中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

蛙になりませんように

2018-06-14 21:33:18 | 子育て奮闘記
 今日は、息子の母校のスクールコンサート。またとない本格的な演奏を聴いてもらったので、音楽ファンが増えることを期待していますし、自分もやってみたいという思いを持つ生徒が出てくれればと思います。

 さて、東京での生活を満喫しているらしい息子ですが、経費の要求がある時以外は、まったくの「なしのつぶて」。都会に出て行った子供など、皆、そんなものかもしれません、「便りのないのは良い便り」とは、田舎の親が自分を納得させるために作ったことわざなのではないかと思います。…共感。

 そんな中でも、学生オーケストラに入団したらしいことは伝わってきました。

 複雑な気持ちです。

 富を遺してやることはできないので、せめて自分が教えられることは教えるべきかと、勉強とヴァイオリンはそれなりに教えてきたつもりですが、その考え方が「蛙の子は蛙」という結果を生むのかもしれません。

 しかし、何の経験もないのに、自分のオーケストラだけでなく、他大学との合同で催される演奏会にも出演することになったらしい。
 
 何を弾くのかときけばストラヴィンスキーの「火の鳥」だとか。オケの経験もなくいきなり火の鳥。大丈夫とは思えない。…教えに行ってやるべきか…

 …バカですね。自分もオケの経験がまったくない大学一年の時に、声がかかるままにそういうところにひっぱられ、マーラーの9番やらバルトークの「オケコン」などの楽譜を渡され、徹夜で練習したりしたことを思い出しました。

 何もわからずに、それでも、ひいひい言いながら経験するしかないのです。そしてそれが何より楽しい時期なのです。

 私のように、道を踏み外すことがないようにだけ願いつつ、放っておきましょう。

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