うたのすけの日常 宇宙人か超新人類か

長生きはするもんです<o:p></o:p>

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　世の中には時に思いも掛けない事が起きるものです。実際びっくりしました。厚生労働省九州厚生局の前局長・松嶋賢(５９)が、大阪の社会福祉法人「枚方療育園」の山西悦郎・前理事長(８０)から高級車や多額の現金を受け取っていたという問題です。テレビでも数日前から盛んに前局長本人のインタビューなど報じています。<o:p></o:p>

彼はことが明るみになることを察してか、既に退職した身で悠然たる態度でことの顛末一切を語っています。誰かがチクッタ(嫌な言葉です)のだろうと言って、隠しても無駄と承知の上でか、聞くほうが唖然とするほどあっけらかんと、頂き物をあれこれと並べるのです。その上で前理事長の妻と、自分の妻は従姉妹同士の関係にあり親戚同士の金銭物品の授受であって、なんら法に触れることはないと、かえって騒ぐほうが、どうかしているのではないのかといった態度なのです。<o:p></o:p>

　厚生労働省も居たたまれずといった具合で事情聴取を行い、枡添大臣も「癒着は絶対に許さない、本人は親類だと言っているが、金額にしても普通の人の常識を超えている」と憤慨しており、その通りです。常識とかけ離れた弁明で、我々と同じ人間から発せられる言葉とは思いも及びません。超新人類の登場で、こうした人種にお目にかかれるとは、つくづく長生きはするもんだと思った次第なのです。<o:p></o:p>

　この男かの男から住宅の新築、改築時などに多額の資金援助を受け、中古の高級乗用車３台を貰ったりしています。これを互いに義理の親族で私的な援助と言っているのです。この自称彼の叔父のようなものという男の法人組織には、１０億円もの国庫補助金が出ています。しかしながら斯様な男たちを罰するといいますか、懲らしめる法律がないというのです。国家公務員倫理法とかあることはあるのですが、既に退職の男には適用できないとのことです。<o:p></o:p>

　この男、まさに世間の想定外の人種で、法律もまさかこのような男が罷り出てくるとは考えもしなかったのでしょう。枡添さんも就任そうそう大変な怪物に出くわしていささか面食らったでしょうが、ここは一つ庶民の喝采を浴びる、大岡裁判の向こうを張るようなお裁きをつけて下さい。<o:p></o:p>

　それにしてもこの法人の元理事長、困ったことをしてくれたものです。あたしにも甥っ子姪っ子がたんといます。彼らぼやいているのではないかとあたしは勘ぐっています。なにしろ彼らが子供の頃、お年玉をやったきりでその後一切資金援助なんかしてません。もちろんたまに会ったからって、ポンと１０万円の小使いなどやれません。<o:p></o:p>

　「あの叔父貴、車買ってくれとまでは言わないが、たまには仲間引き連れ一杯飲みに行けなんて、１０万円ぐらい寄こさないかな」<o:p></o:p>

　まさかそんなこと言ってはいないと思いますけど。<o:p></o:p>