中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

盛況の中で

2016-05-14 22:38:56 | 山形交響楽団
 やはり演奏家、ステージに出て行った時に、客席がいっぱいだと嬉しく感じるものです。それは「チケット収入が良さそうだ」とか、そういうことではありません。

 やはり、一人でも多くの人に「求められて」弾きたい。自分でチラシを撒いてチケットを売りつけたくせに…こまった生き物なのです。


 そういう意味で今日の、山響の新年度最初の定期演奏会が、満席に近かったのは、素直に嬉しく思いました。

 去年からの宣伝戦略や、今回のソリストのアウアー氏の力によるところは大きい。でも、何でも良いのです。単純に嬉しい。

 演奏家は単細胞生物なので、嬉しければいい音が出る。理屈や力学ではないのです。それは、菌がある種の何かに集まるとか、何℃で活性化するとかみたいな、原始的なものです。


 そういう意味で、今日の定期は良い演奏会になったのではないでしょうか。終演後の交流会で声をかけてくれたお客様方も、おおむねそのような反応でした。


 それでも、
「運命は、見てると大変そうでしたけど、やっぱり疲れるんでしょうね」
と、何人かの人からお気遣い頂きました。

「はい、疲れます!」(即答)


 ということで、明日の公演に備えて、今日は早く休むことにします。

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