テレビの相撲が佳境に入ったころ、予想通りあたしが最初に診察室に呼ばれる。先ず看護師さんに、自分は入院していて、治療を中断していたことを説明。そして肝心のかみさんのことは、認知症が進んでいることを話し、今日は咳が頻発して苦しいこと、そして入れ歯がかなりあわなくなっているので、新しく作ってもらいたいことを話す。そして先ずはあたしの治療から始まる。治療が終わり、先生はかみさんの事情は分かりました。次に入ってもらいますからと言われ待合室で待つ。
ほどなく呼ばれ、あたしには治療台の傍に椅子が置かれている。先生は簡単に検診を済ませ、要は口腔内が、非常に荒れている。きれいに処置をしますからと、あれこれ看護師さんに指示して、入れ歯の事は次回に廻しますと、ほかの患者の方に。
入れ歯も清掃され、かみさんほっとした表情に戻り、長い一日が終わった。以来、かみさんの咳はぴたりと止まっている。
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