がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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ふちゃぎと護佐丸

2013年09月19日 | ・琉球史散策/第一尚氏

 

今日は中秋の名月。

こちらからは煌々とした見事な満月が見えてますよ。

みなさんのところはいかがですか?


 

中秋の名月といえば団子にススキですが、
沖縄では「ふちゃぎ」という餅を供えます。

普通の白い餅の表面に
ゆでた小豆をくっつけたもの。

味は塩で茹でた小豆だけなので甘くはない
…ので、人気のある餅ではないかな

(最近は甘く味付けされたのもあるようですが、本来は甘くない)

ワタシもあまり好きじゃない…。

一応、今日ちょっと食べたけど。

 

中秋の名月と言えば、もうひとつ。

護佐丸・阿麻和利の乱の中城戦。

護佐丸を偲んで、合掌(-人-)

 

ホントは中城グスクの一の郭にある
「観月台」を紹介しようと思ったけど
そこを主役にした写真がなかったので護佐丸イラストで。
(タイムスで描いた奴の使い回しですが)

夜のグスク写真撮りに行きたいなー。

そういう企画ないかな?
夜写真講座みたいな。

 


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久米島のパーフェクトヒーロー

2013年09月18日 | ・琉球史散策/第二尚氏

久米島の登武那覇(とんなは)グスク。

何度か書いてきた伊敷索按司の三男
笠末若茶良のグスク。

(ちなみに宇江城按司などの兄たちとは異母兄弟)

山の頂上ではなく、中腹にグスクが築かれていて
野面積みの石垣が少しあるそうなのですが、

博物館の方に聞いたら、
“通常行ける所ではない”
とのことでしたので遠景で我慢。
(埋もれてる系か…)

でもトンナハ山は整備されていて
自然公園になっていました。

頂上からの眺めは最高!

この日、少しもやがかっていたのが残念ですが…

今回調べた中で古琉球の久米島の
最もドラマのある人物だった笠末若茶良。

キンマモンが現れて祝福するほどの
高潔な人物だったとさ。

よっぽどじゃん。

参「沖縄のグスクめぐり」(当真嗣一監修)

 

民衆にも慕われてて
彼を讃えるオモロもいくつかあるんだって。

そんな彼が現代版組踊でどう切り取られるのか
楽しみですね

見に行きたいなー

 


今日はシマくとぅばの日!

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久々の南山巡り

2013年09月17日 | ・琉球歴史/文化風景

久しぶりに南山史跡巡り行ってきましたー

でもいつ記事紹介できるかは不明なので
(色々写真溜まりまくり…)
備忘録として行ったトコだけメモしときます。

 

奥武島

具志頭グスク

上グスク

仲村渠樋川

ミントングスクの前を通り…

垣花樋川

垣花グスクagain

 

ってな感じ。

今回は半日弱でこのコース。

仲村渠と垣花の2つの有名な樋川(ひーじゃー)。
実はまだ行ってなかったという…

垣花樋川は子どもたちの水遊びの場になってました。
晴れの休日だったから写真の通り、人いっぱいでした。

 

午前中は映画見に桜坂劇場行ってきたんだけど
1Fのふくら舎で「和コモノ展」してた!

にじゆらさんの手ぬぐいがたくさん!!
(写真はごく一部。棚に無造作に積まれてました)

沖縄でこんなににじゆらさんの商品がそろってるの
初めて見たぞ?

にじゆらさんのデザインはメルヘンな感じの、
どちらかと言えば洋風テイストのかわいい系の柄が多いので
実はワタシはあまり持ってないのですが
秋色手ぬぐい3つ選んで買っちゃいました

にじゆら手ぬぐいファンのみなさんは
是非、桜坂劇場内のふくら舎へGO→

 

*にじゆら手ぬぐいサイト*
http://www.nijiyura.jp/hpgen/topmenu.html

 


手ぬぐいコレクター和々です。
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宇江城グスク

2013年09月15日 | ・琉球史散策/第二尚氏

久米島の宇江城(うえぐすく)グスク。

国指定史跡になっています。

標高310mの宇江城岳の山頂にあるグスクで
沖縄で1番高い場所にある山城になるそうです。

山のてっぺんにちょこんとあって、
周りにはその姿をさえぎるものもなくて、
勝連グスクを彷彿させるのですが

その高さの迫力のためか、
勝連グスクよりも孤高のグスクという感じがしました。

最初見つけた時はテンションあがったわー(笑)

