がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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在番奉行所跡と天使館跡

2013年09月13日 | ・『テンペスト』行脚

 

今月25日発売予定の池上永一さんの新刊「黙示録」
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近世の、尚敬王時代の話なんだよね。

雑誌で連載してるんだけどそれは全く読んでないので
単行本化を待ちに待ってました!

楽しみです

 

というわけで、池上さんのテンペスト繋がりで
今日は久米村(付近含む)散策してた時の写真で
これまた久々のテンペスト行脚記事を。

天使館跡と、薩摩藩在番奉行所跡です。

当時の面影は全くないのですが、
案内板が立っています。

そして天使館と在番奉行所…

 

近っ!!Σ(゜∀゜;)


二重従属の形にあった近世琉球は
一応、薩摩と清国との直接の接触は控えていたそうなのですが
この距離なら普通に道で出会うこともあるだろうに。


ああ、木漏れ日の影が…(^^;)

親見世跡の案内板にあった地図。

ホント、こんな感じで近い。

 

清国と日本との二重外交を続ける琉球には
それぞれの国に出先機関が設けられている。

清国の福州にある琉球館、
そして薩摩にも琉球館があった。

これが現在の大使館の役割を果たしていた。

琉球にもまた薩摩の出先機関が設けられている。

那覇港付近にある御仮屋と呼ばれる屋敷がそうだ。

天使館に清国人がいるように、
御仮屋には日本人がいる。

「テンペスト(上)143-」(池上永一著/角川書店)

 

御仮屋(うかりや)=薩摩藩在番奉行所です。

天使館については過去に何度か
行脚記事UPしてますのでそちらもどうぞ。
 


↑クリックすると拡大します。


↑クリックすると拡大します。(でもちょっと見えにくいかも…)

 

ちなみに天使館と在番奉行所の間にある
「親見世(おやみせ)」とは王府時代の那覇の役所のこと。

創設は第一尚氏王統の頃からっぽい。

港からあがってきた貿易品を販売する
「御店(おみせ)」が元だったのだとか。

すぐそばに市場が展開されていったのも納得です。


↑親見世の案内板 クリックすると拡大します

 

それにしても、この記事書くって
ひっさびさにテンペスト開いた。

いや~、さすがにだいぶ記憶抜けてるわ~

 

photo by コンデジ


明日は取材だー。資料準備しようっと。
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