そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

12月22日(火)冬至の夕餉

2015年12月22日 | 公開

  同居人は誕生日なれど、新宿で会食のよしにて、姑殿と二人分の夕餉を用意する。おかずは七皿、もちろんナンキンも煮た。柚子も多用する。

  まあ、これくらい作れば、ご満足いただける最低レベルはクリアしていると思うが如何。御飯は牡蠣の炊き込みなり。


12月22日(火)器フェチなのかも

2015年12月22日 | 公開

  神楽坂へ移動して、「ラ・ロンダジル」を覗けば、「三笘修陶展」をやっていた。この作家の酒盃を持っているが、鉄釉の碗に心ひかれ、包んでいただいた。ちょっと鼈盞みたいな感じで、実に美しい。ここのところ、こういうテイストに魅かれることが多くなった。

 

  「うつわや釉」へ寄ったが、水指の蓋はまだであった。Nさんに大学図書館のグリーティング・カードを差し上げた。御主人のTさんにもお渡しくださるよう託した。

  最後に「E-to」へ行く。先日、娘が、私も日本酒を飲みたくなったから、お父さんの猪口の好きなのをもらっていい?と、恐ろしいことを言い出すから、だめだめだめ、適当なのを買ってきてあげるからと、約束したのである。放っておくと一番いいやつを選んで、持って行ってしまいかねない。家宝の河井寛次郎を、持って行きかねん。

  かねて目を付けておいた白磁の、1個799円のを、3種類包んでいただく。この中から、好きなのを選ばせるという趣向だ。




12月22日(火)同居人の誕生日、そして湯津上屋へ

2015年12月22日 | 公開

  同居人の誕生日なのである。ずいぶん前に調達しておいたトートバックをプレゼントする。もちろん「アグリトーキョー」製の一点物だ。喜んでいただけて、早速お使いあそばすんだと。

  いろいろ買い物があるので、独りで出掛ける。昼はどうしても「湯津上屋」でりんだもぢりたくなって、メトロの京橋駅から歩いた。11:40に暖簾をくぐれば、正面カウンターの4席のうち、右2席は年配のご夫婦、一番左の電話の下の席には若い女性客お1人で、いずれもビールを飲んでいらっしゃる。すなわち、左から2つめが空いておったのだよ。

  ラッキー!と、身支度を整えて席に座り、ご夫婦が熱燗を注文されたから、私にも熱いの1本に、つけ天をお願いしますと、ご主人に申し上げた。左のおねえさんは只管スマホをいじっておいでで、そのうち蕎麦豆腐を注文されたが、こういう御方とはお付き合いしたくないものだと、心の中で密かに軽蔑した。

  「湯津上屋」で味わうべきは、ご主人の仕事振りである。あたかも茶の点前を見るがごとし。厨房のありさまも好もしく、古めかしい柱時計が情緒を添えている。この店の中でスマホに熱中するなんて、あなた、損というか失礼だと思う。茶会の席で、スマホをいじるか? いや、昨今はいじるのかもしれませんがな。

  米の汁で温まって、つけ天をささっといただき、蕎麦湯で口を清めて席を立ったのは、私が一番早かった。長尻してはいけません。千円札2枚で釣りが来る食事でござんしたよ。