http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200911300062.html
2009年11月30日配信
記事の紹介(抄出)です。
秋篠宮ご夫妻会見要旨 '09/11/30
秋篠宮さまの誕生日に先立ち行われた記者会見の要旨は次の通り。
―子どもの教育方針や、成長ぶりについて。
秋篠宮さま 自分の今いる立場ということの認識をし、それ以外については、自分の関心のあることを、今後とも深めていってもらえればいいと考えております。
紀子さま 悠仁は運動量が一段と増えて、体力もついてきたように感じます。眞子と佳子は、時には親に厳しいことを言うこともあり、一方では私たちの体調を心配して、優しい言葉をさりげなく掛けてくれることも多くなり、そのような娘たちの様子を見て、成長を感じます。
―天皇陛下の負担軽減策についての考えは。
秋篠宮さま 公務であれ、公的なご活動や<RB>祭祀</RB>、その他で恐らく可能な限りの軽減がなされたと思います。先日も両陛下の会見で、陛下が「今の状況であるならば、このまま続けていきたい」ということを話されていますので、その通りでよろしいのではないかと思います。
―皇位継承問題についての考えは。
秋篠宮さま 皇位継承のその制度自体のこと、その周辺にある将来的な皇室の在り方みたいなものまでも含まれるのではないかと思います。
皇位継承の制度自体に関しては、これは陛下も述べられているように、国会の論議に委ねるべきものと考えます。しかしその過程で今後の皇室の在り方、ということも当然議論されるわけですが、その将来的な在り方については、やはり将来その当事者になる皇太子ほかの意見を、聞くという過程も必要なのではないかと思っております。
皇族の数が今後減少し、皇室の活動もしくは役割が先細りするのではないか、という意見を聞くこともあります。しかしその一方で、皇族の役割を明確に規定したものはありません。よく公務という言い方がなされますけれども、皇室の中で国事行為は別にして、いわゆる規定のある公務というものはないと考えていいと思います。そういう規定がはっきりしないということから、なかなかそのあたりのことを言うことは難しいように感じます。
皇族の数が今後減ること、これは確かに今まで皇族が行っていたいろいろな仕事、役割が、だんだんそれを担う人が少なくなるということはありますけれども、国費負担という点から見ますと、皇族の数が少ないというのは決して悪いことではないと思います。
―天皇、皇后両陛下の結婚50年、天皇陛下の即位20年をどのように感じていますか。
秋篠宮さま 一言で言うと両陛下がずっと支え合いながら過ごしてこられた50年ではないかと思います。前の時代のことを大切にしつつも、その時その時の今を生きてる人々にとって、皇室というものがどういう存在であるのかということをずっと考えてこられたのではないかと思います。
紀子さま 両陛下は常に人々を思われ、日々の公的なご活動を、一つ一つ心を尽くして務めてこられましたことを感じております。
―象徴天皇の在り方、宮家の在り方についての考えは。
秋篠宮さま 皇室典範の議論そのものはこちらが何か言うということではありませんが、その過程で恐らく皇室の在り方についての何らかの意見というものは、周りから求められることはあるのではないかと思います。天皇の在り方は、陛下が常にどういうふうに在るべきかというのを模索しながら過ごされていると申しましたけども、やはりその考え方というのは今後も継続されるものと思っております。
宮家の在り方というのはなかなか一概には言えないと思いますが、天皇をサポートする存在である、それが一番大切なことなのではないかと思っています。
―ご兄弟で将来の皇室の在り方について話す機会は。
秋篠宮さま 具体的に話し合いという形でしていることは今現在そう多くありません。御所に集まった時に、それに関連するようなことは話題になることはあります。しかし、今後はそういう機会をつくっていく必要があると考えています。
記事の紹介(抄出)終わりです。