プルトニウム
関東は今日一日温かく、そして晴天ということですがさっぱり気持のほうははっきりいたしません。各地の放射線物質の数値が上下動を繰り返していて、一向に落ち着きを見せません。作業員の必死の活動にも関わらず、その奮闘を嘲笑うように、次から次と難題をふりかけてきます。一歩後退二歩前進なら光明も期待できるのですが、実情は一歩前進二歩行退の様相でして、東電の記者会見での表情も、日増しにさえなくなって行くようで、国民の心配もこれまた日増しに募るようであります。
そんな中、子供手当ての手当て法案が、共産党や社民党の賛成で成立になりそうで、お母さん方も一安心といったところでありましょう。自民党もこの際ですから、太っ腹なところを見せて欲しかったのですが、地震津波に原発事故と国家多難な折でも行きがかり上、賛成というわけにはいかなかったのでしょう。
それでも何でも反対の共産党が賛成に廻ったということは、春の椿事とまでは申しませんが、近ごろ欣快な出来事、喜ばしいことと言えます。
それはともかく国会議員一同歳費から三百万円カットして復興支援に廻すということで、これまた近ごろ稀にみる快事であります。冒頭に近ごろさっぱり気持が晴れないとか愚痴りましたが、どうやらそんな気分も解消しそうであります。
ところがです。またもや暗雲立ちこめる二ユースに肝が冷やされました。プルトニウムなるものが原子炉近辺の土壌から採取されたということです。ただしこれまた直ちに、人体に害を及ぼす数値ではないと注釈がついております。
このプルトニウムなる物質名?、今回の事故では初登場ではないでしょうか。昔、広島長崎に原爆が投下された時、散々に喧伝された名前であります。悪魔の別名といって過言ではないと思います。そしてその後の東西冷戦のさ中、核実験が米ソで続けられていた当時、この名前は盛んにニュースに登場していました。
それが今回ひょこっと顔を現したのであります。吃驚仰天、天を仰いで吃驚しても始まりません。この名が吉と出るか、凶とでるか注目に値すると思います。このまま二度とニュースに登場しないことを切に願うばかりです。
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