放におけるワークショップNo.84)


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(NWECからの回答)

ぐるーぷ・わいわい代表 成田真理子様

        国立女性教育会館理事長 神田道子(印)

拝啓 時下益々御清祥のこととお慶び申し上げます。
先日は当会館を御利用いただきまして、ありがとうございました。
 おかげさまで、平成17年度「男女共同参画のための女性学・ジェンダー研究・交流フォーラム」は1500名以上の方々に御参加いただき、無事に終了することができました。ひとえに御参加の皆様の御協力の賜物と、感謝しております。
 さて、2005年8月28日付の「質問状:ぐるーぷ・わいわいのワークショップ申込みの却下について」に対して、回答させていただきます。
 まず、当初お申込みをいただいた時に、内容を十分確認せずに口頭によるお返事を差し上げたことを、大変申し訳なく存じます。
 当会館の主催事業(主催事業期間中の施設開放利用団体)において、裁判の一方の当事者の意見を主張する活動を主たる内容とするワークショップの開催については、先般御回答申し上げたとおり、現在お断りしております。
 今回は、当初お送りいただいたお申込みが、裁判の当事者を中心としたものであったため、御遠慮いただきたい獅ィ伝えさせていただきました。
 それに対して、御了解いただき、貴グループから内容の修正版のお申込みをお送りいただきましたので、お受け入れすると回答を差し上げた次第です。
 これからも、当会館は、全国の皆さまに情報が共有される場を提供させていただき、引き続き活動を支援できる環境の充実に努めて参りますので、御指導、御協力いただければ幸いです。                     敬具





理解できないNWECの対応

2005-09-20 10:07:22 | フェミニズム
NWEC (国立女性教育会館)の、夏の「男女共同参画のためのジェンダー研究・女性学フォーラム」をめぐる、NWEC側の不可解な対応についてのニュースです。
「ぐるーぷ・わいわい」が、私も支援している「館長雇い止め・バックラッシュ裁判」原告の三井マリ子さんを講師としたワークショップを申請したところ、「裁判係争中の人物だから」という理由で却下されたそうな。

裁判闘争といえば、日本の女性運動の中でも欠かせない重要な役割を果たして来たわけで、裁判の原告は一切認めないってのは全くもって男女共同参画をすすめる機関とは思えない対応です。じゃあ、DVのサバイバーがもし裁判で訴えていたら、あるいは離婚裁判の渦中だったら、その人たちはNWECでワークショップはできないのか?とか、セクハラ被害にあった人が企業を訴えていたら、その人たちもできないのか?などと疑問は広がります。しかも、この「裁判係争中の当事者がダメ」という方針は、どうやら最近突然とできたものらしい。
行政がバックラッシュにびびっているからなのか、それとも単に行政が被告になっている裁判だから、突然このような方針ができたのか・・?

しかしながら、あまりにお役人的なNWECの返答はすごいですね。何の答えにもなってないぞ。。

さて、質問状を引用しようかと思ったら、文が長過ぎて受け付けてくれない・・。なので、次のエントリーに質問状を掲載します。