ふぇみにすとの雑感

日々の雑感、テレビ、社会、フェミニズムについてなど。モンタナ発信。

インターネットのアクセス環境が良くない学生への対応

2020-04-01 00:11:00 | オンライン授業
今回のように急にオンライン授業に移行したという状況だと、最初からオンライン授業の場合のように、学生たちにネットへのアクセス確保を条件にして授業が始まったわけではないので、普段のオンライン授業よりも学生がネットへのアクセスが必ずしも良くないかもしれないということは念頭におく必要がある。家にWi-Fiがなくても、大学やカフェならアクセスできたわけだが、それも今は全て閉まっている状況だ。

また、モンタナ州は広大で山がちであり(ロッキー山脈ど真ん中)、人口が少ない過疎地も多い。田舎なので、携帯の電波がうまく入らない地域も多いのだ。COVID-19の影響で授業がオンラインになり、まだ街に残っている学生もいるが、多くは実家に帰っていった。だが実家でのネットアクセスが良いとは限らない。

そして、東海岸やアラスカ、ハワイに実家があり戻った学生、さらには外国人留学生で自分の国に戻った学生もいる。

さらに、突然引越しを強いられた学生、バイトを失った学生、そして家族がコロナウィルス などに罹患してしまった学生などもいるかもしれない。学生も大変な状況にある。

こうした状況について、どう対応したら良いかについて私の大学が文書を掲載した。

Accommodating Students

要点は以下のようなもの。

ー  同時間帯の配信という方法をとる場合でも、必ず同時ではない時間帯に学生がアクセスして勉強ができ、課題をこなせる環境も作ること。
ー  同時間帯配信は保存してあとでダウンロードして視聴できるようにすること。
ー  動画レクチャーなどもMP4ファイルでダウンロードできるようにすること。
ー 可能な場合は、ビデオレクチャーのオーディオファイルも準備すること。オーディオの方が、ネット回線のスピードが遅くてもダウンロードしやすいため。
ー  特定の時間帯、あるいはテクノロジーへのアクセスがない学生のために別の課題を準備しておくこと。
ー  仕事や育児、介護などを抱える学生もいるので、週末にも課題ができて、その後に提出できるように締め切り日を設定すること。


私は今学期は、同時間帯の配信形式は学生のネット接続へのアクセスや時間帯ががあまりに様々なのでやめ、学生がそれぞれ可能な時間にアクセスできる方式で授業を展開している。それでも、ネットアクセスが良くない環境の学生にとっては苦労が多いのではないかと思う。


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