グスクのすぐ手前まで車で登ります。

宇江城グスクは伊敷索按司の長男が築城。

一の郭まで登るとその見晴らしは絶景かな絶景かな。

父ちゃんの伊敷索グスクよりも
立地も規模も威厳があって立派な気がする(^^;

まさに権威者の城という感じでした。

奥に見えるは航空自衛隊のレーダードームとアンテナ。

見下ろした湿地帯には雨柱がくっきり。

この時も散策している間に
どんどん雲が迫ってきました。

ころころお天気が変わる久米島でした。

さて、こんなに立派な宇江城グスクですが、

1510年頃、尚真の久米島討伐で落城。

その際、按司は幼き我が子を重臣・堂之比屋に託します。

そののち、久米島が王府管轄になり、
幼児が按司の跡目を許されると、
堂之比屋は幼児を殺し、王府には病死したと告げ、
代わりに自分が城主(→総地頭職)になることを許されます。

堂之比屋が喜び勇んで島に帰ると、
乗っていた馬がつまづき落馬。
自身の刀の鞘が抜けて刺さって死んだ

という話もあるそうな。

で、実は戦死したと思っていた宇江城按司が生きてたとか、
伊敷索按司が道楽息子だったために追放してた
“上江城按司の実の兄(本当の長男)”が跡を継いだとか、

とにかくその落城とその後については謎で
とりあえず「太史(たいし)」氏として子孫は続いたそうです。

参「沖縄戦国時代の謎」(比嘉朝進著)

 

実際、グスク前に太史氏明記の碑が立ってましたよ。

 


ちなみに宇江城グスク・按司は
仲城グスク・按司とも。
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雲に迫られる宇江城グスク遠景。

雲がスゴイ迫力(^^;)


久々の再会☆

2013年09月14日 | ・ネコスケ日和


このブログでも度々登場してる
今帰仁村歴史文化センターの看板猫、ミーちゃん。

今日、久々に再会できました

ドアの前にスタンバイして
誰かが開けてくれるのを待ってました。

ワタシが呼びかけると

「にゃー」

とお返事。

なでなでしてから開けてあげましたよ。

すぐに事務室に入ってカリカリ食べてた(笑)

チケットもぎり小屋の前には
ワタシがお父さん猫と呼んでる猫さん。
(→

このコも久々に会ったわ

このコは触らせてくれるのだ

 

今日の今帰仁グスク。

いい天気でした。

志慶間門郭が好きだ―(笑)

 


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うちのミーちゃんは元気かなー。


在番奉行所跡と天使館跡

2013年09月13日 | ・『テンペスト』行脚

 

今月25日発売予定の池上永一さんの新刊「黙示録」
amazon予約完了!

近世の、尚敬王時代の話なんだよね。

雑誌で連載してるんだけどそれは全く読んでないので
単行本化を待ちに待ってました!

楽しみです

 

というわけで、池上さんのテンペスト繋がりで
今日は久米村(付近含む)散策してた時の写真で
これまた久々のテンペスト行脚記事を。

天使館跡と、薩摩藩在番奉行所跡です。

当時の面影は全くないのですが、
案内板が立っています。

そして天使館と在番奉行所…

 

近っ!!Σ(゜∀゜;)


二重従属の形にあった近世琉球は
一応、薩摩と清国との直接の接触は控えていたそうなのですが
この距離なら普通に道で出会うこともあるだろうに。


ああ、木漏れ日の影が…(^^;)

親見世跡の案内板にあった地図。

ホント、こんな感じで近い。

 

清国と日本との二重外交を続ける琉球には
それぞれの国に出先機関が設けられている。

清国の福州にある琉球館、
そして薩摩にも琉球館があった。

これが現在の大使館の役割を果たしていた。

琉球にもまた薩摩の出先機関が設けられている。

那覇港付近にある御仮屋と呼ばれる屋敷がそうだ。

天使館に清国人がいるように、
御仮屋には日本人がいる。

「テンペスト(上)143-」(池上永一著/角川書店)

 

御仮屋(うかりや)=薩摩藩在番奉行所です。

天使館については過去に何度か
行脚記事UPしてますのでそちらもどうぞ。
 


↑クリックすると拡大します。


↑クリックすると拡大します。(でもちょっと見えにくいかも…)

 

