元ライターの小説家への道

僕もまだ本気を出していません。

信州にも秋が訪れました。

2007年09月13日 00時32分04秒 | 日々雑感
 一般的に言われる神を信じていない僕が拝む物といえば、もっぱらおっぱいです。どうぞよろしく。

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 東京にいると秋の訪れを感じるのは、もっぱら朝晩の涼しさだけになりがちですが、いま私がいる信州は山肌や雲の高さ、乾いた雑草などで秋を感じることが出来ます。ということで今週は信州イキッパですよ、こんばんは。

 しかし信州は良いですね。仕事と刺激は少ないかもしれませんが、ゆとりある老後を過ごすには良いかも知れません。そうそう、今日客先にいると、そこでも秋の訪れを感じることが出来ました。お客さんと仕事の話をしていると、開け放たれた窓から一匹のトンボが入ってきたんです。そして若い社員が言いました。

「オニヤンマだ」

 するとオニヤンマはひと通りフロアを徘徊すると別の窓から出て行きました。会社でそんなのんびりした空気を感じられるのって良い環境ですね。ちなみに僕はその時、「小学校の時、教室に犬が入ってきたりしたっけな」と思い出し、犬来い!会社に犬カマン!と請求書発行システムの打合せをしながらニィヤニィヤしたりしたもんです。

 仕事を終えると、僕はホテルに向かいます。しかし田舎の悪い部分にブチあたります。それは駅前にも関わらず、食事をする場所が大変限られるのです。しかも味の方もイマイチ。そんな中、一軒だけ食える店を見つけました。蕎麦とご飯を出す店です。

 しかしその店にも欠点があります。客がそんなに多くないのでしょう。19時過ぎに夕食を食べに行っても、すでにご飯がないと言われてしまうのです。初めて行った時は、ご飯が無く冷やし天ぷらそばを食べました。2回目は無事ご飯にありつけました。そして本日3回目になるのですが、やはりご飯はありませんでした。

 僕は他の店に行く気もしなかったので、うどん(暖かい)を頼みました。料理の名前は忘れましたが、うどんにも関わらずにんにくをたっぷり使った名物だそうです。

 店の方が料理を作りながら話しかけてくれました。

「お客さん、3回目ですよね。3回来てもらって、2回も食事出せなくてすみませんね」

 なんということでしょう。僕が来た回数を正確にしかも食事のことまで覚えているなんて。お客さんの数が少ないからと言ってしまえば、それまでですが東京でそんな経験は一度もありません。うれしいじゃないですか。

「お客さん、東京の人だね」
「分かるんですか?」
「分かるさ、お客さん、オダギリジョーにそっくりだね」
「ありがとうございます。うれしいです」

 そういう会話のやり取りはまったく無かったのですが、事件が起きてしまいました。やがて運ばれてきたにんにくうどん(ほっかほか)。麺が隠れるほど、たっぷりとにんにくを絡ませたかきあげが入っており、れんげで崩しながら食べると、にんにくの匂いが鼻腔をつくのです。

「あ、これは美味しいかも」

 と思い麺を食そうとしたその時でした。

「ギニャー!!」

 かきあげの下に箸を入れ麺をすくうと、出てきたのは蕎麦だったんです。申し遅れましたが、私は蕎麦に関して変な好き嫌いがありまして、ざる蕎麦などのめんつゆにつけるタイプの蕎麦は好物なのですが、一方の温かい蕎麦が嫌いなのです。なんですか、あのなんか伸びたような感じの麺にミスマッチするそばつゆは。

「すみません、うどんを頼んだんですけど」

 と一応言いました。店の方も「作り直しますよ。直ぐ出来ますから、待っててください」と言ってくれたのですが、ここで私のなんかよく分からない、誰が得するんだよ!という気遣いの炸裂です。

「良いんです。僕はそばも好きですから。口もつけちゃったし、そのまま食べますよ」

 うそです。キライです。あれほど美味しかったかきあげが、ずんどこです。もしかしたら信州そばだから、美味しいのではなかろうか?などと思いましたが、やっぱマズーでした。しかし「あんな店二度と行くか!ボギャー!」とはなりません。だってこの街には、そこしかまともな店がないのだから…。

 田舎の良い所と悪い所を見た。というと大げさですね。まぁそれでも信州は良い所です。たぶん。金曜日まで信州です…
コメント (4)
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