「豚インフルエンザに関するお知らせ」なるメールが、シアトルの日本領事館から送られてきた。以下のようなものだ。
豚インフルエンザに関するお知らせ
2009.0427
在シアトル総領事館
在留邦人の皆様へ
1. 現在、米国及びメキシコ等で豚インフルエンザの発生について報道がなされています。米国疾病管理予防センター(CDC)によれば、4月27日(月)13時現在(米国東部時間)、カリフォルニア州で7例、カンザス州で2例、ニューヨーク市で28例、オハイオ州で1例、テキサス州で2例の計40例の豚インフルエンザの人へ感染が確認されています。この情報は、CDCのホームページ上で随時更新されることになっています。
2. 4月27日(月)10時現在(当地時刻)、シアトル市及びその近郊都市を含むワシントン州での感染例は確認されていません。
しかしながら、近接したカナダのブリティッシュコロンビアで、2例の感染が確認されています。
3. CDCは、メキシコへの渡航に関し、渡航自体を避けることは勧告してはおりませんが、この地域への渡航予定の者に対し、以下の情報を発出しました。
・ CDCなど、関係機関のホームページの更新情報をチェックする。
・ 渡航前に、渡航先に関する十分な情報(ワクチンの要否や医療機関の情報等)を入手する。
・ 渡航先においては、現地政府機関の告知等に注意を払い、それに従う。
・ 渡航先においては、衛生上の注意を十分に払う。
・ 渡航先において喉の痛みや咳を伴った発熱があった場合は、ただちに医師にかかる。
またCDCは、あわせてカリフォルニア州及びテキサス州住民に対し、感染防止対策として、以下について推奨しています。
・ 頻繁に石けんで手洗いをする。特に咳やくしゃみをした後は徹底する。
・ 咳やくしゃみをする際には、ティッシュで鼻と口を覆う。ティッシュはゴミ箱に捨てる。
・ 健康状態の悪い者には近づかない。
・ もし健康状態が悪くなったら、仕事や学校を休み、家にとどまり、他の者との接触を避ける。
・ 目、鼻、口に触らない。
・ 呼吸器症状(咳、鼻水等)や、身体の痛み、吐き気、嘔吐や下痢など、健康状態が悪くなった場合は、まずはかかりつけの医師に連絡する。
(ご参考:CDCホームページ http://www.cdc.gov/flu/swine/investigation.htm
WHOホームページ http://www.who.int/en/ )
4. 外務省では、25日付でメキシコに対する渡航情報(スャbト情報)を発出し、各関係団体に通知するとともに海外安全ホームページに掲載しておりますので、ご参考までにお知らせ致します(http://www.anzen.mofa.go.jp )。
つきましては、今後の報道等に注目して頂き、健康管理に十分ご注意下さい。
℃Q考リンク
厚生労働省「豚インフルエンザに関する情報」:
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/090426-02.html
いちおう、シアトル領事館がカバーする地域にアイダホの一部とモンタナもはいっているんだが(だから私にメールがくるわけだ)、「シアトル市及びその近郊都市を含むワシントン州での感染例は確認されていません。」で終っていて、モンタナは完全にスルーされてしまっているようだ。
しかし、日本からのニュースのほうが、アメリカにくらべて大きな扱いのような気がしないでもない、豚インフルエンザ。アメリカからの便に乗っている人は機内検疫があるというニュースもあった。もうすぐ日本に行く予定ではあるのだが、風邪ひいて帰ったりしたら大変面唐ネことになりそうだ。気をつけよう。(それ以前に、感染しないように気をつけねばいけないのだが。帰国前に感染者が報告されているカリフォルニアに行く予定なので、なおさらだ。)
とはいえ、上でリンクしたニュースによれば、
陽性なら、さらに遺伝子検査でウイルスの型を調べ、季節性インフルエンザのA香港型(H3N2型)でないと確認された場合、新型インフルエンザの「疑いあり」として、本人を感染症指定病院に隔離。同行者や近隣座席(前後3列程度)の乗客も、空港周辺の宿泊施設に最長10日間とどまってもらい、健康状態を経過観察する。
って、前後3列程度の人が発熱していたりした場合、隔離されて10日間成田でスタックする可能性があるのか。大変だ。
ところで、この領事館からのメールの冒頭に以下のような文章があった。
This message has been written in Japanese. Sorry for no English.
If you have any question, please call to the nearest Embassy or
Consulate General of Japan, Consular Section. Thank you.
Kotirawa SEATTLE Nippon Soryojikan No Kinkyuu Issei Tsuuhou
(INSIDE Integrated Notify Support In Disaster & Emergency) Desu.
Kono Message Wa Nihongo Kanji Nite Soshin Sareteimasu. Honkenni
Kanshiteno Otoiawasewa Ochikakuno Zaigaikoukan Made Gorenraku Kudasai.