ちなみに天使館と在番奉行所の間にある
「親見世(おやみせ)」とは王府時代の那覇の役所のこと。

創設は第一尚氏王統の頃からっぽい。

港からあがってきた貿易品を販売する
「御店(おみせ)」が元だったのだとか。

すぐそばに市場が展開されていったのも納得です。


↑親見世の案内板 クリックすると拡大します

 

それにしても、この記事書くって
ひっさびさにテンペスト開いた。

いや~、さすがにだいぶ記憶抜けてるわ~

 

photo by コンデジ


明日は取材だー。資料準備しようっと。
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久米の五枝の松

2013年09月12日 | ・琉球歴史/文化風景

久米島マンホールのモチーフになった
久米の五枝の松。

国指定の天然記念物。

流れるように横に伸びた立派な松の樹。

立っていた碑によると18世紀初期に植えられたと書いてあるけど
博物館でもらったパンフには19世紀の初期、と。

…どっち?
(パンフは誤植か?)

まぁ、樹齢200年~300年ってことか。

松の中に入ると根や枝が地を這う姿に
圧倒されました。

外から見ると優美、
中から見ると逞しい

ギャップ萌え。

この松をモチーフにした琉歌もあり、
歌碑が立っています。

久米の五枝の松 下枝ど枕

思童無蔵や 我腕まくら

[意]

久米の五枝の松は下枝を枕にしているが

愛しい彼女は、私の腕を枕に寝るのである

 

あら、なんてラブラブハッピーな琉歌

久米島繋がりで
塩原グスクの美女按司と大城按司のエピソード思い出したわ

 

で、

松の中にある土帝君(とーてぃーくん)。

 


天気が曇りだったので写真映えもイマイチなのが残念;
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久米島マンホール

2013年09月11日 | ・琉球歴史/文化風景

旅先では必ずチェックするマンホールシリーズ。

久米島のはコレ。

クメジマボタルと
国指定天然記念物の久米の五枝の松。

 


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不思議な畳石

2013年09月10日 | ・琉球歴史/文化風景

久米島は自然造形もとても面白かった。

そのうちの1つ、畳石。

亀甲模様に連なる石畳。

 

驚くことにこれ全部、自然の造形。

安山岩質のほぼ均一の溶岩がゆっくり冷えて
岩石になる時に規則的に割れ目ができたと考えられる。

表面は波の浸食を受けてほぼ平坦である

だそうです。

畳石エリアはそんなに広いわけではないので
満潮だと海に隠れてしまようです。

見学は干潮時がおススメ。

乾いていないところはすごく滑りやすいので
畳石を歩くときは要注意です。

写真撮ってるうちに潮が満ちてきました。

向こう側は雨。。。

 


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三十三君って、

2013年09月09日 | ・琉球史散策/第二尚氏

昨日、30分ばかりUPしてひっこめた
幻の記事について(笑)

君南風繋がりで神女組織の中の三十三君について書いたんだけど、
UPしてから、ふと「あれ…?」と。

三十三君は高級神女のことで
神女組織の中にあって、
君南風やアオリヤエや踏揚なんかもその中の1つで…

というのは分かるが
その立ち位置は、その性格とはなんぞや

と。

もうちょい調べなきゃ!ということで
調べてきました。

手持ちの本じゃハッキリしなかったので
図書館行ってきたよ。
(沖縄大百科辞典セットで55,000円。欲しい(笑))

とりあえず、昨日作ってみた図は間違いなのが判明。
でも100%間違いってわけでもないのが厄介なんだけど…。

なんとなーく分かったけど、
もうちょっと自分の中で咀嚼して
考えまとめてから改めてUPしますー。

 

宿題。

 


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カンニングペーパー

2013年09月08日 | ・琉球/沖縄、徒然日記

前、調べ物してる時に出てきた。

首里城の各スポットごとのキーワードが書かれている
首里城ガイドのカンニングペーパー(笑)

首里城だけで30か所(ポイント)とかある。

ちなみに2010年度作。

使いこんで表紙は取れてしまいました。

 

資料や本を読んであらたか理解したら
あとはキーワードをぬきだす。

ワタシの勉強法。

 


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君南風殿内

2013年09月07日 | ・琉球歴史/文化風景

(本日2投目)

久米島に行って、まず最初に挨拶しに行ったのがコチラ。

君南風殿内。
(きみはえどぅんち・ちんべーどぅんち)

