初氷も張り、と言っても北海道の事を考えたら罰が当たる。今日も一日、うっすらと寒さが忍び寄るような一日となった。寒けりゃ表に出ないだけで、これ、無職渡世の特権であるなんてうそぶく罰当たりである。
なんていささか後ろめいた気分に浸っていたが、多少頭がふらふらする。案の定血圧が150を突破。じっと横になっていても下がらない。致し方なく医者に行かねばならぬと、かみさん付き添いでクリニックへ。
それが医者で測れば130と下がっている。先生は150でも心配ないと断言してくれる。それでも一種類血圧の薬を処方してくれた。落ち着けば飲まねばいいだけと安心する。
御まじないのようなもんだろうと思ったりもする。
これ以上 作るな地下鉄 それで良し
地下空洞 豊洲市場で もう結構
トランプさん 厳に言動 慎んで
トランプ氏 ババ抜きゲームで 勝利する
お互いに 長い道のり ご苦労さん
四時ごろ目覚める。と言っても深夜に二回ほどトイレに通っている。しかし昨夜は八時に床に就いているので、夜の八時間の間トイレ二回なら許容範囲だろう。気にしまいと思っている。それに昼寝もするし睡眠不足ということはないだろう。
今日の予定として、猫が引っ搔いた障子の切り張りがある。いくらか陽射しが見えてきたので、かみさん少しでも陽に当てた方がいいとか、ぶつぶつ言いながら部屋干しの洗濯物をベランダに出したあと、作業開始。
二三か所のことで、細かいキズは見ぬことにして大雑把な切り張りを終える。二人して正月が来たと大笑いする。
天気に関係なく、このところ何かと世間が騒がしい。いや世間ではない、世界と言い直した方が良いだろう。アメリカでは大統領選挙が大詰めを迎えて、どっちがどっちと騒々しい。日本にとってどちらが大統領になったら良いのか、日本の片隅に巣くっている小生に言わせてもらえれば、トランプが良い。なぜなら彼の言ってることで強烈な事は、大金を使ってまで日本を守ることはないとの事だ。もっとも大金を使っているのは日本だろうと言いたいが、まあそれは置いといてである。結構ではありませんか。在日米軍を引き揚げてもらえば、なにも北朝鮮に核攻撃で東京を焼け野原にするなんて、脅かされることも無くなる筈である。
アメリカという足枷が解かれれば、韓国とは終わっている戦後処理を北朝鮮と、堂々と交渉を始められる。アメリカを交渉の場に招き、核や弾道ミサイルの廃棄を安全保障を盛り込んで納得させる。経済制裁なんて姑息なことはせずに、日本は大型な経済援助に、過去の植民地政策を謝罪する。
そしてなにより休戦中の朝鮮戦争を終結させる。拉致家族の消息を、政府が北朝鮮に乗り込み合同で調査する。と、ここまで考えてみたものの、年寄りの戯言と思えてきた。しかし自国の防衛は自衛隊で十分だ。今時、核攻撃までして他国を侵略する国なんて、地球上にあるなんて考えられない。このことだけは言える。
次に悩ましいのはお隣の韓国である。しかしこれははっきり言ってほっとくことだ。それに限る。
スーチーさんに 八千億 これってあり
日本では 貧困家庭 蔓延し
野菜高騰 給食品数 減らしてる
大卒は 学費を借りたが 運の尽き
母子家庭 生活保護も 儘ならず
貧困が 子孫延々 引き継がれ
あちこちに いい顔してるは 何処の人
鷹揚に 腹も傷めず 金を蒔き
蒔く金は 元を質せば 誰の金
アベとやら よーく見詰めて やってけれ
早朝に洗濯を終えたがなかなか晴れ間が出ない。かみさんしきりとぼやいているが、予報は昼頃からと言っていたので、大丈夫干したってと言う。あっちの方に真っ黒な雲がと言って、部屋干しにしたげだったが、全国的に今日は晴れるんだと説得する。
かみさん渋々ベランダに出て干しにかかるが、それがなかなか雲が切れて来ない。こっちもそう言った手前気が気でなく、空模様と睨めっこの半日となってしまった。昼前にようやく晴れ間が出て青空が広がる。
