ふぇみにすとの雑感

日々の雑感、テレビ、社会、フェミニズムについてなど。モンタナ発信。

リブツアー一息

2006-02-18 07:46:27 | フェミニズム
現在、リブ映画ツアー真っ最中です。参加者の皆様は現在ニューヨークで、私のコーディネーター業もマサさんに今週末はお渡しして、ちょっと一休み。また私は月曜日のミシガン大学への移動から合流します。

しょっぱなから、土井さんが腰を痛めて来られなくなったり、私自身も食中毒(?)にあってアイオワで体調崩したりなど、いろいろありましたが、とりあえずはつつがなくツアーは進んでいます。

会場の雰囲気、議論の方向性なども、場所によっていろいろ違って興味深いものが。今まででてきた議論の中で、今後の課題といえるかなと私が今現在思っているのが、1)日本の女たちの現在の経済状況にどう対応していったらよいのか、女がどうやって生きていけるのか、という経済関係の問題、2)「世代」問題。「若い世代」という言葉はよく使われがちだが、具体的に何を指すのか。「若い世代」の中での差異、また「上の世代」の中の差異についてもどう考えるのか、3)「差異」の問題。リブやフェミニズムの中の抑圧(とくにマイノリティへの)の問題、4)セクシュアリティの問題。映画でなぜ、レズビアンのことが最後まで出て来ないのか、セクシュアリティについての語りが足りないように思うのはどうしてか、5)「個」の解放について。重要なのはわかるが、それだけでいいのか。「個」から社会変革にどうつながるのか、などでしょうか。

シカゴ大学では授業にもリブツアーの皆さんにいらしていただき、いろいろ議論を深める機会がありました。「映画の中で、田中美津さんだけが浮いている!」という感想は、シカゴではいろいろな人が持ったようです。授業の学生たちの書いてくるものが、最近になってトーンががらっと変わってきたように感じられるのはびっくり。とくに男の学生たちが、感情や、自分の中で混乱した状況などを書いてくるように変化してきています。それまでは客観的に上から分析するようなものの書き方だったのに。生身の人に会うということのインパクトの大きさを感じます。

そんな感じの中間報告でした。具体的にはツアーブログhttp://sisterhood.exblog.jp/ もご覧ください。

ベティー・フリーダン死去

2006-02-04 20:15:09 | フェミニズム
アメリカの第二波フェミニズムのパイオニア的役割を果たし、NOWの初代会長でもあったベティー・フリーダンさんが亡くなられました。85歳で、ちょうどお誕生日の日に亡くなられたのだとか。

http://www.usatoday.com/news/nation/2006-02-04-friedan-obit_x.htm
http://news.yahoo.com/s/ap/20060204/ap_on_re_us/obit_friedan

ちょうど、今学期教えている授業にて、フリーダンのFeminine Mystique, "The Problem that has no name"を読み直したばかりでした。今度の火曜の授業では、ちょうどアメリカの第二波フェミニズム/ウーマンリブを扱うことになっていたので、フリーダンについて再度振り返ってみようかと思います。。