久米島のノロ、君南風の祭祀殿。

君南風と言えば、王府のオヤケアカハチ討伐に従軍し
八重山のノロと呪術合戦を繰り広げ、
また奇策を進言し、大手柄をたてたあの有名なノロさん。

ノロは世襲制の、その土地の祭祀を司るいわば国家公務員。

この君南風は代々続き、
なんと、現在12代目になる君南風さんがいらっしゃいます。

今年の夏は久米島にはなかなか雨が降らず
深刻な状況になっていたため
雨乞いの儀式が執り行われました。
2013.8.12 沖縄タイムスの記事

記事写真の白装束の方が現在の君南風、嶋袋さん。

その時の、岩にしめ縄も残ってました。

旅の最終日、お礼をしに再び君南風殿内に寄ったら…

なんと、儀式の真っ最中!

実はこの日(8/17)はなんと13年ぶりに久米島大綱曳きが復活した日!
2013.8.18 琉球新報の記事

そのための儀式のようでした。

うわぁ!こんな貴重な場面に遭遇するとは!!

旗頭に、奉納の空手と剣舞。

しかも、しかも、しかも!!!

殿内の中に生君南風さんが!!!!

もちろん白装束のノロ姿で。

久米島の歴史のリアルな一端に触れることができるとは。

遠目にみながら、超感動でした

 

ちなみに、現代の君南風である嶋袋さんは
テンペスト特番で見て初めて知りました。

とても優しそうで上品な感じの方です。

もっと早く島袋さんを知っていれば
琉球戦国列伝で描いた君南風ももっと違ってたはず

サーダカーな感じで描いたんだよね~
“村の長老オババ”的な。

没になった君南風子ども版はこちら

 


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熱帯魚の家

2013年09月07日 | ・琉球歴史/文化風景

久米島の「熱帯魚の家」

施設名のようですが、自然のエリアスポット名。

急な予定変更でダイビングができなくなって
予定が空いちゃったので
「まぁ、ちょっと寄ってみる?」
くらいの気持ちで行ってみた。

したらまぁ、なかなか面白かったの図(笑)

まさに地球の割れ目というような。

深い所は結構な深さ。

小さな魚とかも結構いるんだけど
写ってないですねー。

珊瑚って…結構エイリアンだね

枝珊瑚ならいいんだけど…。

もっとエグイのあって、最初面白がって撮ってたんだけど
撮った写真改めてみたらトリハダ立つくらいキモかったんで
ここには載せないでおきます(笑)
(小さいやつがびっしり密集しててうわーって感じのヤツ)

海に入らないで海の生物を観察するには
もってこいの場所だと思います

 


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円覚寺の放生橋

2013年09月01日 | ・琉球史散策/第二尚氏

今日のウチナー紀聞
「幻の琉球仏教文化」
面白かったなぁ!

やっぱり大いなる遺産シリーズはハズレがない

思わず膝を叩いてしまうような場面が必ずあって
見ながら「なるほどぉ!」って叫んでしまう(笑)

 

さて、予想通り円覚寺もばっちり取り上げられていたのですが、
その中でのナレーション。

「現在見ることのできる総門と、
総門の内側にある放生池、池にかかる放生橋は
1967年に琉球政府によって復元されたものです」

 

……あれっ…?

 

放生橋が復元品?

 

放生橋は戦禍を免れて奇跡的に現代に残った
尚真時代のものでしょ???

確かにそう聞いて記憶してて
がっつりブログでも書いてたし
ガイドの時はそう紹介してたけど!

…えっ、もしかして今見ることのできる↑は
復元品(ダミー)で、本物は資料館とかにあるとか!?

 

内心動揺するワタシ。

 

 

番組終わってそっこーで調べて、聞いて、小一時間。


結論。

現在円覚寺跡にある↑の放生橋は
確かに戦禍をまぬがれた尚真時代のホンモノ。

ただ、戦争の時に木端微塵にはならなかったものの
池の中に落ちてしまったらしい。

それをちゃんと「あるべき場所」に「あるべき状態」で組み立て直した
という意味で「復元」ということみたい。

つまり、
欄干部分などの「モノ」自体は当時のもの。

紛らわしい~~~~

でも記憶違いじゃなくて安心した…。

 

番組見て「おや?」と思った方、
というわけでご理解くださいな。

 

参/上里隆史さんのお話

 


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