前半で畳み掛けて早い段階で勝負を決め、もっと楽に勝つべきだった内容。それが結果的にはギリギリの逃げ切り。勝った事は何よりだけど精度を上げたい。
前半の内容は120点。柏には申し訳ないがレベルの違いを感じた。菅野だから止めたシュートが幾つかあったけれどそれらが入っていれば更に点が取れていた。GKが菅野だったから前半で試合が決まらなかった。
興梠の体のキレ具合は目を見張る。2点目の反転シュートは好調の証。大迫との競争で切磋琢磨しているのが良く分かる。そして大迫に無いものとしてマルキとの阿吽の呼吸がある。二人の俊敏性とコンビネーションで相手ディフェンスを切り裂く姿は見ていてワクワクします。
そしてそれ以上の存在感を見せつけたのは2点を演出した小笠原。大怪我は過去の事だというのをプレーで物語っていた。退場はむしろあの場所なら篤人あたりに同じような激しいチャージをしてもらいたい。あの気合の入ったチャージを見習ってくれ。
退場後、戦況を見つめようと暫くピッチ脇に立っていたんですね。それは第4審判に促されて結局は下がったんですがそこまで戦える主将の存在は大きい。次は不在だけど居なくてダメだったと言われないためにも、残ったメンバーは小笠原のためにも奮起しなければならない。
大岩の仕事ぶりはまさに職人芸。もはやサッカーの教科書のような存在。ピッチ上に一人先生が立っているかのようです。
今年は試合を決める1点、相手を意気消沈させる1点が取れずに追撃を許すのが苦しい。後半立ち上がりにいきなり失点したのは良くない。柏は消えていた澤に代えて後半から大津を投入し、左サイドを大津と菅沼のワンセットで崩しに来て厄介だった。
そして開始早々に失点。普通ならそこで慌てる必要は無いし、鹿島はいつも通りの試合運びを見せていたので、ある程度相手の勢いを吸収し始めてからはあまり失点する気はしなかった。しかしそれでも嫌な予感がしたのはそこが日立台だったから。柏が日立台で自分達のサポが陣取る方向のゴールに向かってイケイケで攻めている時は本当に怖い。何でもないシュートですら日立台の力でゴールネットに吸い込まれそうな気がする。
中断まであと二つ。小笠原抜きのガンバ戦は一つの山場。向こうもレアンドロが離脱したようだからこれでお相子か。しかしその前に火曜の上海をキッチリ終えてきて欲しい。