ほっと胸を撫で下ろした。三時ごろにはたいした量ではなかったが、きれいに乾いて本日のお仕事完了といったところである。
夕べサッカー観戦から娘親子は戻らず、予定通り二人だけの夕食となった。黙ってモクモク食べていても仕様がないので口を切る。
「誰の手も借りず、簡単でも二人で支度して食事ができるって事は有難いことだよな」
「それはそうよ。二人して子供の帰りを待ってて、お腹空かしてるなんてことになったら、子供たちだってサッカー観てたって気が気でないでしょうよ。」
「まったくだ。しかしいっまでこれが続くかそれが問題だな。この先、どっちかが欠けて、残った一人が気力を失くしてボケーってことになったら、子供たちも大変だぞ。言いたくないが、もしもだよ。残った一人が寝込んだりしたら大変だぞ。誰かが犠牲になるな。」
「そうね、孫たちもいずれは結婚して家を出るでしょうし、子供も生まれ家事に追われ、先ず当てにするのも無理だし、第一可哀そうよ。」
「だらといって娘に抱っこにおんぶじゃ、これまた大変な負担をかけてしまう。」
「で、どうするの、おとーさん。」
「で、どうするって、そんな話はまだ早い。」
「何よ、大きな声出して、自分で言いだしたんじゃないの。」
「俺は、今から言っておく。絶対動けなくなっても、入院はしない。おかあさんは俺より長生きする筈だ。在宅医療に専念する。頼むぞ。その後のことは娘によく頼んでおくから心配しなさんな。これでいろいろ。考えているんだ。あ、ははは。」
「何よその言い草。とにかく娘たちに迷惑かけないように、死ぬまで元気でいましょう。」
「ピンピンコロリ、か。」
「お義父さんは大往生。お義母さんは倒れて二週間。あたしは毎朝仏壇に手を合して、ピンピンコロリをお願いしてるのよ。きっと叶えてくれますよ。」
娘と孫はサッカー観戦に午後早々に出かけてしまう。午後から曇りがちとなってところによっては小雨といった予報であるが、どっこい空は一点の曇りなく、御誂えのスポーツ日和である。
出がけに娘はカレーを煮込んでいてくれて、後の添え物はご髄にということである。かみさんそれならカツカレーにしようと、トンカツを買ってくる。後はご飯を炊いておいてやれば良しである。
昼飯に食パンを二枚焼き、煮込んであるカレーを漬けて食する。これであらかた一日は終わりである。二時テレビで東日本実業団駅伝の予選を観戦。
後は入浴して、テレビが面白ければ十時ごろまで観ていて、大したことがなければ寝てしまう。健康的な一日となるわけである。
方向が 豊洲五輪と つきそうな
別世界 億の話が 飛び交って
笛吹けど 庶民の財布は 口を閉じ
お隣を あれこれ言える 日本かな
盛り土なし つまりトカゲの 尻尾切り
稀勢の里 豪栄道に 先越され
民放の CMの多さに 呆れ果て
ホームラン 録画で見せられ 言葉なし
と言っても家に居る限りどうってことは無い。雪国でない限り夏より小生は冬のが良い。寒けりゃ厚着をすれば何とかなる。暑さに対してはそうはいかぬ。熱中症対策に気をつけねばならぬし、何かと気を使う。熱帯夜となれば、まさかクーラーを点けっぱなしなんてことも出来ぬし、明け方の涼気をひたすら待つしかない。
外出しても、朝方出かけても帰りが二時三時となれば、汗でびっしょりとなって息苦しくなる。その点冬なら真冬でもオーバー、マフラーと完全武装で外出し、それに速足が加われば寒風もかえって心地よい。
しかしである。今年はそうも行かなくなってきた。寒風なんて何のそのと速足で歩くなんて芸当は出来なくなってしまった。そんなことしたら、息が切れてぶっ倒れてしまうだろう。
これが冬に向かう己の身体現状である。まさか熊じゃあるまいし冬眠なんてもっての外、まだまだ娑婆っ気だけは十分あるし、この冬何とか打開策を考えなくてはと熟慮している。まさに瀬戸際対策である。崖っ淵対策といってもいい。