ふぇみにすとの雑感

日々の雑感、テレビ、社会、フェミニズムについてなど。モンタナ発信。

コンピューター

2004-08-09 22:16:44 | 大学関係
今日もキャンパス方面に出かけたついでに、写真を何枚か撮ってきました。
上の写真は、キャンパス内でたぶん一番大きいコンピューターセンターのひとつ、エンジェルホールのコンピューターセンターです。ミシガン大学にいたことのある人にとっては、かなり懐かしい光景なのでは?ここには、Mac, PC両方が置いてあります。

来たばかりの頃は、自分のパソコンなど持っていなかったので、よくキャンパスのコンピューターセンターでペーパーを書いたりしたものでした。直前までとりかからない悪い癖が災いし、このエンジェルホールにはよく泊まり込んだものです。自動販売機のコカコーラで必死にカフェインを供給しつつ、徹夜で慌てて書いたものだった。

90年に来た当時はメールも普及していなかったし、ウェブなんてものはありませんでした。考えてみれば、当時はHDもほとんどないようなパソコンで、PCはDOSで、マックは小さい一体型のが主流で、フロッピーディスクはまだ大きいのと小さいのが共存して、、という時代だったなあ。図書館はカードカタログがまだあって。その日の日本のニュースをウェブですぐにチェックできる現在とは違い、1週間遅れの日本の新聞を図書館に読みにいったりしていたものです。こんなブログを書いているのも、来た当時にすれば夢のよう。

そのぶん、どんどん進歩してしまうコンピュータ業界に踊らされている気がしないでもないのですが。また、去年の北米大停電の時、パソコンもテレビもない時間を過ごして、いかに自分が日々インターネットに時間を費やしまくっていたかを実感したりもしました。


政治と学問研究

2004-08-09 11:16:12 | 人類学
「のりさんさん」(さん、がなぜか2つついているぞ!)が、ブッシュ政権によってエイズリサーチの予算が削られたり、天文系は火星研究ばかりにさせられたりというコメントを書いてくれました。そうなのだよね。ブッシュになってから、学問研究が政治目的に使われる傾向が強くなっているようです。まあ学問研究というのは常に政治性を含んでいるものだし、人々のためになる、よい政治目的に使う分には全然かまわないんだけど、現状はブッシュ政権を利するためだけに使われているように思えてしまうわけです。

私の分野、文化人類学の昨年度のアカデミアでのお仕事状況を見ると、圧涛Iに「中近東研究」のャWションの募集ばかりでした。ってことは、中近東研究の人間を雇うためのファンドが出ているということ。なんで中東なのか・・って明らかですよね。当然ながら戦争、そして石油があるからだ。そしてますます悲しいことに、いくら中東研究のャWションがたくさん出ているといっても、中東出身の研究者は雇われる可能性は低いということ。ビザがとれない、更新できないなど、中東出身者には非常に厳しいビザ状況、そして、中近東研究自体が政府や関連機関、保守派グループなどの監視下に置かれているような状況にあると言われています。保守派グループは、大学での中近東関連講座をチェックして、問題があるものはネットや出版物で告発したり、大学に文句つけまくったりしているらしい。

先日、ウェブでブッシュ政権が女性に対してどう影響したかの調べものをしていたら、女性に関連する分野の調査研究に関連しても、とんでもない事態が起きているのがよくわかりました。ブッシュの政治目的に応じて好き勝手に予算を削減されたり(エイズ、家族計画関連など)増やされたりabstinence-only「禁欲だけによる性教育」など)、調査研究関連部署などに、ブッシュと同じ政治的立場(例えば妊娠中絶反対派)の人間をディレクターとして配置してみたり。(詳しくはPlanned Parenthoodのレメ[トを参照ください。)また、National Women’s Law Centerのレメ[トによれば、国立癌研究センターのウェブサイトで、乳がん発生と妊娠中絶には関連があるなどという、大嘘の研究結果を掲載していたとのこと。研究までねつ造するとは!