私が住むミシガンは、公共交通の便が最悪だ。普段クルマがあるときは思い出さないが、ない期間を少しでも過ごすと実感する。
バスはいちおうあるものの、本数は少なく、週末などは壊滅的に少ない。タクシーは流しは存在せず、電話で呼んでから来るまで永遠3~40分は待たなければならない。そして、タクシーは高い。最近のガソリン価格の高騰もあり、余計に高くなってきている。先日デトロイト空港までタクシーで行ったときも、以前ならチップをいれて片道50ドルですんだところが、何と70ドル近くとられた。これもブッシュの悪政のおかげか。そして、以前あったデトロイト空港と街の往復シャトルバスは、儲からなかったのか廃止となってしまった。40分くらいの距離だというのに、空港との往復にこんなにお金がかかるなんて、成田よりたちが悪いかも。
デトロイトのダウンタウンを走っている、Jefferson Avenueという通りがある。ルネッサンスセンターという、日本領事館もはいっている高層のビルの前を通る、デトロイトダウンタウンの(いちおう)目抜き通り。その通りを北上する方向に運転していくと、すぐに街並がどんどんと荒れ果てて行くのがわかる。デトロイトは必死に再開発にむけて努力しているのだが、あまりに荒れた地域が広大なため、実態はほとんど廃墟ビルや荒れた空き地、ボロボロに崩れた家などが並ぶ地域なのだ。そしておそらく仕事がないのか、街でふらふらしているアフリカ系アメリカ人の人々、、
いかにも治安の悪そうなところを通っていくと、ある地点から風景が一変する。いきなり街路樹が現れ,花が植えられ、何より家が崩れてもいなくて、なかなか素敵になる。なぜここで激変するかというと、この地点からデトロイト市を抜け、グロースャCントという地域に入るからだ。またこのまま運転していくと、どんどん家が豪華になる。そして目の前に表れる湖。会員制ヨットハーバー。ビバリーヒルズのような、超豪邸の数々。犬の散歩やジョギングに励む、金持ちそうな白人様たち。さっきまでの廃墟の風景が嘘のような、夢のような光景になるのだ。
市が違うだけで、同じ道なのにこの激変ぶり。いったいなぜかといえば、もちろん町のもっている財源の差はある。でもそれだけではない。このグロースャCントのエリアは、デトロイトからのバスを入れていないのだ。デトロイトの人間が、グロースャCントにはいれないように、公共交通を遮断しているのである。ついでにグロースャCントは、街は駐車禁止だらけで、パーキングメーターも駐車場もない。素敵な湖畔なのだから、クルマをとめて散歩くらいしたいなと私も駐車できるところを探したことがあるが、発見できなかった。要するに「よそ者はクルマを停めるな」ということだ。グロースャCントの人間か、その知りあいしか、散歩もジョギングもすることができないのだ。「貧乏人やマイノリティは来るな」と言われているような気すらする。ここまでよそ者除外に必死な街というのもすごい。
同じ一本の道で、この違い。階級と「人種」とが、こうも見事に絡み合って、機能してしまっているとは。ただでさえ仕事の少ないデトロイトの、多くの失業者たちは、仕事のありそうな隣町のグロースャCントや、そこを通らねば行かれない街に、バス網が寸断されているために、行くことができないのだ。クルマを持っていない限りは、、
デトロイトに行き、この道を通るたびに、本当にいろいろ考えさせられる。ある意味、デトロイトの問題の縮図を見ているかのようだ。
そして、この公共交通状況、何とかできないものなのだろうか。
バスはいちおうあるものの、本数は少なく、週末などは壊滅的に少ない。タクシーは流しは存在せず、電話で呼んでから来るまで永遠3~40分は待たなければならない。そして、タクシーは高い。最近のガソリン価格の高騰もあり、余計に高くなってきている。先日デトロイト空港までタクシーで行ったときも、以前ならチップをいれて片道50ドルですんだところが、何と70ドル近くとられた。これもブッシュの悪政のおかげか。そして、以前あったデトロイト空港と街の往復シャトルバスは、儲からなかったのか廃止となってしまった。40分くらいの距離だというのに、空港との往復にこんなにお金がかかるなんて、成田よりたちが悪いかも。
デトロイトのダウンタウンを走っている、Jefferson Avenueという通りがある。ルネッサンスセンターという、日本領事館もはいっている高層のビルの前を通る、デトロイトダウンタウンの(いちおう)目抜き通り。その通りを北上する方向に運転していくと、すぐに街並がどんどんと荒れ果てて行くのがわかる。デトロイトは必死に再開発にむけて努力しているのだが、あまりに荒れた地域が広大なため、実態はほとんど廃墟ビルや荒れた空き地、ボロボロに崩れた家などが並ぶ地域なのだ。そしておそらく仕事がないのか、街でふらふらしているアフリカ系アメリカ人の人々、、
いかにも治安の悪そうなところを通っていくと、ある地点から風景が一変する。いきなり街路樹が現れ,花が植えられ、何より家が崩れてもいなくて、なかなか素敵になる。なぜここで激変するかというと、この地点からデトロイト市を抜け、グロースャCントという地域に入るからだ。またこのまま運転していくと、どんどん家が豪華になる。そして目の前に表れる湖。会員制ヨットハーバー。ビバリーヒルズのような、超豪邸の数々。犬の散歩やジョギングに励む、金持ちそうな白人様たち。さっきまでの廃墟の風景が嘘のような、夢のような光景になるのだ。
市が違うだけで、同じ道なのにこの激変ぶり。いったいなぜかといえば、もちろん町のもっている財源の差はある。でもそれだけではない。このグロースャCントのエリアは、デトロイトからのバスを入れていないのだ。デトロイトの人間が、グロースャCントにはいれないように、公共交通を遮断しているのである。ついでにグロースャCントは、街は駐車禁止だらけで、パーキングメーターも駐車場もない。素敵な湖畔なのだから、クルマをとめて散歩くらいしたいなと私も駐車できるところを探したことがあるが、発見できなかった。要するに「よそ者はクルマを停めるな」ということだ。グロースャCントの人間か、その知りあいしか、散歩もジョギングもすることができないのだ。「貧乏人やマイノリティは来るな」と言われているような気すらする。ここまでよそ者除外に必死な街というのもすごい。
同じ一本の道で、この違い。階級と「人種」とが、こうも見事に絡み合って、機能してしまっているとは。ただでさえ仕事の少ないデトロイトの、多くの失業者たちは、仕事のありそうな隣町のグロースャCントや、そこを通らねば行かれない街に、バス網が寸断されているために、行くことができないのだ。クルマを持っていない限りは、、
デトロイトに行き、この道を通るたびに、本当にいろいろ考えさせられる。ある意味、デトロイトの問題の縮図を見ているかのようだ。
そして、この公共交通状況、何とかできないものなのだろうか。