領事館のサービスを利用する日本のパスメ[トをもっている人の中でも、日本語ができない人だっているだろう。例えば日本生まれ、アメリカ育ちだとか、アメリカ生まれでも日本国籍の人だっているわけだ。しかしながら、"Sorry for no English"(ヘンな英語だ)ですませ、質問があったら領事館に連絡せよといったって、このメールのタイトル(「豚インフルエンザに関するお知らせ」)から本文から全部日本語なので、リンクである程度ぼんやりと想像はできるかもしれないが、基本的には何についてのメールかすらもわからないわけだ。日本国籍をもつということは、必ずしも日本語ができる、という意味ではないのだから。
いちおう領事館的には重要な情報だと思うからこそ、こういったメールを流してきたんだろうし、せめて、おおまかな内容くらい英語で書いたらどうかと思うけどなあ。アメリカに所在しているオフィスなわけで、「英語ができない」という理由づけは通用しないと思うぞ。
豚インフルエンザに関するお知らせ
2009.0427
在シアトル総領事館
在留邦人の皆様へ
1. 現在、米国及びメキシコ等で豚インフルエンザの発生について報道がなされています。米国疾病管理予防センター(CDC)によれば、4月27日(月)13時現在(米国東部時間)、カリフォルニア州で7例、カンザス州で2例、ニューヨーク市で28例、オハイオ州で1例、テキサス州で2例の計40例の豚インフルエンザの人へ感染が確認されています。この情報は、CDCのホームページ上で随時更新されることになっています。
2. 4月27日(月)10時現在(当地時刻)、シアトル市及びその近郊都市を含むワシントン州での感染例は確認されていません。
しかしながら、近接したカナダのブリティッシュコロンビアで、2例の感染が確認されています。
3. CDCは、メキシコへの渡航に関し、渡航自体を避けることは勧告してはおりませんが、この地域への渡航予定の者に対し、以下の情報を発出しました。
・ CDCなど、関係機関のホームページの更新情報をチェックする。
・ 渡航前に、渡航先に関する十分な情報(ワクチンの要否や医療機関の情報等)を入手する。
・ 渡航先においては、現地政府機関の告知等に注意を払い、それに従う。
・ 渡航先においては、衛生上の注意を十分に払う。
・ 渡航先において喉の痛みや咳を伴った発熱があった場合は、ただちに医師にかかる。
またCDCは、あわせてカリフォルニア州及びテキサス州住民に対し、感染防止対策として、以下について推奨しています。
・ 頻繁に石けんで手洗いをする。特に咳やくしゃみをした後は徹底する。
・ 咳やくしゃみをする際には、ティッシュで鼻と口を覆う。ティッシュはゴミ箱に捨てる。
・ 健康状態の悪い者には近づかない。
・ もし健康状態が悪くなったら、仕事や学校を休み、家にとどまり、他の者との接触を避ける。
・ 目、鼻、口に触らない。
・ 呼吸器症状(咳、鼻水等)や、身体の痛み、吐き気、嘔吐や下痢など、健康状態が悪くなった場合は、まずはかかりつけの医師に連絡する。
(ご参考:CDCホームページ http://www.cdc.gov/flu/swine/investigation.htm
WHOホームページ http://www.who.int/en/ )
4. 外務省では、25日付でメキシコに対する渡航情報(スャbト情報)を発出し、各関係団体に通知するとともに海外安全ホームページに掲載しておりますので、ご参考までにお知らせ致します(http://www.anzen.mofa.go.jp )。
つきましては、今後の報道等に注目して頂き、健康管理に十分ご注意下さい。
℃Q考リンク
厚生労働省「豚インフルエンザに関する情報」:
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/090426-02.html
いちおう、シアトル領事館がカバーする地域にアイダホの一部とモンタナもはいっているんだが(だから私にメールがくるわけだ)、「シアトル市及びその近郊都市を含むワシントン州での感染例は確認されていません。」で終っていて、モンタナは完全にスルーされてしまっているようだ。
しかし、日本からのニュースのほうが、アメリカにくらべて大きな扱いのような気がしないでもない、豚インフルエンザ。アメリカからの便に乗っている人は機内検疫があるというニュースもあった。もうすぐ日本に行く予定ではあるのだが、風邪ひいて帰ったりしたら大変面唐ネことになりそうだ。気をつけよう。(それ以前に、感染しないように気をつけねばいけないのだが。帰国前に感染者が報告されているカリフォルニアに行く予定なので、なおさらだ。)
とはいえ、上でリンクしたニュースによれば、
陽性なら、さらに遺伝子検査でウイルスの型を調べ、季節性インフルエンザのA香港型(H3N2型)でないと確認された場合、新型インフルエンザの「疑いあり」として、本人を感染症指定病院に隔離。同行者や近隣座席(前後3列程度)の乗客も、空港周辺の宿泊施設に最長10日間とどまってもらい、健康状態を経過観察する。
って、前後3列程度の人が発熱していたりした場合、隔離されて10日間成田でスタックする可能性があるのか。大変だ。
ところで、この領事館からのメールの冒頭に以下のような文章があった。
This message has been written in Japanese. Sorry for no English.
If you have any question, please call to the nearest Embassy or
Consulate General of Japan, Consular Section. Thank you.
Kotirawa SEATTLE Nippon Soryojikan No Kinkyuu Issei Tsuuhou
(INSIDE Integrated Notify Support In Disaster & Emergency) Desu.
Kono Message Wa Nihongo Kanji Nite Soshin Sareteimasu. Honkenni
Kanshiteno Otoiawasewa Ochikakuno Zaigaikoukan Made Gorenraku Kudasai.
領事館のサービスを利用する日本のパスメ[トをもっている人の中でも、日本語ができない人だっているだろう。例えば日本生まれ、アメリカ育ちだとか、アメリカ生まれでも日本国籍の人だっているわけだ。しかしながら、"Sorry for no English"(ヘンな英語だ)ですませ、質問があったら領事館に連絡せよといったって、このメールのタイトル(「豚インフルエンザに関するお知らせ」)から本文から全部日本語なので、リンクである程度ぼんやりと想像はできるかもしれないが、基本的には何についてのメールかすらもわからないわけだ。日本国籍をもつということは、必ずしも日本語ができる、という意味ではないのだから。
いちおう領事館的には重要な情報だと思うからこそ、こういったメールを流してきたんだろうし、せめて、おおまかな内容くらい英語で書いたらどうかと思うけどなあ。アメリカに所在しているオフィスなわけで、「英語ができない」という理由づけは通用しないと思うぞ。