そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

12月15日(火)写本を買っていただくことに

2015年12月15日 | 公開

  大学図書館の特別資料室へ。近所の八百屋で蜜柑を買って持っていく。どんな時でも、図書館に行くのに、手土産は必須だ。

  11:00に特別資料のドアを開ければ、すでにS閣書店さんが写本を持ってみえていた。蜜柑を2個ほど差し上げ、後は図書館員の方に渡す。古書目録に載っていた写本を、課長にねだって見計らいで検討していただくことになったのである。

  内容、なかなか面白いが、目録の見開き写真に載っていた書名が、なんとなんと、図書館所蔵の孤本だったのだ! その孤本も、私が見つけて収蔵してもらったという経緯があった。値段も手ごろだし、大学院の授業でもすぐ使えそうなので、課長にぜひにとお願いを申し上げた。蜜柑の効果、絶大であった。

  ついでに、先般の東京古典会で落札していただいた写本を見せてもらう。元禄八年の写し。はやく内容を検討したいから、複写してもらえる?と尋ねると、公開用の撮影を最優先でやります…とのこと。蜜柑の効果、これまた絶大。

  さて、昼飯を食って帰ることにする。同居人から、あなた、とんかつ食べちゃダメよ、牡蠣フライも禁止だからね、最近また太り気味で、ど~すんのよと、きついお達しがあったから、こんちくしょう、天麩羅・フライじゃなきゃいいんだろと、こうなったら、そうだ!京都へ行こう…じゃなかった、「万平」へ行こうと、「カキバター定食」を目指した。今日は「まつや」は脇に見て、路地に入る。いやはや、「万平」は昭和の香り、食器からして昭和である。ふっくらとした牡蠣のバター焼き、たまりませんでしたわ。

    サル者は 追わずカキ食ふ 万平は 昭和の香り カニかくに満つ (有若亡)

…猿蟹合戦かよ。(~_~;)

  上野駅へ出て、同居人に頼まれていた鉛筆削りを、お店にありったけ購入する。