そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

12月25日(金)KOの展示を観に行く

2015年12月25日 | 公開

  金土の2日だけ、KO大学で行われている展示を観に出掛ける。その前に新宿高島屋の地下食料品売り場へまわり、「村上重本店」の千枚漬けを購入する。山手線でぐるっと移動してKOへ。 

  展示会場に着き、まさか手ぶらというわけにはいかぬから、近所の菓子屋でもとめた土産を受付にお渡しする。文学部のS教授が列品解説しておられ、ほどなくS文庫のS教授も見えた。参観者は意外に少なくて、私で10人目くらいだとか…。後から国文研のKさんもお見えになった。

  遅めの昼飯を、さあどこで…と思案するうち、そうだ! 先日留学生のLさんが美味いと言っていた中国料理店へ行こうと、またまた山手線で移動、御徒町で降りる。

  目当てのお店は、要するに「上野藪そば」のある通りの、ずっと御徒町寄り、地下鉄の口近くにあった。生ビールと、焼きそばのランチセット、それに羊肉の串焼きを2本たのむ。先にランチが出てきたが、さっぱりした薄味。そして串焼きは、昔、北京の回族料理店で食ったのと、寸分変わらぬような味であった。Lさんにとって、ソウル・フードということか? 1本150円なり。

  帰宅すると、国会図書館へ行っていた同居人が先に帰ってきていた。夕食にはさっそく、「村上重」の千枚漬けを出す。ここの千枚漬けを食すると、ちょっと他店のは食べられない。器は先日もとめた三笘修の碗に盛り付けてみた。う~ん、千枚漬けの白色がよく映えますな。柚子皮を切って、あしらいとする。

  クリスマスなれど、日本酒の気分で、もう一品、手早くしたためた。蕎麦米を鍋にかけ少し柔らかくする間、長葱をみじんに切り、松の実も粗く砕いて、以上3色をボウルに入れる。これに味噌3、味醂1の割合を加えて混ぜ、削り節で柔らかさを調節し、蒲鉾の板になすりつける。魚焼きのオーブンレンジの下にアルミホイルを敷いて、くだんの蒲鉾板を入れ、弱火で焼くことしばし。得もいわれぬよい香りが、家中にぷ~んと漂ってくる。同居人や姑殿が、何、このいい匂いは?と仰せになったが、簡単レシピの「焼き蕎麦味噌」だい!

  かくして夜は、外で飯を食い、酒を飲む気、まったく起らず。始末な一家と、言はば言へかし。